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【中国ドラマ】「西出玉門 Parallel World」感想:砂漠を舞台にした異世界アドベンチャーミステリー。内容は女傑の愛と武勇伝?!

中国ドラマ

YouTube 腾讯视频チャンネルにて中国ドラマ「西出玉門 Parallel World」(2023)を見終わりました。
全38話。
(ビジュアル、その他情報はこちら→百度百科

「七根心簡」を見終わった後、原作者(尾魚氏)が同じ本作のことを思い出し、主演が私の好きな白宇さんということもあって見てみることにしました(YouTubeで全話普通に見られます。字幕は自動翻訳にて)。

砂漠が舞台のアドベンチャーなんだろうな〜と見始めたのですが、本作は砂漠をポータルとした”異世界もの”でした。また内容も最終的な印象は”女傑の愛と武勇伝”。ヒロインが英雄といいますか…まあそんな感じの。

思っていた内容とは違いましたが、ストーリーは凝ってるし、目当てで見た白宇さんは今回も良かったし、私的お初の女主倪妮さんもカッコよくて素敵だし、で満足感がありました。

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主なキャスト

葉流西(砂漠の中の一本の枯れた木に首を吊られている状態で意識が戻った女性。記憶を失っている。言動は粗野で戦闘能力が高い):倪妮

昌東(元はトップレベルの砂漠ガイドだったが、2年前、自身がガイドした山茶チーム18人が未曾有の砂嵐に遭遇し自分一人が生還した為、遺族からの強い非難を受け、また自責の念もあり、現在は皮影戯(伝統的な影絵)の人形を作る職人として隠棲している):白宇

肥唐(骨董店を営む昌東の友人):趙達

丁柳(帮派(暴力団・裏組織の類)の頭、柳七の義理の娘):夏夢

高深柳七配下で丁柳の婚約者と決められている。丁柳の砂漠行きでボディガードを務める):李昀鋭

阿禾(関内(異世界)はずれの廃墟となった村で隠れ住んでいたところ、葉流西たちと出会う):盧昱暁

江斬蠍眼(関内の武力集団)幹部):金瀚

龍芝(関内で大きな権力を持つ龍家の令嬢。龍家は方術士の一族):孟子義

※プロフィールは登場時にとどめます。

印象に残ったところ

乗っけから引き込まれる

ある日、目覚めたら荒野の一本の枯れ木に首を吊られている自分に気づいたら?
自分は誰なのか?なんでこんな目にあっているのか?
何もわからない、思い出せない。
冒頭、女主の描写です。「なに?なに?」って引き込まれますよね。

また数少ない手がかりを元にたどり着いた男主は老人の振りをして隠棲している。探している男については「死んだ」と言う。

この男、元はトップレベルの砂漠ガイドだったのですが、2年前、自身がガイドした山茶チーム18人(自身の婚約者も含む)が未曾有の砂嵐に遭遇し自分一人が生還した為、遺族からの強い非難を受け、また自責の念もあって、現在は皮影戯(伝統的な影絵)の人形を作る職人として、さらに老人の変装までして別人として隠棲している状態です。

女主葉流西は自分が何者かを知りたいし、男主昌東はせめて山茶の遺体を連れ帰りたいと願っているしで、色々ありつつも結局一緒に砂漠へ出かけることになる、という始まりです。

こんな感じで、全然先が読めない始まりでグッと引き込まれました。

アドベンチャーからの異世界もの。一筋縄ではいかないストーリー

二人の数少ない手がかりからの砂漠行きが描かれる前半は砂漠アドベンチャーといった趣きでした。

ただ、普通の砂漠探検では考えられない不思議な出来事が次々と起こり、そのうち”玉門”を出入り口とする”関内””関外”と言う概念がキャラたちに知られることとなり、いよいよ関内イコール”異世界”へと舞台が移る展開になります。

”関内”と呼ばれる異世界がどういう世界なのかをキャラたちが知る過程が、見ているこちらも全く同じ感覚で見られて面白かったです。
その世界を知ること、またそこで起こっていることを知ることで葉流西が何者かを知ることができ、また昌東も、ただの不運な人ではなく、関わるべくして葉流西と関わったのだと知ることにもなり…といった展開にも引き込まれました。

葉流西が記憶を無くしていることから、いろんな人がいろんな思惑をもって情報を出してくるので、それも嘘か本当かというミステリー的な要素もありますし(実際”嘘”もありました)、なかなか面白いストーリー運びだな、と。

最終的な印象は”女傑の愛と武勇伝”

