【中国ドラマ】「慶余年~麒麟児、現る~」感想:ストレートに面白いっ!

中国ドラマ

BS11にて放送されていた中国ドラマ「慶余年~麒麟児、現る~」を見終わりました。
全46話
原題「庆余年」(2019)

いや〜、面白かった!最終話が近づくにつれ、終わっちゃうのが惜しくなるようなドラマでした。
古装、ミステリー、恋愛、陰謀、転生、コメディ…いろんな要素がバランスよく入っていて、秀逸なドラマだと思いました。
男女年齢問わず受ける作品じゃないでしょうか。

こちらは作品として「第一季」で(トータルで三季にわたる作品になるのだとか)、物語としては決着がついておらず、その点では「早く続きを見せて〜!」と気持ちが逸るばかりなのですが、それでも面白かったです!

主なキャスト

范閑/張慶(戸部侍郎範建の私生児。難病により命を落とした現代の青年の記憶や知識を持ったまま古代世界に転生している存在/小説「慶余年」の作者である現代の大学生):張若昀

林婉児(南慶宰相林若甫と長公主李雲瑞の間に生まれた郡主(私生児)):李沁

慶帝(南慶皇帝):陳道明

陳萍萍(南慶鑑査院院長):呉剛

李雲睿(慶帝の義妹で林婉児の生母。国家の一大事業である「内庫」を管理する):李小冉

費介(鑑査院三処主務。毒を扱う達人。澹州時代の幼い范閑に師匠として毒の扱いを教える):劉樺

滕梓荊(鑑査院四処の成員。范閑暗殺の命令を受け澹州に派遣される):王陽

王啓年(鑑査院一処の書記官。口達者で銀子に目がない):田雨

五竹范閑の亡くなった母葉軽眉の護衛だった人物。命を狙われた赤子の范閑を守り范府へ送り届けた。以後、范閑に武術を教え、陰ながら保護する。謎めいた人物で常に黒い目隠しをしており、四大宗師と並ぶほどの武術の腕前):佟夢実

海棠朵朵(四大宗師苦荷の弟子で九品の実力を持つ。北斉の聖女):辛芷蕾

言冰雲(鑑査院四処の成員。鑑査院四処主務言若海の息子):肖戦

途中から登場する重要なキャラも多く、とてもここには挙げきれないですし、上記に書いた人物プロフィールもスタート時のもので、物語が進むにつれ「実は…」とか上書きされたりするので、なかなか複雑です。

印象に残ったところ

なんか、思わず長くなってしまいました…。簡単に言い尽くせないんですよね。

主役范閑の求心力!

女性が力強く人生を切り開いて行く歴史ものとか、男女カップルの恋愛を描いたドラマとかいうのはすごく多い気がするんですが、意外と男性主人公一人で話が進んでいく古装劇って実はそう多くない…ような気がするんですが。まさにこのドラマはそれで、それでもすごく惹きつけられて最後まで試聴することができました。

出てくるキャラ全てのベクトルが真っ直ぐ主人公范閑に向かってるんですよね。それでいて、話は単調でなくちゃんと広がるし奥行きもあるし。

とにかく人気者の范閑!彼を息子とも思う人物の、まあ多いこと!w それも権力者や凄腕の人たちばかり。そして女性にもモテる。

まあ、ルックスも良くて、気さくなうえ聡明で博識(そりゃ中身は現代人ですから)。それに一番の特徴は「人間はみんな平等」という意識なんでしょうね。身分制度で苦労している人が多い時代にそれで心をグッと掴まれる人も多い。
聖人君子とか完璧な好青年ならまた面白味もないんでしょうけど、范閑自身はもっと力の抜けた「楽しく暮らせれば、特に欲もない」みたいな考えの持ち主だし、聡明で飄々としているように見えるけど、怒る時は怒るし、追い詰められて落ちる時ももちろんある…と人間味溢れる人物で、見ていて応援したくなるような青年なので、みんなが好きになることにも全然無理がないんですよね。

ま、逆にそれで仇にされることも多々あるわけで…それが范閑の苦労の種。生まれながらの特権とセットなんでしょうか。
そんなわけで、高級官僚の長男ながら族譜に入らない私生児で、無名無冠にも関わらず(鑑査院提司の腰牌は密かにもらってたけど)、上京した時からずーっと本人は何かと忙しく話は進んでいくのでした。

設定が目新しくて先が読めずに先へ先へと惹きつけられる

※この項目、微妙にネタバレを含んでいる…かもしれません

このドラマのメイン部分、”現代観念で古代文学史を分析する”ことを目的に書かれた小説世界は”現代知識や思想を持ったまま古代に転生する”人物を主人公にした内容。彼の古代世界での行く末もさる事ながら、なぜそんなことが起こったのかという作品世界の設定の種明かしにも興味が湧いてきて、2つのモチベーションでもってどんどん先の展開へ引き込まれていきました。

