最近中国ドラマづいている私です。
このブログでもよく話題にしている「孤高の花」(BS12トゥエルビ)の枠で、次に放送された「三国志−趙雲伝−」をついに見終わりました。
全59話。
原題:「武神趙子龍」(2016)
「孤高の花」よりも短かったけど、最終回まで頑張ってなんとかたどり着いた感があります。
内容はタイトル通りあの三国志の趙雲を描いたドラマです。
三国志といえば「レッドクリフ」くらいしか知らない私。
趙雲をメインにじっくり描いた作品なら三国志を少しでも知ることができるかもしれない、なんて期待を少し抱きながら視聴してみました。
BS12トゥエルビにて2018.5.31(木)朝6:00〜から再放送されるそうです!(BS12トゥエルビ公式サイト情報)
興味のある方、ご覧になってはいかがでしょうか?
なんといってもBSで無料で見られるのがありがたいですね♪
主なキャスト
趙子龍(趙雲)…ケニー・リン(林更新)
夏侯軽衣/馬玉柔…ユナ<少女時代>
高則…John-Hoon
公孫宝月…ジア・チン(賈青)
李全…コリン・チョウ(鄒兆龍)
呂布…カオ・イーシャン(高以翔)
劉備…イェン・イークァン(厳屹寛)
貂蝉…グーリーナーザー(古力娜扎)
李飛燕…チャオ・ハンインズ(趙韓櫻子)
柳擎児…スン・シャオシャオ(孫驍驍)
趙安…ユー・ロングァン(于榮光)
柳慎(言成)…グォ・トントン(郭冬冬)ほか
良かったところ
まあ、批評とかじゃなくて、ごく個人的な印象なんですが。
色彩豊かな画面
衣装、建物のセット、花や紅葉など自然の色彩がとても鮮やかで綺麗でした。
その前に見た「孤高の花」も綺麗だったんですが、あちらは落ち着いた色調で、この「三国志−趙雲伝−」はもっとはっきりした鮮やかな色使いに思えました。
色使いははっきりしてるけど、それが決して品を落としているわけでもなく、見ていて綺麗だなと思いました。
中国の歴史ドラマを見る理由の一つが時代物の衣装や建物(調度品も含めて)を見たいというものなので、それと四季折々の自然の風景が合わさって「いいな〜」と思えました。
花や紅葉などは造花感が結構強かったとは思うんですが(笑)それでも衣装や建物とマッチして綺麗な絵面になっていました。
(「絶命谷」の”南の楽園感”には驚きましたけど…(^^;;どこの国かと思った)
曲が良かった
これは耳に馴染んで好きになったというよりも、第1話放送時から「曲、いいな〜」と思いました。
特にエンディングの曲。
さらさらとした感じの綺麗な曲でした。
アクションシーンが迫力満点だった
アクションシーン、迫力がありました。
私の最終的なこのドラマに対する印象は「このアクションを見せたかったのかな?」というものでした。
馬のアクションも本当に凄くて「今の、大丈夫!?」なんて何度も心配してしまいました(笑)
首がグニャ〜!ってなったりして…。
すごいことはすごいと思ったんですが、特にアクションシーン好きというわけではないので「長いな〜」ってちょっと思っちゃったところもあったのですが…^^;
残念だった点
ま、これもごく個人的な意見ですが…。
人物の描き方が残念
特に主人公なんですが、なんというか、製作の方に「子龍のこと、ちゃんと好き?」って聞いてみたいというか…(笑)
このドラマ全体を通してみて、子龍って《受け身で生真面目で恋愛に不器用…じゃなくて疎いのか(^^;;。…で、義に厚い。武術は鍛錬を重ねて強くなった…》という印象しか伝わってこなかったです。
はっきり言ってしまうと、このままだと面白味がないんですよね。
別にそういう人間に魅力がないというわけじゃないのですが、そういうキャラクターなりの魅力の見せ方ってあるように思うんです…。
ましてや主人公ですから。
作り方にキャラクターに対する愛着みたいなものがあんまり感じられませんでした。
かっこいい人がやればなんでも魅力的に見えるということでもないと思うので。
強気な女性陣や、やらかしの多い幼馴染に振り回されて困った顔の印象しか残ってませんです(笑)
あと、女性キャラクターで公孫宝月と馬玉柔はキャラが被ってるように思いました。
勝気で奔放で愛情の押しが強くて子龍を振り回す…。
馬玉柔は子龍の最初の恋人:夏候軽衣を演じたユナが二役で演じていた為、二役をやってまでキャラ被りってどうなのかな〜なんて…。
ちょっとアクの強いキャラなので、「え?またこんな人が出てきた〜」って感じがしました。
恋愛パートが残念
これがほんとに残念で…。
一言で言うと子龍と軽衣、主役二人の「好き」という気持ちが見えませんでした(二人とも)。
気持ちというか、熱というか…。
口ではそれらしいことを言ってるんですけど…。
