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【中国ドラマ】「唐詭奇譚」感想:「唐朝詭事録」シリーズのシーズン4?3.5?

中国ドラマ

YouTube 愛奇芸東方奇幻チャンネルにて「唐詭奇譚」(2025)を見終わりました。
全21話(1話20分)。
(ビジュアル、その他情報はこちら→百度百科

こちらは「唐朝詭事録」シリーズ作品で「唐朝詭事録之長安」の続きにあたりますが、内容的には「長安」に含まれるエピソードのようです。
これまではドラマ1作で8つのエピソードが描かれましたが、本作では2つのエピソードのみとなっています。

また本作も1日1話更新で数日間の限定公開ではあるものの、YouTube愛奇芸東方奇幻チャンネルにて全話公開されました。ありがとう愛奇芸東方奇幻チャンネル。

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主なキャスト

盧凌風(范陽氏出身。雍州府司法参軍。元金吾衛中郎将。元大理寺少卿。長槍と横刀を得意とする非常に優れた武芸者。太子(現天子)の伴読(王室の子弟に付き添って勉強する役目)だった。狄仁傑の弟子で蘇無名の師弟。実は公主の私生児):楊旭文

蘇無名(武功氏出身。雍州府暗探総監。元長安県県尉。元大理寺少卿代理。狄仁傑の直弟子で優れた推理力を持つ。盧凌風の師兄。検死を得意とするが血を見ると失神してしまう体質。また優れた聴力を持つ):楊志剛

裴喜君(河東氏、前吏部侍郎裴堅の一人娘。蘇無名の義妹。絵を描くのが得意で人の口述だけでも似顔絵や情景を描くことができる。盧凌風の婚約者):郜思雯

櫻桃(本名は褚樱桃。雍州府暗探(密偵)。武芸に長けた女侠。袖箭(暗器)と長剣を得意とする。蘇無名とは恋人関係):孫雪寧

費鶏師(本名は費英俊。薬王孫思邈の弟子で神医と称される。元は鬼市を住処としていた酒飲みで鶏肉が大好きな奇人):陳創

薛環(雍州府耆長。盧凌風の弟子。元は府の家僕):石悦安鑫

天子(太上皇の第三子。公主の甥):劉智揚

本作の立ち位置

冒頭、ルーレット的な文字盤にてこれから描かれるエピソードの時系列が示されました。

↓以下、前作「長安」のエピソードタイトル

康国的金桃
成佛寺的哭声
白澤的踪迹
諾皐記
旗亭画壁

※空き→「解憂店」
去天尺五
借齢者
盛世馬球

※空き→「眚宮歌」
(輪になっているので隣は”康国的金桃”)

ということで本作「唐詭奇譚」では「解憂店」「眚宮歌」という2つのエピソードが描かれます。
ですので、シリーズの順番としては4番目になりますが、内容的にはシーズン4とは言い難いという感じでしょうか。

また本作は1話20分で全21話ですので、結局一つのエピソードのボリュームとしては他のドラマと同じくらいということになるでしょうか(実際には一つ目のエピソードの方がかなり長かったのですが)。

印象に残ったところ(内容について具体的に)

あらすじは例によって書きません(書けません)が、それぞれエピソードについて具体的に思ったことや感想を書いてみたいと思います。

解憂店

「旗亭画壁」で登場した“墨影幽焰”の属する“血滴”という刺客組織の話。
“墨影幽焰”は無事捕えられましたが、“血滴”についてはほとんどわからない状態でした。

修真坊で開いていた流動公堂に、ある男から”古着の中から「助けてくれ」と血文字で書かれた布が出てきた”との訴えが。
この修真坊は女性雨師瑞秋による雨乞いの儀式が有名で、さらに儀式の後にみんなで踊るのが人気となっている場所。ここで踊れば日頃の憂さも晴れるとのこと。

踊れば憂さも晴れるってのは一理ある(笑)

