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【中国ドラマ】「不眠日 MOBIUS」感想:”限られたリハーサル”で犯罪を阻止せよ!一捻りあるタイムループドラマ。面白い!

中国ドラマ

YouTube Youhug Media Official Channel 耀客文化官方频道チャンネルにて中国ドラマ「不眠日 MOBIUS」(2025)を見終わりました。
全16話。
(ビジュアル、その他情報はこちら→百度百科

YouTubeのおすすめに上がってきたドラマで「あ、これ気になってたやつ!」と喜んで見てみました。愛奇芸で見られるのは知ってましたが、制作会社の公式チャンネルでも見られるとは。ありがたい(非メンバーでも全話見られます。ちなみに1日1話ずつという勿体ぶらずスピーディな更新でした)。

※上記の耀客文化官方频道チャンネルでは11話に字幕のバグ(というか完全に字幕無し)がありますが、英語チャンネル(Youhug Official English Channel 耀客官方英文频道)でも同じように見られます。そちらでは11話の字幕は問題ありませんでした。
そしてやっぱり自動翻訳は”中国語→日本語”が良きですね。可能な限りそうしたい(でも人名の漢字が変わっちゃうのが不思議ですが)

こういう変わった設定の短いドラマは私好みなのですが、本作も見て良かったと思える作品でした。

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主なキャスト

丁奇(CIB(司法刑事調査署)四科所属の刑事。タイムループ知覚能力を持っている):白敬亭

安嵐(遺伝子生物学研究者。MOMAバイオテクノロジー所属):文詠珊

墨遠致(MOMAバイオテクノロジー幹部。青藤湾大学卒の遺伝子生物学研究者):宋洋

蒋育文(MOMA幹部だったが8年前に行方不明となった。墨遠致の博士指導教官):劉奕君

印象に残ったところ(極力ネタバレなしver.)

題材が題材だけにネタバレは避けたいところですので、この項目ではその辺りをできるだけ気をつけながら語ってみたいと思います(…が、これから見る方は一切の予備知識なしでいきなり見た方がいいとは思います)。

タイムループものとしてのオリジナリティが良き

世界はランダムに5回連続のループに入り、午前0時から前日を繰り返すが普通の人は何も感じず、サイクル中の前日の記憶はない。最終的に人々に認識されるのはループ5回目の日の事柄だけ(稀にデジャブや夢の記憶といった形で認識されることも)。
ところが主人公の刑事丁奇だけは5回のループを知覚する能力を持っており、全ての記憶が残るため、その能力を事件の解決に活かしている。
ただ、あるサイクル中の事件で丁奇も予期せぬ変更が起こり…。

…というのが導入です。
これは面白い。早速引き込まれました。

私もタイムループものというのは他に見たことがあって(「逃れられない運命-在劫難逃-」)、ループというアイデア自体は面白いけども、その設定について「なぜ、どうして」を説明しなきゃいけないし、またそれがその作品のオリジナリティを問われるポイントだと思うのですが、本作はその点でもすごく面白い、よくできた設定、世界観だと思いました。
白敬亭さんのタイムループといえば「開端」ですが、まだ見たことがないんですよね。機会があれば見たい!)

ちょこちょこはさまるクスッと笑えるところが良き

タイムループの事件ものってずっと緊張感が続いて疲れるイメージですが、本作では主人公丁奇のキャラ的にも捜査チームの関係性的にも、ちょこちょこ”クスッ”と笑えるところが挟まっていて緩急のメリハリがあり、すごく見やすかったのが良かったです。

頭脳戦のハラハラ・ワクワク感が良き

刑事がタイムループ知覚者って一見チートに思えますが、実は苦労も多くて、丁奇的にはすでに起こった犯罪であっても、前日の記憶がない周りの人にはそれが通用せず、警察的には証拠もなしに”しょっぴく”なんてことは普通できないので、人を動かすにも一苦労、という感じになるんですよね。
極力穏便に、でも犯人の先回りをして押さえ込む、ということをしなければならず、高度な頭脳戦の趣がありすっかり引き込まれました。

迫力・緊張感あふれるアクションシーンが良き

第一話から派手な銃撃戦で手に汗握る、といった感じで乗っけから早速見入ってしまいました。
あちらの常識(?)なのかわかりませんが、結構気軽に(?)発砲するんですね。威嚇射撃も頻繁に見た気がします(本作の舞台は”華澳市”ということになっています。マカオとかの想定でしょうか?広東語のキャラも多く登場しました)。
また丁奇と犯人で1対1の戦いシーンもスピーディかつスリリングで見応えがありました。

私、白敬亭さんのドラマは初めて見たんですけど、アクションもカッコよかったです(背も高いし手足が長いのでリーチも長い。取っ組み合うにも相手はかなり不利w)。この役の為に鍛えられたのかわかりませんが、二の腕、めちゃくちゃ太かった!こんな刑事さんがいたら見惚れますよね(笑)

オープニング前のちょっとした映像が細かいエピソードとして後々効いてくるのが絶妙で良き

オープニング前のちょっとした映像が小出しのヒントのようで楽しめました。

本作メインの事件はいくつもの事柄が複雑に関係しあっているのですが、時間が進むにつれ、あとあと「あ、そういえばあんなことがあったな」って感じで思い出せるのが捜査側の目線に立てている感じで面白いです。

この情報のちょこちょこ出しが絶妙に感じました。

印象に残ったところ(ネタバレ気にせず語りver.)