最終的な印象が、最初のイメージと結構方向性が違っていました。
アドベンチャーだと思って見始めたのが、異世界ものだとわかり、最終的には女主葉流西が”関内”を一部の権力者による支配から解放するという武勇伝だったんだ、と理解する流れ(笑)。
また葉流西昌東の恋愛についても、割と比重が大きくてそこもちょっと意外に感じました。

別にいいんですけどね。
ストーリー展開もベタではなく自然に引き込まれましたし、最終的には”ああ、良かったな”で見終われる気持ちの良いドラマだったので。

でも、改めて本作というものを考えてみると”ヒロインが英雄”のヒーローもの、みたいな作品なんだなという結論に達しました(笑)
なので話の構造的に昌東はヒロインポジションというか姫ポジションというか。ある意味”受け身”なんですよね。
この考えに行き着いた時に「ああ、そっか」と腑に落ちました(笑)
別に葉流西が男らしいとか(豪快ではあるけど)昌東が女々しいとか、そういうわけでは全くないんですが。

原作者が同じことにちなんだ、ちょっとしたこと

実は本作の葉流西昌東のストーリーは、沈木昆という老人が若い女性(画家?ずっと絵を描いている)に語って聞かせている物語です。なのでまあ、辻褄なんてなんでもありっちゃありなんですよね。

この沈木昆というキャラクターは同じ原作者(尾魚氏)の別作品、「七根心簡」では割とメインのキャラとして登場しました(もっと若い人物として)。
また若い女性を演じているのは陳都霊さん(「蓮花楼」喬婉娩役など)なので、なんでもないシーンのはずはないんじゃないかと思っていましたが、結局特に何ということもありませんでした。

この設定必要かな?とずっと思っていたのですが、もちろんご愛嬌というのもあるかもしれませんが、もしかしたらあちらのお国事情(ドラマのネタやテーマの規制が厳しい)で”異世界もの”ではない、と主張するための対策だったのかもしれない、とも思えてきました。
わかりませんが。

また本作では鎮山河鎮四海というスケールの大きな名前を持つ二羽の鶏が大活躍しますが(ちょっと人の言葉をわかってるっぽい)、「七根心簡」でも鶏が活躍しています。
原作者の思い入れが強い動物なんでしょうかね?

キャラとキャスティングについてちょっとだけ

倪妮さんの葉流西、かっこよかった〜!
豪快で強くて(精神的にも武術的にも)、でもしなやかさもある。動物に例えるならチーターとかヒョウみたいなイメージ。
こういう豪快な女傑って演じるにも無理がある人って女優さんの中にもいるんでしょうが、倪妮さんは全く無理がなくて、本当にハマってました。
また、たまに昌東に甘えたりするところはちょっと子供っぽいストレートさもあって可愛い。
素敵でした〜。そして彼女の独壇場みたいなドラマだと思いました(笑)

白宇さんの昌東も、期待通り良かったです。
昌東って冷静で頭がいいし、砂漠については本当にプロで安心感があるし、義理堅くて信頼できる人物なんだけど、前に出張ってくるタイプではないんですよね。
昌東自身もどこか”自粛モード”に入っていることもあって、演技としてもかなり抑えめに見えました。でも、ちゃんと男主の存在感があるんですよね。さすが白宇さんです。

葉流西昌東ってこんな特殊な状況下でなければ付き合わなさそうな二人ですが(昌東の彼女だった孔央とは真逆くらいのタイプだし)、ギャップからの恋人関係という意味で、ベタなお似合いでないところが、逆になんとなく説得力があるカップルに思えました。

ちょっとだけ???だったこと

肥唐って昌東のことを東哥葉流西のことを西姐呼びしてるし、阿禾と恋人関係になるしで、もっと若い人なんじゃないのかなと思えるのですが…。
それに、ちょっと浅はかなところがあってドジで臆病なタイプだと思うので、演じられた趙達さんの雰囲気とも結構かけ離れてるような気がしてしょうがなかったです。(”肥”でもないし)

ドラマを見ながら、肥唐の見た目を脳内修正してる自分がいました…(笑)

まとめ

割とシリアスなトーンの作品の中、異獣双生子が真似した昌東葉流西、また羽林衛トップ趙観寿がその人たち本人ではありえないほどのニコニコ笑顔だったのが可愛くて癒しでした。あとは鶏と(笑)。

一人”?”となった以外はキャスティングもはまっていて良かったし(本当に可哀想な江斬金瀚さん印象的でした。龍芝孟子義さんもお馴染み(?)敵役っぷりがお見事)、ラストも気持ちよかったしで、見られてよかったと思えるドラマでした。

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