結局好きになるって理屈じゃなく、どういうところが好きか、とか、何がきっかけで好きになったかなんて口ではなんとでも言えちゃうので、結局それ以外の…例えば「目」だったり、言葉の「奥」とか「裏」に滲んでくるものとか、仕草で見てる方は感じると思うので、その辺が1個もキャッチできませんでした(え?私だけ?笑)
例えば「嫌い、嫌い」なんて口で言ってても、”あの人絶対好きだよね〜”なんて見てる方は思ったりってこと、あると思うんですが、それってやっぱり「滲み出てるもの」で人は確信を持つと思うんですよね。
また、そういうのがドラマの醍醐味じゃないかな〜なんて思うんで。
ということで、せっかく恋愛パートがあるんなら、それを見たかったです。
元々無いなら、それはそれでいいんですけど。
さらに後半で出てきた馬玉柔に対してはもう、唐突すぎて…。
特にそれらしいエピソードもないし、強いていえば、亡き軽衣に瓜二つってところしかない人を、まさか子龍が選ぶなんて思いませんでした(^^;;
もし「助けてくれた人」や「自分を大切に思ってくれる人」が好きになるというなら、もう数え切れないほどいるはずですから…。
そういう人達と、恋仲になる人との違いがわかりづらかったです。
もうあとは「そうしなきゃいけない大人の事情があるのかな」なんて勘ぐってしまう(笑)
あと一つ、結構気になってたことがありまして…。
軽衣を演じていた時のユナさん。ご本人の癖なのかもしれませんが、下唇を噛みしめるという仕草を結構されてました。(でも馬玉柔を演じてる時はされてなかったんですが)
それが、本当に悔しい場面だったらわかるんですが、恋人といる場面でも結構されてるんですよね。
下唇を噛み締めながら、上目遣いに彼を見上げる…。
「恨んでる…もしくは、心底悔しがってる」ようにしか見えないんですが…(^^;;
日本人の私だからそう思えるのかとも思いましたが、他の女優さんを見てもそんな仕草をされてる方は思い浮かばないので、やっぱり気になりました。
現代物のドラマだったら、もしかしたら可愛く見えるのかもしれませんが…。
う〜ん、どうだろ?(笑)
恋愛パートという点では宝月と、宝月を好きで、ストレートに気持ちをぶつけてくる馬超のシーンはとても素敵でした。
キュンときましたよ♪
いつもは子龍に押せ押せの宝月が、今度は馬超に言い寄られて「私!?」みたいに、ちょっと戸惑ってるところも可愛かったです。
そうそう、こういうの見たかった!って感じで。
馬超の出演シーンは短かったと思いますが、素敵だったし、印象に残ってます。
まあ、イケメンではありますけどね(笑)
でも、他にもイケメンは沢山出演されてたので、顔だけで印象に残るというわけでもないと思います。
こんな風に短いシーンでも、ちゃんとムードを伝えることができてるんだから、主役二人があんなに時間を割いた割には物足りなかったのが、残念だったな〜なんて思いました。
三国志パートが…初心者には駆け足過ぎる
三国志パートに入ってから、実際このドラマを面白く思えたのは確かにそうなんです。
それまでの成長過程の趙雲パートは、脱落寸前でしたので。
で、おっ、面白くなってきた♪と思ってたら、今度はエピソードの羅列感が半端なくて…(^^;;
三国志をよくご存知の方からするとじれったいよりはいいのかもしれませんが、初心者にはついていけませんでした。
人は多い、名前は似てる(^^;;、さらに誰かの台詞で済まされるエピソードもあって、理解が追いつかない…。
なんだか「歴史番組」の再現ドラマくらいの感覚で、感情が全然追いつきませんでした。
こういう人のこういう思惑があって…なんて把握する余裕がない(笑)
前半が「こってり」ってくらいの描き方だったので、急に早仕舞いしたという印象が強く残りました。
何かありました?(笑)
物語始め頃にこってりやってた山賊のくだりなんて、自分の中ではもう、別ドラマくらいの勢いです。
とにかく、完走したという達成感
まあ、こういうドラマを見るきっかけが衣装やセットと中国語を沢山聞きたい、というものなので、そういう意味では内容をとやかくいうものでもないし、嫌なら止めればいいだけの話なんですが、ハマるものはハマるので、ちょっと残念でした。
とはいえ、決して褒めてはいないものの、上記のように思うところが色々ある(辛口ですけど(^^;;)ということは、それなりに見た甲斐もあったのかなと思えます。
あ、あと顔だけ知っててかっこいいなと思ってた高以翔が見られたのも良かったです♪
とにかく、なんとか全部見れたぞ〜!
ああ…達成感!
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