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【中国ドラマ】「平妖往事」感想:「盗墓筆記」シリーズ「重啓」の番外編ミニドラマ。この形式、新鮮!

中国ドラマ

中国ドラマ「平妖往事」(2020)を見終わりました。
2分×30集
(ビジュアル、その他情報はこちら→百度百科
※「盗墓筆記」シリーズまとめ記事はこちら→1:概要・作品リスト編2:キャラクター編

本作は南派三叔原作のサスペンスアドベンチャー小説「盗墓筆記」シリーズ「重啓」の番外編ミニドラマです。
とにかく「盗墓筆記」絡みとあれば、素通りできない私。
早速見てみました。

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主なキャスト

劉浅墨/劉喪劉喪の祖先。捕快(古代の警察)だったが、ある事件をきっかけに修行し、道士となる/「盗墓筆記」主人公、呉邪の友人):劉暢

南門灯海/王盟王盟の祖先。珈藍寺の僧侶/「盗墓筆記」主人公、呉邪の配下):高其昌

韓子君/小鈴铛(庭李鎮 韓家の娘/神婆(巫女・女性祈祷師)に付き従う娘):姚筱筱

老鞭工(”十一倉”の職員で一番の事情通):南派三叔

「十一倉」は、なんでも、いつまでも、確実に保管してくれる倉庫。特殊なアイテムでは遺体や曰く付きの機体、さらには建物といったものまで(「老九門」冒頭で登場した幽霊列車の車両も保管されている)。具体的な住所も謎で、増築を重ね巨大化した規模は、全容を完全に把握している者がいないほど。「十一倉」は「十一号倉庫」の略称だとか。その実態は「重啓之极海听雷」で描かれています。

印象に残ったところ

ミニドラマ形式、新鮮でした。

特に期待はしてなかったものの、ネタとしては結構アリかも、という感じ

本作は一応「重啓」の番外編ドラマという立ち位置ですが、内容的にはキャラ以外に繋がりは全然ありませんし、他のどのキャラでも、なんならシリーズ関係なくても成立するストーリーなのですが、細かいツッコミどころはさておき、骨格となる”ネタ”自体は「ああ、なるほど。そういうことか」とニンマリできる作品でした。
(一応、二人の最後の言葉だけは「重啓」に繋がっていましたが)

話の発端としては劉喪王盟、それぞれの家の祠堂にあった半分ずつの「十一倉」の預かり票の品物が何かを確かめにくるところで、品物自体はそれぞれのご先祖さまが一緒に体験したことを記録した”摘記”だったのですが、その内容を紐解いていく、といったストーリーになっています。

劉喪の祖先劉浅墨は捕快(古代の警察)だったのが、何者かに一家を皆殺しにされた時に出会った神婆(巫女・女性祈祷師)の導きで道士として修行に励み、復讐を誓いつつ妖怪退治をしている人物で、ひょんなことから、寺が火事にあい、師匠にも異変があったという僧侶南門灯海王盟の祖先)と出会い、それから一緒に様々な怪異に立ち向かっていきます。

妖怪に見つからないように息を止める、なんてエピソードもあったりして、なんとなくレトロな香港映画を彷彿とさせますし(キョンシー?)、本当にそんな感じの軽い作風でした。

法力やお札などによる妖怪退治なんて普通に考えればあまりにも非現実的な話ですが、時代劇という点や、ミニドラマで少し軽めの作風から、まあそんな世界観なのかな?なんてそれほど不思議に思わず見ていたのですが、最終的に劉浅墨が修行で得たと思い込んでいた法力は、ある目的があって詐欺をしている”神婆一味”による”マジックの演出みたいなもの”でした、という種明かしがされ「ああ、なるほどそういうことね」となりました。

本作でたびたび言われるテーマは南門灯海の師匠の言葉に、更に彼が得た悟りを付け加えた「世の中には法術、神力などない。妖魔や幽霊、化け物もいない。妖魔や幽霊、化け物とは実際”陰険な人の心”のことである」で、その点ではシリーズ主人公呉邪の「幽霊なんていない」という主張と通じるものがあるのかなと。

ミニドラマ形式

各話の本編は2分ととても短いのに、ご丁寧にいちいちオープニングとエンディングがついていました。時には冒頭に今までの振り返りもあったり。
ちなみにこのエンディング、劉喪役の劉暢さんが歌っておられるのですが、広東語(?)で、ちょっとレトロな香港映画っぽい曲調(?)でこれが一度聴いたら耳から離れない(笑)

正直、話が乗ってきたところですぐエンディングにいってしまうのでオープニング、エンディングを飛ばすのが若干煩わしいところもあるのですが、本編が2分というのは本当に気軽に見られるのは間違いないです(ただ個人的にはせめて5分くらいにはまとめて欲しいですが)。また、そうやってぶつ切りにしても良いジャンルでもあると思いますので、そういう意味でも視聴の気軽さはダントツかも。

豆瓣では香港風で面白いという声も多かったです。
なんか、中国でミニドラマというのが流行っている、という情報も目にしました。本作もそれに乗ったつくりになっているんでしょうか?

キャスティング

シリーズのドラマ作品で既出のキャラは劉喪王盟、そして原作者が扮した”十一倉”の老鞭工で、演じられたのも「重啓之极海听雷」と同じ方々です。また、それぞれの祖先も、子孫を演じられた俳優さんが演じられています。

劉喪劉暢さんはスピンオフ映画「沙海番外之画媒」も見ましたし、劉喪役は今のところ劉暢さんしか演じられていないのですっかりお馴染み感がありますし、王盟は他の俳優さんも演じられていますが、本作メイン部分”ご先祖さま”パートでは”僧侶”ということもあって、高其昌さん、めちゃくちゃハマっていました。

原作者の南派三叔さんの出演は「老九門」の村の医師と「重啓」に次いでシリーズでは3作目でしょうか。なんというか、めちゃくちゃすんなり画面に馴染んでるといった感じです(笑)
老鞭工といえば、彼が働いているエリアは、底の見えない谷(?)に渡された鎖を綱渡りの要領で渡らなければ入れないところで、今思い出しても足がゾワゾワします。

まとめ

ま、なんでこの二人?というのは見終わってもまだピンときませんが、ミニドラマという形式も経験できましたし、見ることができてよかったです。

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