天子も市井の民もそれぞれに憂いを抱えているようですが、このエピソードでは”解憂”=”憂いを解く”、悩みから解き放たれること、がテーマとなっていました。

で、タイトルの”解憂店”はそんな人々の憂いを解くための特別な場所の名前ですが、実際は”天子暗殺”のため、“血滴”が仕掛けた罠だったという話。
天子たるものが自分の憂いを晴らすために、こんな胡散臭い場所に出向くもんかな?とは思いましたが(この天子は行きかけたけどw)、少しカルト宗教っぽい雰囲気のエピソードで楽しめました。

またこの事件捜査の最中、メインキャラの過去についても触れられていて、また人物像に奥行きが出たように思えます。

慮凌風の過去はシーズン1で公主の話としてなんとなく知ってたけど、慮凌風目線では新鮮でした。
公主は産んでくれた母であると同時に”父の仇”でもあったんですね(公主の立場、相手の正体的に産むかどうかというのは難しい問題だったはずですが)。
氏は五百年の歴史を持つ名門氏族、また儒教の教えを守る一族で、学びを終えたら父の仇を討つよう教え込まれていたため、母に対する恩との間で板挟みになっていたと。

そして喜君や、今までほとんど語られなかった蘇無名のストーリーも。(櫻桃に関しては、シーズン1でエピソードとして済み)

で、今まで一番謎だった老費のストーリーも“血滴”絡みで明らかになりました。
老費血滴に攫われて無理やり組織に取り込まれ、優れた医術を意に染まぬ方向で使わされたとのこと。元々は世の中の人を救いたくて医術を志したのに、真逆の人生を歩むことになってしまった。隙を見て脱出したものの、長安に戻った今、また血滴から狙われる身になったと。
またこの過去を、今や家族のような関係性になった尊敬する仲間たちに知られてしまうのも怖いと。
本人は絶対語りたがりませんでしたが、たまたま解憂店への潜入時に老費の告白を聞くことができた蘇無名慮凌風。この二人が”聞いたことは忘れよう。そして二度と聞かないようにしよう”と相談してるのがちょっと可愛い。

普段は自由気ままを装って、また時に軽く悪態をつくこともある老費が、この六人組についてどう思っているのかは、寒州の乱(「西行」の「通天犀」)の最中、喜君に語った言葉“生きては共に西へ、死しては共にあの世へ”に表れていて胸熱ですが、その話は喜君から蘇無名へ伝えられていたんですね。で今蘇無名から慮凌風へ伝わって。いい話。

ちなみに天子の心のうちも描かれたエピソードでした。
元々権力を持ちたいと考えていたわけでなく、ほんとのところ世界一の楽士になりたかったんだと。
なんか”社長の息子の夢がミュージシャン”みたいな話で、今も昔も“夢と現実問題”って変わらないのかなぁと(ま、これはフィクションでしょうけど)。
そして彼の悩みは結局公主との関係性。幼い頃愛情を示してくれた唯一と言っていいほどの年長者だった叔母で未だに尊敬の念はあるものの、いまや天子となった自分に対して、まだ公主の権力が大きすぎるのは問題だと。
これ、慮凌風天子公主に対して、決して疎ましく思っているのではないものの、大人しくしてほしいという感じですかね?
まあ、どちらかが玉座につくまではともかく、もう決着がついたのだから、というのはあるかも。

この案件の結末は一応“血滴”の今回の企みは阻止できたものの、“血滴”の組織は誰が死んでも無くならなず、九子(幹部刺客)だろうが、盟主だろうが死ねば新たに後任が決まるので、根本的には解決とはいえず、また老費も一生“血滴”から狙われ続けるという恐ろしいことになっております。

このエピソード、意外にボリュームがあって、元々全話数から”これは10話くらい?”と勝手に予想していたのが、それを遥かに超える話数で、珍しくちょっと冗長に感じてしまいました。
1話の長さがいつもの半分で、いつもより”ぶつ切り感”を感じてしまうからかも知れませんが(2回目、編集バージョンで通しで見たら全然良かったのですが)

