BS12にて中国ドラマ「古相思曲~君想う、千年の調べ~」 を見終わりました。
全8話(元は30分×14集)
原題「古相思曲」(2023)(ビジュアル、その他情報はこちら→百度百科)
恋愛ものは普段見ないのですが、このドラマは評判が良かったのと、話数が短くてタイムスリップものというところに興味があったので機会があれば見てみようと思っていた作品でした。
これ、やっぱり見てよかったです。よくできたドラマだと思いました。
やっぱり話数が少ないのは内容がよくまとまってますよね。
主なキャスト
陸鳶(南晟皇后。贅沢三昧で皇帝を意のままに操った”妖后”として悪名高い):張雅欽
沈不言(歴史小説『南晟遺事』の著者):郭迦南
倚華(陸鳶の侍女だが、実際は姉妹のような関係性。陸時とは相思相愛の仲):朱林雨
陸時(陸鳶の弟。”殺神”と称される南晟虎豹営の大将軍):全伊倫
李擁(歴史上”賢相”と称された南晟丞相):荘翰
感想
※ネタバレする気はないのですが、全く何にも触れないというのは無理ですので、以下、ご注意ください。
本作はBilibiliサイトのアカウント名”三千魚”氏のオリジナルストーリーを原作としているらしく、ヒロイン陸鳶の原型は”衛子夫”なんだそうですね。”衛子夫”について私は残念ながらドラマでも見たことがなく、知識も全然ないのですが。
歴史小説『南晟遺事』の著者である沈不言(現代人)は、あるきっかけで九国時代にタイムスリップしてしまい、自らの著書の中でも”妖后”として扱っていた陸鳶と実際に出会って、その”人となり”や行いを知り、次第に惹かれあうようになります。
ということで、このドラマはタイムスリップを扱うドラマなのですが、特徴的なのが、恋に落ちる二人の”時間が逆行していること”で、例えば男主沈不言にとっては最初の出会いが、女主陸鳶にとっては最後の出会いというふうになるところ。
二人の愛情の深さが正比例していくというか。これが切ない。切なすぎるんですね。
相手を想う気持ちや助けたい気持ちがあっても、どうしても宿命に逆らうこと(歴史を変えること)はできない。特に現代人である沈不言は歴史的な結末を知っているだけに必死になるのですが…。
視聴者的には男主目線で進んでいくので、全てを理解していて、また観念している女主を観察するようにドラマを見進めていくのですが、二人の時間が逆行し、交差し終わってドラマが終わった後、もう一度最初の方を見返してみると、もうすぐに泣けてくるんですよ(笑)陸鳶の切なさが痛いほど伝わってきて。
そして、その反対のことがドラマの最後でも起こるんですけど(何もわかってないし、相手のことを知らない女主と、全てを経験して、この出会いが最後だと理解している男主)、二人とも相手のことを思いやって説明は一切しないんですよね。
ただ、”取り引き”を持ち掛けます。三つの要求に対して三つの質問に答えるという。また”道義に背く要求はしないので安心するよう”伝えるのも同じ。
相手を取り替えた同じやり取りが繰り返される。エモいです。
いやぁ切ない!
また根底的なテーマとしては、後世に伝わる”歴史的事実”がどういった経緯で起こったのか、あるいは結果としてそうなってしまっただけなのか、意図的か偶然か、などは(結果的)事実というポイントだけではわからなくて、それぞれ受け手の解釈によって人物、事柄の善し悪し、見え方は全く変わってしまうというものなんだ、というのも印象的でした。
関わった人たちの思惑や志などは、伝わる由もないですもんね。
登場人物も少なくコンパクトでしたが、キャスティングもはまっていて良かったです。
陸鳶を演じられた張雅欽さん、芯の強さと情の深さ、聡明さをよく表現されていて印象に残りました。どこか「独孤伽羅」の三姉妹の長女独孤般若を演じられた安以軒さんを思い出すお顔立ちで。キャラもなんとなく近いし。
またその弟の陸時を演じられた全伊倫さん、大将軍というにはお顔が可愛すぎ?!と思ったのですが、そのお顔立ちゆえの陸時のストーリーがあって、ちゃんと狙ってのキャスティングだったのですね。要は”蘭陵王”みたいな。
この姉弟二人は見ていてほんとに切なかったなぁ。
本作、エンディングが実はちょっと凝ってて、通常回はクレジットが右から左へと流れていって、奥の方に薄く反転した逆行するクレジットも流れてる形なんですが、最終話ではこの流れが逆になりました。
逆行する二人の時間を反映してるのでしょうか、こんなところも工夫がされていました。
全体的にはテンポもよく、スルスルと見終わりました。まあ短いドラマではありますけど。
女主、男主の想いのほかにも女2男2(倚華、陸時)のストーリーとか、国内外の政治的なストーリーも不足なく描かれていて、良く出来たドラマだなと思いました。そして思ったよりも結構あとを引きました。切なくて。
見られて良かったです!
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