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【中国ドラマ】「半妖の司藤姫 〜運命に導かれた愛〜」感想:大人っぽいファンタジー。意外とテーマが深かった

中国ドラマ

BS12にて放送されていた中国ドラマ「半妖の司藤姫 〜運命に導かれた愛〜」を見終わりました。
全29話(元は30集)
原題「司藤」(2021)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

人ならぬ存在と人間とのファンタジーロマンス。
最初の2話を見たあと、残りは最終話放送を待って一気見しました。

冒頭では”地球外物質によって植物が変異し生まれた生命体《苅族》”である司藤の女王様気質全開の女性と、人が良くて振り回されてしまう男性との組み合わせでコミカルな雰囲気もあったものの、ドラマが進むにつれ”多様性について”とか”「異種」への意識について”など、深いテーマについて考えさせられる作品でした。

ファンタジーといっても大人っぽい印象です。

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主なキャスト

司籐(スー・トン)…地球外物質によって植物が変異し生まれた生命体《苅族》の一人。事故により流れた秦放の血によって長い眠りから復活する:景甜(ジン・ティエン)

秦放(チン・ファン)…純粋で心優しい青年:張彬彬(チャン・ビンビン)

沈銀灯(チェン・インドン)…長年苅族と戦ってきた専門家である懸門の一員:李沐宸(リー・ムーチェン)

顔福瑞(イエン・フールイ)…行方不明になっている懸門である丘山の弟子だが正式ではなく、技も教えられていない:張亦馳(ジャン・イーチー)

王乾坤(ワン・ケンコン)…懸門の一員だが、どちらかというと科学主義者:呉俊余(ウー・ジュンユー)

単志剛(ダン・ジーガン)…秦放との共同経営者で親友:金沢灝(ジン・ゾーハオ)

丘山(チウシャン)…一度、司藤を倒したとされる懸門の一員:邵峰(シャオ・フォン)

ちなみに監督は白金役の李木戈(リー・ムーゴー)。エンディングで少しメイキングも映されていましたね。

印象に残っているところ

自然の描写が美しい

植物が変異した生命体が登場するということもあってか、自然の描写が美しかったです。それに壮大!
雄大な景色が広がる達那(ダーナ)や森林の描写が美しかったです。

テンポが良い

話数が短いのもあるとは思うのですが、ファンタジーという、世界観の説明に尺が必要なタイプの割にはサクサク進んで、中だるみもせずに見やすかったです。

思い返してみれば、話の舞台は次々場所を移していて(時代も行ったり来たり)、そのパート毎にメインの脇キャラも移り変わっているのですが、見ていても混乱することなく物語を追うことができました。
サイドストーリーとメインの切り替わりのタイミングが絶妙だったのかも。

司藤のファッション

司藤の設定が設定だけに何を着るのもアリなのかもしれませんが、やたらと着飾っているのが面白かったです。まあ、目の保養になりましたがw
オーガンジーやチュールのたっぷりギャザーが寄せられてふわふわしてるものが一番多かった気がしますが、他にもナチュラル系や少しゴス寄りなもの、もちろん旗袍まで、この人なんでも着るのかな?なんて思ったりして。

まあ、後で本人が「秦放の選ぶ服は好き」と言っていたので、お眼鏡にはかなっていたのでしょうね。

ファンタジーといっても落ち着いた世界観

主役の司藤秦放もそうですが、その他のキャラまでみんな落ち着いたキャラ(人格というか)ばかりで、大人のファンタジーといった印象を受けました。
司藤に振り回されてあたふたする、周りの善良な人たちw はいますが、どのドラマにも一人はいがちな「やらかし系」のキャラが珍しくいなくて、とても見やすかったというか…。

チャラチャラしたのが嫌いという訳でもないのですが、この作品の落ち着いた雰囲気は好きだな〜と思いました。

印象に残ったキャスト

※この項目はネタバレを含みます。

男主の秦放を演じられた張彬彬さん、良かったです!
私が途中離脱した「三生三世十里桃花(永遠の桃花~三生三世~)」の離鏡役で一度見てはいるのですが、まあ何せ途中離脱していますしw 古装で雰囲気も違うし、印象も特に…だったのですが、秦放、良かったです。

秦放のキャラ設定自体はすごく特徴があるわけでもない、イケメン・好青年・小金持ち(?)…って感じなのに、なぜか素敵で印象が強くて…。うん、良かった♪
(ビジュアルだけで言うと、私好みのイケメンではないので(あくまで好みの話です。イケメンだとは思います)、それで惹かれている訳ではないと思います。多分、この方の演技が好きなんだと…)
後々、秦放司藤に縁の強い大木の末裔(つまり、血は薄いけど秦放苅族)とわかった時も「ああ、なんだかわかる〜!」とちゃんと説得力がありましたし。
これからは出演作をチェックしたいと思いました。

顔福瑞役の張亦馳さんも良かった〜。印象に残っています。登場した時は、後々こんな重要な役どころだとは思っていませんでしたw 特に秦放顔福瑞のシーンは食い入るように見ちゃいましたw うん、良かった。

そして司藤が分離したもう一方の存在である白英役の李依暁さん!ストーリーとは関係なく、初登場のシーンで「またか!」とちょっと笑ってしまったw 私もそれほど中国ドラマを見てる訳じゃないと思うんですが、どれもなんとなく似たようなキャラクターで何作か見てる気がします。
パッと出ただけで体現できる何かをお持ちなんでしょうね。重宝されてる俳優さんなんだろうなぁと思いました。
でも、なんで白英景甜さんが演じられなかったんでしょうね?邪悪っぽいメイクをするなら一人二役でも見分けがつくし、その方がわかりやすいんですが…。

↓ジャケット、何でこんな色合いになったんだろ…?キービジュアルはもっと落ち着いた色合いだったのに…。

「違い」が問題なんじゃない

※この項目はネタバレを含みます。

この作品世界で描かれている懸門苅族の戦いを見ていると「種類が違うからって何?」という気持ちにさせられます。

ことの発端は自分の栄誉のために司藤という存在を造り上げた上、倒すという丘山の行いですが、その他にも一時は信じた他の苅族に裏切られたという経験もあって、司藤に助けられ、すっかり敵対心を無くした現代の他の懸門とは異なり、ただ一人苅族に対して憎しみを募らせている丘山がキーになっているんですね。
で彼は、坊主憎けりゃ…じゃないですが、苅族はやっぱり敵だ!という思考に至っているという。

でも考えてみれば裏切る苅族もいるかもしれないけど、そうじゃない苅族もいるし、もっと言えば同族(同種)の人間にだって裏切られることはあるわけで、そう考えると種類の違いが問題なのではないって思えますよね。

特に今の時代、「多様性」なんて言葉を最近よく耳にするようになりましたが、お互いの違いを認めるのも大事だし、もっと言えば「みんな違う」んですもんね。

何だかまとまりがありませんが、そんなようなことをつらつらと考えてしまう鑑賞後のひとときなのでした。

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