眚宮歌

こちらは「長安」ラスト「盛世馬球」に続くエピソード。
盛世馬球」は馬球(ポロ)を題材にしたストーリーでしたが、本エピソードは馬球の様子を描いた絵が登場します。
その絵のタイトルが「眚宮歌」。作者、来歴不明の絵で殿中省(皇帝の衣食住を管轄する)に置かれています。
ちなみに本エピソードでは蘇無名万年県尉となっています。

冒頭に登場したのが李岱昆さん(誰役かはまだ謎)。狂気のなか一心不乱に絵筆を走らせています。
私は李岱昆さんを見たことがあるのが「山河令」蠍王だけなんですが、今回もなんだか危うい感じのキャラクターっぽくてなんかハマってます。

そして寒州司法参軍だった馬蒙陳冠英さん/「西行」の「通天犀」で登場)が飛び級の出世で殿中少監(殿中省No.2)となり再登場。長安に赴任してきます。この人好きだったので嬉しい。
やたら馬銭子(猛毒。少量なら薬)に興味を持ってるのが印象的。

また名前だけですが「長安」の「借齢者」でデビューした女性仵作酥蝉も再登場。頑張ってるようですねぇ。ほっこりします。

こちらは馬銭子による連続殺人事件が起こり、その被害者たちはどうやら太子と関わりがあるらしいとわかってきて…という話。
李弘は太子のまま亡くなり孝敬皇帝の諡号を贈られています。公主の兄でもあります)
馬銭子による死体には独特の特徴が表れていて、まるで「長安」の「借齢者」で覚えたことの復習をしてるよう(笑)

この話で登場する古楼子という食べ物(ミートパイっぽい?)がすごく美味しそうで。現代で売っても流行りそうに思えます。まあ、この話では古楼子馬銭子が仕込まれてるわけですが。

ということで、比較的短いエピソードではありましたが、捜査内容も複雑で楽しめました。
冒頭の李岱昆さん演じる、絵が上手い書生郭思恭は気の毒な人でしたが、もっと気の毒なのはそれに振り回された息子だったという話。どうしようもないやん、と思えてしまう真相でした。

ピンポイントネタ

櫻桃が張り込みをしてチェックした馬蒙の一日の過ごし方が慮凌風とほぼ一緒というのがイメージ通りで良き。二人、通じるものがあるような。

馬蒙って「西行」の「通天犀」で初登場した時は斜に構えた扱いにくそうなキャラに見えたのに、あの事件以来、すっかり慮凌風蘇無名をリスペクトしてフレンドリーになってるのが面白い。ニコニコしてて、人相が違って見えるほど(笑)

長安県尉 魏焰の殺害方法(未遂)が文字通りの”二階から目薬”的で驚き。

まとめ

今回は20分×21話という特別なドラマだったけど、1エピソードのボリュームとしては変わらない計算でした。でもやっぱりぶつ切りになることで若干の間延びを感じてしまった面もあったような気がします。
やっぱり1話をいつも通りの長さにして、全10話とかにしてくれたほうがより楽しめたかな、なんて個人的には思います。(現に編集版で通しで見たらいつものように楽しめた感がありました)。

そしてこの「唐詭奇譚」というタイトルのドラマ、もう一作あるようで。「唐詭奇譚之九重楼」(→百度百科)という名前でこちらはショートドラマ(縦型)のようです。
こちらはフルメンバーではなくて、慮凌風櫻桃らの名前が無し。スピンオフなのかな?
まあ、機会があれば見れたらいいな、という感じですね。

そして本筋としては「唐朝詭事録之蜀道」へ続くって感じでしょうか。このシリーズ、どこまで行くんでしょう?楽しみに待ちたいと思います。

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↓シーズン1の感想。(執筆時)現在YouTube愛奇芸東方奇幻チャンネルにて全話フル視聴可能!

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