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【中国ドラマ】「長歌行」感想:さすらい、戦うプリンセス!ストーリー展開の良さと華やかなキャスト陣で見応えあるドラマ

中国ドラマ

BS11にて放送されていた中国ドラマ「長歌行」を見終わりました。
全49話。
原題「长歌行」(2021)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

「琅琊榜」の少年役(飛流)、「沙海」の高校生役(黎簇)でとても良かった呉磊さんを、いよいよ(?)立派な大人の役で見られるとあって見始めましたが、ドラマ自体のストーリーの面白さ、キャスト陣の華やかさですっかりハマって、最後まで楽しんで視聴することができました。
そしてお目当ての呉磊さんもすごく良かったし。

こういうきっかけでもなければ見ないジャンルのドラマでしたが、結果的に見ることができて良かったなと思いました。

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主なキャスト

李長歌(皇太子李建成の娘。永寧郡主。皇子たちにも引けを取らないほど軍学、武術に優れている):迪麗熱巴

阿詩勒隼(阿詩勒部 鷹師特勤。大可汗 延利可汗の義子。特に弓術を得意とし、9歳から戦場に出ており10年間無敗の将):呉磊

李楽嫣李建成の弟李世民:秦王の娘。永安県主。李長歌の従姉妹にあたる):趙露思

皓都(唐の将軍。権臣杜如晦の義子):劉宇寧

魏叔玉(東宮老臣魏徴の息子。李長歌李楽嫣とは幼馴染):方逸倫

穆金(阿詩勒部 鷹師軍師。幼い頃から阿詩勒隼に仕える腹心):易大千

弥弥古麗(元は漠北のある部族の族長の娘だが、捕虜にされ阿詩勒部に奴隷として献上された):曹曦月

阿詩勒渉爾(阿詩勒部 小可汗で狼師特勤。前の大可汗 舒勒可汗奕承公主の息子。現大可汗の甥にあたる):庫都斯江・艾尼娃爾

奕承公主(阿詩勒部 可敦(大可汗の妻)。元は中原人で前隋の公主。隋の為草原に嫁ぎ、結果的に四代の可汗の可敦となった):楊明娜

このドラマの冒頭で「玄武門の変」という、唐の後継者争いによる暗殺事件が起こりキャラクターたちの肩書きも変わりますが、ここではスタート時のものに留めています。

印象に残ったところ

皇太子の娘でありながら、皇子たちに引けを取らないほどの武術、軍学を身につけているヒロイン李長歌が政変により追われる身となり、家族の仇を討つべく流浪する中で様々な困難に立ち向かい、様々な人に出会うことで成長していくという物語です。

ストーリー展開が面白く最後まで目が離せない

話の本筋はヒロイン李長歌の苦難と成長というしっかりした柱がありますが、もう一人のヒロイン(といっても過言ではないでしょう)李楽嫣の成長も副線として流れているストーリーという印象でした。
そしてその二人の女性のパートナー(候補)とも言える男性陣や取り巻く環境などがじっくり丁寧に描かれていて、全く中弛みがなく最後まで興味を持って見すすめる事ができました。

個人的に興味を持って見る事ができたのは李長歌が武術のみならず軍事にも長けていて、兵法を駆使して様々な戦術を繰り出してくるところも、とても面白く見る事ができました。
ただの苦労話やラブストーリーではないというところですね。
これは好みの問題でしょうけれども。
お相手がこれまた戦上手の阿詩勒隼で無双CPというところ、ちょっと「孤高の花」を思い出しました。

話の舞台も李長歌の流浪により、都 長安→幽州→朔州→草原の阿詩勒部(突厥)→漠北(回紇)…と次々移り変わり(また李楽嫣も人攫いにより流浪する羽目に…)、全く飽きが来なくて絵的にも楽しめました。

「玄武門の変」についてはちょっとわかりにくかった

ただ、冒頭の「玄武門の変」の描き方はあっさりし過ぎて、外国人で歴史の知識も浅い私にはわかりづらかったです(軽く調べました)。
皇太子=李建成=長男、李世民秦王=次男、李元吉斉王=四男という情報と、さらにそれぞれの顔をしっかり認識する間もなく、ドラマの冒頭すぐに事件が起こってしまうので、李長歌や周りの人にとってどういう意味を持つ事件だったのか(どれくらい酷いこと、ショッキングなことなのか)を理解しづらいというか。
李建成が…とか、斉王が…とか、李世民が…とか、秦王が…とか、元吉が…とか、セリフに出てきてもパッと認識できなくて「ちょっと待って、それ誰だっけ?」って感じなんですよね。せめて名前か爵位か統一してくれ〜って感じで(笑)
ま、国内ではそこを丁寧に描く必要はなかったんでしょうけどね。

キャスト陣に華がある人が多い

チャラい感想ではあると思いますが、やっぱりキャストに華がある人が多いと見栄えもしますし、それだけでも画面に惹きつけられる要因(特に話が乗ってくるまでは)になるなぁと、このドラマを見て改めて思いました。

私が元ヅカオタだからかもしれませんが、技術や芸のクオリティとはまた別にその人自身の華(単に容姿の話ではなく、なにか人の目を惹きつけるオーラ)もかなり重要視する傾向がありまして、そういう点でこのドラマはちょっと珍しいくらい華のある人が揃っているという印象でした。

弥弥古麗役の曹曦月さん、調べてみたら私は以前「山河令」で見ていたようなのですが(冒頭で出てきた、周子舒に毒薬を飲まされた姫)その時はあんまりそんな風に思わなかったのですが、今回とても目を惹くオーラが溢れていました。(ん?スタイリングか?)