小説の主人公范閑の母葉軽眉は違う時代(氷河期前)から来た人間、范閑にこの世界の秘密と范閑の来歴を記した遺書(?)を残していることから”范閑の元の人物”よりももっと後の時代の人間なのかな?なんて思えてしまうのですが。時代を超えてきた葉軽眉と違い、范閑は一人の人間の知識や思想を持ったまま”違う時代の別の人物として転生する”という初めての成功事例らしく、そういった意味からも彼が口にする「孤独感」もなんとなく想像できます。
(ただこの設定、私的にちゃんと理解できてるかいまいち自信がないのですが…。要は地球全体に渡る氷河期が何度かあり、その度に文明の進歩が繰り返す=時の流れが逆戻りしているわけではなく常に一方向へ流れている、また並行世界というわけでもなく唯一の地球で起きている出来事…という感じで合ってます?)

また五竹も不思議な人物です。范閑の赤子時代から青年に至る今まで容貌が全く変わらず、目は見えないのに、色を含めた全てを”分かっている”という感覚。さらに、修練はしたことがないというにも関わらず、武術の腕前は四大宗師と並ぶほど。記憶はまだらで、言葉は端的、思考も極端に単純、時々首もカクカクしている…。
葉軽眉に昔からずっと付き従っていたことや、「彼の面倒を見てあげて」との遺言も含めて、彼も別時代側の存在なんだろうなと思えます。

現代人が古代にタイムスリップして、いろんな違いに戸惑ったり、右往左往したりする「普通のタイムトリップもの」とはまた少し違う面白さがあると思いました。

展開がサクサク進んで、種明かしも絶妙

上記のように、この作品世界が独特で、見ていて「なんで?」が頻繁に頭に浮かぶのですが、絶妙なタイミングで種明かしがされて、しかもそれが次の興味や謎へつながっていくというタイプのドラマで、テンポ良く見進めることができました。46話、全然長くなかったです。というより、早く続き〜!www

エンディングの「余年」が素敵

オープニング(テーマ曲)の「一念一生」もこの作品をよく表していて素晴らしいと思うのですが、エンディングの「余年」が好きすぎてもう…!肖戦さんが歌っておられるんですね。なぜ彼が?…とは思うものの、素敵です♪思わずフルの動画を探して聴いちゃいました。

キャラについてちょっとずつ…

キャラも個性豊かでしたが、それを演じる演員さんたちがものすごくハマっていました。

※この項目はネタバレを含みます。

范閑張若昀

范閑、魅力的でした〜!
先の項目にも随分書いてしまったんですけど、頭がいい、素直、気さくで誰にでも平等に接する、特に欲はないけど情に厚い…と好かれる人の条件を揃えている上に愛嬌がある。最強ですよねw
権威のある人や各界のスペシャリストからも一目置かれて可愛がられるのもわかります。
ま、それは彼自身のキャラによるものだけでなく、彼の”本当の出自”によるところも大きいようで…これが物語の先への興味をそそられます。息子がこんなに特別扱いされる彼のお母さんってどんな人!?って。
小出しに情報はもらえてる状態ですが、はっきりした答えについては次のシリーズへのお預けといったところなんでしょうね。

頭の切れるところとちょっと調子良くおどけるところを併せ持った人物で、そういった役の時によく見かけるのは急にスイッチが切り替わるような演技ですけど、この范閑はそうでなく、自然にそのどちらも内包しているようなキャラ作りが良かったと思います。

それにしても、「紅楼」といい、詩の暗記といい、いくら”知ってた”からって、あんな大量にすらすら暗唱できるのは普通にすごいですよね。私なんて百人一首のうちの一首だって暗唱できない。文学部卒だけど(両親、ごめん)。

私の好きな可愛いポイント

字が汚いっていうのが可愛いくてw
私達日本人だからわかるのか、他の外国語圏の人から見ても「お粗末」だとわかるのか…まあ、みんなわかるかw
余談ですが張若昀さん、「ダイイング・アンサー 〜法医秦明〜」の時は字が綺麗だな〜と思って見ていたので(あの指が細くて長い”綺麗な手”はおそらく張若昀さんご本人の手だと)、ギャップが面白かったです。

あと、滕梓荊王啓年が御者をしている時、馬車の中じゃなくて隣に座ってるのもいいなぁと思っていました。普通の公子はあんまりそんなところに座らないですよね。きっと友達とか相棒感覚なんだろうなぁと。

…まあとにかく主役ですから見どころは全部と言えばそれまでなんですが、個人的には”程巨樹への敵討ち”と”詩神誕生”のシーンが特に見どころだと思いました!

