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【中国ドラマ】「贅婿(ぜいせい)~ムコ殿は天才策士~」感想:起承転 転 転…?

中国ドラマ

BS11で放送されていた中国ドラマ「贅婿(ぜいせい)~ムコ殿は天才策士~」を見終わりました。
全36話
原題「赘婿」(2021)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

大人気だった「慶余年」と、ストーリーは全く関わりがないのに、キャストや主人公の設定が近いことで話題のこのドラマ。しかも「慶余年」で姉弟役だった二人が今度はメインで夫婦役をやると聞いて「へ〜」と少し興味を持っていたのですが、割と早めにBS11さんで放送されました。
ありがたや。

あらすじや主役の郭麒麟さんのイメージからサラッと見られるコメディを想像していたこのドラマ、確かに前半は期待通りの面白さでのめり込んで見ていたのですが、後半、なんだか趣がガラリと変わってちょっと呆気に取られました。想像と違う転がり方をしてるというか。
しかもこれが「第一季」だったとは…。(そんなとこまで「慶余年」に合わせなくても…)

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主なキャスト

寧毅(蘇家の婿養子で蘇檀児の夫。実は現代の凄腕ビジネスマン江皓辰が古代に転生したという設定の存在(=小説の主人公)):郭麒麟

蘇檀児蘇氏布行蘇家長男蘇伯庸の一人娘。家業を継ぎ、発展させる為婿養子を迎える):宋軼

劉大彪(劉西瓜)(盗賊の頭目、聖公こと海一天の姪で覇刀営統領):蒋依依

烏啓豪烏氏布行の跡継ぎ。蘇檀児に横恋慕している):戴向宇

耿直(蘇家の護衛):王成思

陳凡劉西瓜の部下。劉西瓜を密かに想っている):劉已航

印象に残ったところ

このドラマ、ビジネス編、賊の軍師編、外交編とかに分けた方がいいんじゃないかな…?

※この項目はネタバレを含みます。

前半のビジネス編(勝手に命名)は痛快!

ドラマの始まりは、蘇檀児は実印を得るために、寧毅は自由になるために互いに協力してビジネスで勝ち抜いていくという展開で、テンポも良くて本当に見応えがありました。痛快というワードがピッタリ。

寧毅の中の人、江皓辰(友情出演の張若昀さん!)は現代の金融界で一時大成功を収めたビジネスマン(仲間に裏切られてしまうけど)なので、古代の商売常識では考えられないセオリーや知識で軽々ライバルを蹴散らし、トラブルを乗り越えていく様子がテンポ良く描かれていて、面白かったです。

また、前世(?)の意識で「筋肉も持ってこれたら良かったのに」とか「腕も短くなったのか」なんて”外側”の違いに戸惑う心の声も、「慶余年」で兄役でもあった張若昀さんの姿が脳裏にチラついてこれまた面白い。
張若昀さん、范閑の時よりもかなり体型を絞っておられたので、あんまり”筋肉”感は感じられなかったけど、いわゆる”若手成功者は身体も鍛えてる!”みたいなイメージからですかね?)

蘇檀児はとにかく家から追い出されないようにというだけで婿養子を迎え入れただけなので全く当てになんかしてなかっただろうに、寧毅の才覚が群を抜いて素晴らしく、またパートナーとしても頼もしくて人柄も良かったので、格下の婿殿(男尊女卑の古代でもお婿さんはお嫁さんの格下だったとか)のことも段々と尊敬し始め、いつしか惹かれていったところも可愛くて。

また寧毅も「セレブ美女がこんな男に惹かれるわけがない」とは思っているものの、言動が”出来るイケメン”だし、どんどん蘇檀児とも釣り合いが取れるように見えてくるんですよね。

お互い好意を持ちつつも、なかなか言葉には表せない(しかも既に結婚はしちゃってるわけだし)ので、隙をついて”チュ”っとしたのがめちゃくちゃ可愛かった(寧毅に至っては、そのあと速攻走って逃げたけど、その走り方が”小動物感”が溢れてて可愛い〜。こういう表現、郭麒麟さんの強みだな〜と思います)

ほんと、このビジネス編とも言える区切りで終われたら、私にとってめちゃくちゃ高評価なドラマでしたw
ただし、この時点で話数としてはまだ15話ほど。
全部で36話もあるのに、あと何をするんだろうと思っていたら、まさか”軍師”に祭り上げられるとは…。