泣かされるシーンがある

詳細は書きませんが、泣ける…というか泣かされるシーンがあり思わず泣けてしまいました。結構ダーッと(笑)
ご覧になった方に共感していただければと思いますが、それは阿窦公孫恒の最期のシーン。
泣きましたよね、あれ。あかんやつですよね(笑)

漫画原作を表現するシーン

始まりから漫画がパラパラ捲られてそれが実写になっていく…という表現だったので、知らなかった私でも「ああ、漫画原作なんだ」とわかりました。それは良かったのですが…。
その手法が若干多過ぎた気がしました。

戦のシーンでもいきなり漫画に切り替わって、画面の真ん中で一人、実際に俳優さんが演技している、という手法が多く取られていました。
戦のシーンはほぼほぼそうだったのではないでしょうか?
それがちょっと興を削がれる気がしました。
どんなに上手い俳優さんでも漫画をバックに一人芝居では、それまでの流れから浮いてしまいます。
そして「予算がなかったのかな?」なんて穿った考えにもなりましたし。
漫画に切り替わるたびにちょっと我に返ってしまうし、若干白け気味になってしまったのが残念だな、と。
それにあまり多いと実写化した意味もないように思います。

冒頭と最終話のラストだけで良かったんじゃないかなと思いました。まあ、それも絶対必要とも思わないですが…。

印象に残ったキャラ・キャスト

李長歌:迪麗熱巴

もちろんヒロインなのですが、私がそもそも女性キャラにあまり関心を持てないタチで、主人公といえど全く心に残らないヒロインなど私的には珍しくもなんともないのですが、そんな私には珍しく本作の李長歌はハマったとまではいかなくても、やはり印象に残りました。

皇子に引けを取らない聡明さや知識と武術を併せ持つ郡主が、ある日を境に追われる身となり、家族を奪った叔父の皇帝(父同然に慕っていたのに)に復讐することを心の支えにさすらう中で、様々な出来事や人に出会い、本当の自分の求める道とはなんなのかということに目覚め、成長するという物語にとても惹きつけられましたし、それだけの説得力のあるキャラクター・演技だと思いました。

キャラ設定が聡明で武術に長けているということで安心して見ていられる、ということも大きかったかもしれませんし、初めてちゃんと見た迪麗熱巴さんの演技も、主役らしいオーラがありつつとても自然なところが好印象でした(こうして言葉にするとすごく偉そうになってしまうのですが…。そんなつもりは毛頭なく)。そりゃ主演作も多いはずですわ。

ところで、こんなすごいことをやってのけたプリンセス、一体幾つなんだろうとふと思ってしまうのですが、漫画の方ではなんと15歳という設定らしいですね(!!)。
実写で迪麗熱巴さん(当時20代後半)が演じられるとなると流石にそこまで低年齢ではないにしろ…とは言え10代後半くらいの設定なのだろうなぁと思うのですが。
迪麗熱巴さん、確か設定が若いので少し顔が丸く見えるように少しウエイトを増やしたとおっしゃっていた気がするのですが。(阿詩勒隼役の呉磊さんにお姫様抱っこをしてもらったエピソードのくだりで。だから少し気の毒だったと)

この李長歌、物語の最初では思い込みが激しすぎるなぁと見ていて少し思ったのですが(誰にも何にも確認しないでいきなり恨みを募らせて復讐に走るなど)、10代ならそれも自然なことなのかなと納得しました。それにしても、やってること凄すぎるけど。

阿詩勒隼:呉磊

いや〜、魅力的でした。お目当てでしたので、見て正解でした!

若くして阿詩勒部の精鋭部隊である鷹師を率いる特勤という地位にあり、しかも鷹師の人心を掴んでいるという人物。武術に長け特に弓術を得意としているが戦上手でもあり、美男子。
大可汗 延利可汗の義子でもあり、エリート中のエリート感もありますが、戦力としては重宝されながら同時に警戒もされているという常に緊張を強いられる立場にある人物。

大局を見て、また率いる鷹師のためにも常に自制を効かせていて本心・素が見えにくいキャラではありますが、そういったキャラでも、丁寧な心理描写や草原の漢らしい覇気・佇まい、キレのあるアクションや疾走感のある乗馬なども相まって印象的で魅力的なキャラクターとして演じられていたと思いました。
4ヶ月間の鍛錬&食事制限の成果らしい、素晴らしい筋肉美も披露されてましたしね。腰まで伸びたロングの編み込みの髪型もお似合い(そして逆にこれが壊滅的にハマらなかった「孤高の花」楚北捷:鍾漢良氏を思い出してしまった…。誰にでも似合うわけじゃないんだとw)。