慶帝陳道明

私が今まで見てきたドラマの中の皇帝って、豪華な装束を来てビシッとした身なりの人物ばかりだったんですが、この慶帝はほとんどリラックス自宅仕様というか、ともすれば病み上がりにも見えそうな格好でw (髪の結い方も緩く”しけ”も多いし、楽そうなお召し物で)ただ対照的に、人物としては皇帝自身が国一番の策士で全く考えが読めず、誤魔化しも一切通用しなさそうな人物というところが面白いなぁと。范閑みたいな聡明な息子が生まれても不思議はないな〜なんて妙に納得してしまいました。

陳萍萍呉剛

非常に厳格で権威のある機関である監査院を束ねる院長としての冷酷で狡猾な面と、息子とも思う范閑への甘々な態度が同居する人物。しかも物語が進むにつれ、その范閑への特別対応にも裏があるような疑惑も…というところで終わっています。冷たい目が印象的で存在感が凄いな、と思って見ていました。モンスター級の肖恩を捕らえた際に失った両足の機能を補う為に、暇があれば上半身の筋トレを欠かさないところがまた凄い。

費介劉樺

出会いは小范閑から2回も殴られ気絶させられたという形であったものの、その内、可愛い弟子を通り越して息子のように思いを寄せているところが切ないです。彼は家庭を持っていないようですし余計に…。

范建:高曙光

一見厳格な頑固親父風に見えましたが、范閑を気遣い将来を案じ、何より危険から守りたいという思いもひしひし伝わってきて、これまた切ないです。「范閑に何かあれば費介と二人、大暴れしてやる」とも。実の父である慶帝陳萍萍は多少の困難は必要という考えがあるのに対して、費介范建はとにかく危険に晒したくないという考えの持ち主。どういう経緯で養父としての役割を担うことになったのかも、気になるところです。

滕梓荊王陽

出会いは暗殺者でしたが、色々あって范閑の護衛に。「根はいい人だったんだ〜」という感じでしたが、後の方で「実は慶帝による人選があって、全て仕組まれた出会いだった」と分かってびっくりでした。ぶっきらぼうながら范閑との信頼関係も築けていたのに、最期は范閑を守って命を落とすなんて…。奥さんに語っていた滕梓荊范閑の側にいると決めた覚悟を聞いた時は泣けました…。それにしても早い退場で。でも後々まで范閑への影響は大きい人物でしたね。

王啓年田雨

二代目相棒(?)も出会いは最悪w 詐欺まがいの地図を売りつけられたという形ながらも、なんだかんだで縁があり現段階では優秀な相棒に。実はこの人も陳萍萍の采配によって范閑のサポートをするよう配置された人物。「性格は難ありだけど、人間味があっていい」と范閑がいうように、典型的ないい人というタイプではないけど、憎めないし、意外と頼れるし、なんだかんだでいい人だしという面白い人ですよね。このドラマ、全てのキャストがハマってていいなぁと思いますが、この王啓年を演じられた田雨さん、本当に素晴らしいなと思います。

他にもあげ出したらキリがなく止まらないので、もうやめておきます。
女性陣も個性豊かで素敵でした。
李雲睿は一見たおやかな長公主だけど実は黒幕というのがピッタリハマってたし、林婉児は本当に可愛くて中身は現代人の范閑ともお似合いなのがいい感じだし、海棠朵朵も違う意味の可愛さがあって好きだな〜と思いました。最後の范閑とのダンスは謎でしたけどw

ラスト!

※この項目はネタバレを含みます。

ラスト(小説世界の方)はびっくり。言冰雲范閑を…!!
私「えーーーーっ!」

ただ、そこから現実の現代に戻って

教授「死んだの?…これで終わり?」張慶「まさか」

…というラストだったので、まあ続きを待つしかないかと…。

実は原作(結構ドラマとは違うところもあるようで)のこの部分についての情報を目にしてしまって、それによると「まあ、大丈夫でしょう」と思えるのでハラハラはしてないのですが…。
今、第二季を撮ってる…んですよね?!ww 本当に早く見たいものです。

長くなってしまいましたが、この辺でやめておきます。
この記事を綴るに当たって色々確認したりするのに百度百科やWikiを見たんですが、Wikiの人物紹介に結構なネタバレがされてまして…若干後悔してますw 第二季のドラマとかで知りたかったってことが思いっきり載ってます。百度百科は多分大丈夫です。
まあ、そういうこともありますので、知りたくない方はご注意くださいませ。(その他のことは面白いし、便利なんですけどね)

とにかく面白かった〜!!

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