×ビジネスマンが古代転生してビジネスで成功する話→○社会的地位が低い人がどんどんビッグになる話

あらすじを読んでも、ビジネスマンが古代に転生するという内容からしても前半の内容は想像通りで期待通りだったのですが、若干気になっていたのが、オープニングで出てくるワイルドな人たち。
なんでこんな人たちがいるの?
ということで、ビジネスが成功して「ハネムーン」に出かけた寧毅蘇檀児夫妻が目的地「霖安城」で盗賊の支配下に置かれた状況に巻き込まれた、というのが新たな展開でした。
もう、商売云々なんか言ってられないというわけです。

そこで大混乱の中、九死に一生の危機を何度も乗り越えながら、気づけばなぜか盗賊たちの「軍師」に祭り上げられてしまった寧毅
え〜っと、この人商売人じゃないの?!とちょっと呆気に取られました(ただこの寧毅、以前からちまちまと小型の武器の製造・開発はしていたんですよね。これは江皓辰のスキル?謎です)。

また、この「霖安城」を盗賊が乗っ取っていく描写がちょっと冗長で…。
それまでのテンポの良さとのギャップが悪い方へ出ている気がしました。

ま、結局この展開からドラマ前半とガラリとムードが変わってしまって、それに伴って寧毅の肩書きもどんどん変化していったのでした。

竹記皮蛋フランチャイズ・竹記飯荘企画者→密偵司総指揮使→覇刀営軍師→密偵司総指揮使

…う〜ん、後半がもはや別人。
何度も言いますが、中の人は現代のビジネスマン江皓辰ですよね?
そんな彼は軍事作戦を考えたり、さらには国家レベルで和議の調停もしたり出来るってことですか?
いやいやいや…。

ただ、寧毅のキャラクターとしてはずっと変わりなく筋が通っているので、ただ彼なりに臨機応変に世渡り(命懸けで)をしているだけなんでしょうが。

ということで、なまじ前半が想像通りだっただけに違和感を感じてしまった後半の展開なのですが、タイトルも「贅婿」と言ってるだけだし、社会的地位が低い人が才覚を発揮してどんどんビッグになっていく、というストーリーだったんだなと思い直しました。
ちょっと遅かったけど。

印象に残ったキャスト

寧毅:郭麒麟

郭麒麟さんというキャストありきのこのドラマだな〜と思いました。
「慶余年」范思轍で見せたコミカルで憎めないタイプ、さらにお金の計算に異様に強い…みたいなキャラクターを、さらに奥深く、そしてグレードアップしたようなキャラクターだと思いました。

言動は”出来るイケメン”なので、これを普通のドラマなら若手王道イケメンが演じるところでしょうが、美男というよりは、親しみやすく愛嬌のある容姿の郭麒麟さんが演じる、というのがポイントなんでしょうね。
ある意味リアルに近い気がします。
言動イケメンがビジュアルイケメンってこと、普通はないですもんね。
郭麒麟さんは可愛いですけど)
それがすごく良かったなと印象に残りました。

耿直:王成思

※この項目はネタバレを含みます。

いや〜、くん。本当に印象に残りました。良かった。
蘇家の護衛ということで、イカつさもありつつ、どこか”熊さん”的な愛嬌もあるタイプ。
あのビジュアルで(?)恋愛小説を愛読しているロマンチストなんですよね。

最初は婿殿寧毅を訝しんでいたけど、的確なアドバイス(口車?)で最終的には気心が知れた相棒のようになっていた彼。
だから、霖安で寧毅を守って命を落としてしまったシーンは本当にショックでした。
さらに、耿直を死なせてしまったと自分を責めて落ち込む寧毅に寄り添うように現れるシーンは、もう泣けて泣けて…。(あかん、思い出しても泣けてしまう)

正直、「霖安城」パートに入って1倍速視聴することも度々あったんですが、このシーンは見て良かったと思いました。

まとめ

他にも、劉西瓜陳凡の人の良さはなんだか可愛くて印象に残ったし、男徳学院F4の一見頼りなさげで案外頼れるところも良かったし、”実は右宰相”の秦嗣源もいざ殺されそうになるとハラハラしてしまったし…という感じで印象に残りました。

「慶余年」のキャストが目立ちましたが、そうでない方でも、賊の鮑文翰(魏子昕さん)をどこで見たっけ???とずっと考えていたのですが、同じ鄧科監督作品の「紳士探偵L」馬博遠(奥さん失踪事件の被疑者)だ!と分かってめちゃくちゃスッキリしました。

このドラマ、「第二季」を匂わせる終わり方をしていますが、本当に制作されるんでしょうかねぇ?
まあ、続きがあると言っても、この調子でどんどんビッグに活躍していくんだろうと思うと、なんとなく満腹感も感じますし、まあ、チャンスがあれば見るか、あっても見ないか…どうかなぁ。

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