キャスティングの宿命

このジャンル、キャスティングで真犯人がわかってしまうのって、どうしても避けられないですよね(笑)その点ではハラハラできない。

まあ、それ以外の要素でハラハラがたくさんあったので楽しめたのですが。

細々したこと

丁奇がタイムループ知覚能力を持ったタイミングって、学生時代に湖に落ちた時だと思ったんだけど(蒋育文がRAN薬を普通に水道に流していたので→これ、ほんまにあかんやつですよね)、でも濃度があまりにも低いし、ラストの墨遠致との会話では丁奇本人は”わからない、それはあんたたちに聞きたい”みたいに答えてるので、これは本作で描かれていないエピソードがあったりするのかな?続編とか?

安嵐も結構最初の方で”婉清、ついに墨馬に入ったよ”みたいな独り言を言ってたので、そういう目的も込みで墨馬入りしたのかな?馮婉清の治療、また失踪についてRAN薬との関係を疑っていたのかな?なんて。
このドラマ、登場人物が結構密に関係していて、安嵐の親友馮婉清墨遠致をインターンとして受け入れてるし、その後恋人になって彼を大きな犯罪へ走らせるきっかけになるし、墨遠致の手先葉坤馮婉清の兄だし、彼女を”実験台”として苦しめたのは墨遠致の指導教官蒋育文だし、その娘二人は唐心マギーだし…密ですよね。飲み込みやすいけど。

○たまたまループ日だったから良かったけど、そうでなかったら、科長以外のチーム全員が命を落としてたと思うと結構ショックが大きい…。まあ、墨遠致もだけど(この人、爆弾以外にもRANの試薬でも命を落としてるんですよね)。

墨遠致のラストがラストなんで、彼も全然諦めてないし(まだちょっとだけ日数残ってそうですもんね)、これは続編狙ってるんでしょうかね?丁奇はもう能力を失いますが、特性は十分わかってるし、今度は能力者VS非能力者になるんでしょうか?これはこれで見応えありそうですが。

丁奇、魅力的でした〜

こういうジャンルの作品って”設定と話の運び”だけで充分見せられるので、キャラの魅力とかはそんなに問われないと思うんですけど、本作の主人公丁奇は見ていて肩入れしたくなる魅力的なキャラクターだと思いました。

まずは、前述のちょっとコミカルさもあるところ。茶目っ気があって親しみを持てました。比心ひとつで上司を動かす関係性にもほっこり。
あとは”絵に描いたような熱血漢刑事じゃない”ところ。
初めはこの不思議な能力を使ってやりたいことをやり尽くした上で”もうちょっと意味のあることをしたい”と刑事になり、”烏賊事件”でも率先してチームのボスになったり。
変に正義感に溢れた熱血みたいなガチガチの感じでもなく、また出来すぎた優等生でもなく、普通の好青年というところが好感が持てて良かったなと。

サイクル日に事件が起こると、次の日の変更のために調査を急がないといけなくて結果、寝られなくなるし(タイトル通り)、側から見てるだけでも疲れるほど、ほんと頑張ってるよね〜なんて勝手に肩入れして見ていたから、ラストの墨遠致との戦いで副作用が起こって倒れてしまった時は結構見てて辛かったし、仲間のショックの受けようもこれまた辛かった…。
これはもう”ドラマの中の奇跡”だろうがなんだろうが安博士の能力に感謝ですわ。

あと、なんかさりげなくめちゃくちゃ頭が良い。誰が烏賊かわからない時も、わかってからでも、相手と同じ5日間で決着をつけなければいけないところで高度な頭脳戦を繰り広げていたのは見応えがありました。
あと王水だの逆王水だのってスッと思い出せます?私、多分人生でうっすら1回聞いたことがあるかないかくらいですわ(笑)。
いや、優秀。

ほんと阿奇、よく頑張ったよね!お疲れ様でした!(まだ終わってなさそうだけど 笑)

まとめ

筋をわかった上でも細かい伏線に気付けるので、何回でも楽しめそうなドラマだと思いました。
あとは「開端」も見たいな〜。

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