キャラとしては”覇気・自制”のイメージが強いですが、そんな中で印象に残っているのは自分の養母である阿伊児が亡くなってしまうシーン。
阿詩勒隼があれほど焦って取り乱したり、感情を露わにすることは滅多にないだろうということで、このキャラ一番の見せ場でもあっただろうし、やはりすごく印象に残っています(呉磊さんご本人もこのシーンが一番プレッシャーだったとおっしゃっていました)。

迪麗熱巴さん&呉磊さんCP、途中までは普通に見ていたのですが、気づけばこのお二人少し年齢差が大きいんですね(迪麗熱巴さんが上)。でも見ていてあんまりそこは気になりませんでした。さすが俳優さんですね。(どうやら阿詩勒隼役は本当は別の俳優さんがキャスティングされていたらしいですね)
で、よく考えてみたら私が見た高校生役の呉磊さん(「沙海」黎簇。実年齢とピッタリ)から数年しか経ってないことに気づき、びっくり。配音や体作りの効果、またキャラクターの設定もあると思いますが、ちゃんと大人になられていて感心してしまいました。
ま、よく考えてみたら阿詩勒隼の設定的には呉磊さんの実年齢にあってるのでしょうが、ちゃんと迪麗熱巴さん演じる李長歌が頼るに値するパートナーに見えたのが素晴らしいなと。ここで頼りなく見えたら台無しですから。
迪麗熱巴さん&呉磊さんお二人のインタビューなど見ても、すっかり落ち着いた大人になった(なんなら年齢以上に)かに見えた呉磊さんでしたが、その後に偶然見た”草原の漢たち”配信(?)動画では(他に阿詩勒渉爾役の娃爾さん、穆金役の易大千さんが参加)しっかり、わちゃわちゃとしたボーイズトークで大騒ぎしていて可笑しいし可愛いしで、安心してしまいました(笑)(どうもみなさん晋松老師演じる大可汗の物真似がお気に入りらしく大盛り上がりしていたのには笑ってしまいました。みんな思うところは同じなんだな、と)

ところで阿詩勒隼の出自についてですが、会話の端々に「元は中原人」であることを匂わせていたり、Wikipediaのキャラプロフィールにもそんな情報があったので、そういうエピソードが出てくるのかと待ち構えていたのですが、結局ありませんでした。ノーカットなら入っていたのでしょうか?気になるところではあります。
でも確かに阿詩勒部の中でも肌が白いですし、大可汗の警戒が解けないというのも納得がいきます。ちなみに漫画の方では突厥人に征服された契丹族の出身という設定らしいです。

魏叔玉方逸倫

東宮老臣魏徴の息子で李長歌李楽嫣とは幼馴染。
美男子で紳士的で育ちが良くて女性からは人気がありそうなタイプ。
だけど、いざという時には煮え切らずに思い切った決断もできず、頼りにできないという点も。

こういう”一見素敵だけど、いざという時にはちょっと…”みたいな人物を、方逸倫さんはすごく自然に説得力を持って演じられていたな〜と印象に残りました。
ほんと、こういう人いそうですもんね。私の周りにはいないけど。

ところで方逸倫さん、すごく美しい方ですが、見るたびに釈由美子さんを思い出してしまうのは私だけでしょうか?

他にも…

他にも色々沢山印象に残りましたが、長くなりましたのでさっと触れるとすれば…

李楽嫣役の趙露思さんも気の弱い兎のようなお姫様が成長される様子を見事に演じられて引き込まれましたし、本作では「普通にめっちゃいい人」みたいに描かれていた李世民役の耿楽さんも”いい人だけじゃない人間味”を印象深く演じられていたと思いました。
あと媛娘ちゃん:喬画さんはとにかく可愛かった!

どのキャラも興味深く目で追う事ができ、最後まで楽しむことができたドラマでした。
(普通、ドラマを見ていても興味を持てないキャラっているもんですけど、本作ではそれがありませんでした)

ラスト

ラストがなんというか…ふわっとしているように感じられました。
阿隼が放した鷹(かな?)が離れた場所の長歌の元へ飛んでいって、とにかくバラバラに映ってる…。
おそらく長歌阿隼は望み通り、全てのしがらみから解放されて自由に暮らして行くということに違いはないんでしょうけど、なんで二人一緒のショットで終わらないのかしらと不思議な感じがしました。

阿隼が戦装束なのも気になります。
でも繋がりを考えてみると狼師と対峙してから見送り、帰ってきて火事場から長歌を救出し、そのまま定襄を出てきたのならそれでいいのかな?深い意味はないよね?とちょっと気になってしまいました。
これから自由に放浪するなら長歌みたいに平服着ればいいのに(そう、長歌は着替えてるんですよね。なんで?)

まとめ

とにかく、ストーリーも最後まで面白く、キャスト陣も華やかで見応えがあり楽しめました!
軽い気持ちで見始めましたがどんどんのめり込みましたし、見てよかったと思います。

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