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【中国ドラマ】「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」感想:テンポがよく痛快な後宮もの。ラストのまとめ方に好感が持てる

中国ドラマ

BS12にて放送されていた中国ドラマ「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」を見終わりました。
全70話。
原題「延禧攻略」(2018)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

見ていて辛い後宮ものはもう見ないようにしていたのですが、人気の作品ということでどんなものかな?という好奇心と、のし上がって行くことが分かっているヒロインならそれほどストレスもなく、私でも見られるかもしれないという気持ちで見てみることにしました。

見てみて、これなら私もなんとか完走できるな、と思いましたし、ラストの収拾のつけ方が良かったので最終的に作品全体の印象が上がりました。

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主なキャスト

魏瓔珞(宮中で亡くなった姉の死の真相を突き止めるため繍坊宮女となる):呉謹言

嫻妃:輝發那拉 淑慎(元 寶親王側福晋):佘詩曼

皇后:富察 容音(元 寶親王嫡福晋):秦嵐

乾隆帝:愛新覚羅 弘暦(元 雍正帝第四子の寶親王):聶遠

富察 傅恒皇后 富察容音の弟。御前侍衛):許凱

貴妃:高寧馨(元 寶親王側福晋):譚卓

袁春望(辛者庫太監):王茂蕾

後宮ものとあって登場人物はかなり多いですが、それほど混乱せずに見ることができました。ですが、こちらへのリストアップはキリがないのでこの辺で…。
また、ストーリーが進むにつれ、キャラクターの肩書きもどんどん変わりますが、こちらではスタート時のものに留めます。

印象に残ったところ

後宮を舞台に作られた作品は沢山あって、女同士の陰湿な争いが大嫌いな私にとってはどれも似たり寄ったりに見えるのですが(笑)、こちらは最初から”ヒロインが女官から皇后へ上り詰めた話”ということを言ってしまっていますので、どんな困難があっても最後には見返すんだろうというある種の”保険”が効いているため、少し趣が違う作品かな、とは思いました。

なら、なんでそこまでして見るのかというと、ビジュアル的に後宮の華やかな世界観が見てみたいからなんですが…。

後宮ものの割にはかなり見やすい

前述の通り、ヒロインが一介の女官から皇后にまで上り詰めたストーリーなので、後宮お馴染みの陰湿な嫌がらせや熾烈な争いという、普通なら見ていてストレスを感じるエピソードも、それを鮮やかにやり返し、どんどん相手を見返していく展開なので、見ていて重さを感じることが少なかったです。

全70話と、かなり長いですが、見ているとテンポよくサクサク進んでいく印象でそれほど長さは感じませんでした。

あと、私的にヒロインにそれほど肩入れしなかったので(頼もしくはあるんですが、いかんせん可愛げもない 笑)、それもハラハラすることなく俯瞰でサクサク見られた要因かもしれません。

ただ、ヒロインのゴールが見えているためストーリーにハマり込むということもなかったので、それも良し悪しなのかな…とも思ったり。

裏の主人公?!

魏瓔珞という女官が皇后にまで上り詰める話なんでしょ、と思って見ていたら、もう一人のある意味”裏の主人公?!”とも思える人物がいました。
こちらはノーマークだったので面白く感じたのですが、それは袁春望という太監。

辛者庫で魏瓔珞が出会ったかなり風変わりな太監は、実は自分は尊い血筋だと主張する人物。
魏瓔珞のストーリーの裏で、思いがけず辛者庫から宮廷の中枢へ近づくことができた袁春望が着々と野望を繰り広げていたのが分かった時はグッと引き付けられました。

袁春望が先帝の私生児かどうかという問題は乾隆帝の母親問題も絡んでおり、最終的にドラマでもはっきりとは結論づけず考察の余地がある状態でした。ただやっぱり皇太后 鈕祜禄氏が大罪を犯した彼を生かすように提言したのは大きなポイントですよね。
全てはもはや鈕祜禄氏のみぞ知る、ということだったんでしょうか。
鈕祜禄氏乾隆帝の生母銭氏で、袁春望銭氏が太行山で捨て身で先帝を逃がした際に匪賊に辱められた際にできた子供…という説はなかなか説得力があります)

最後は狂気の中で生きることになった袁春望
恨みや野望さえ持たなければ太監になることもなく(太監になる=体の大事な一部を失った者はまともな人間扱いをされなくなる、ということらしいです)暮らすこともできたのに、とは思いますが、農民としての暮らしも辛く厳しいものだろうし、なまじ血筋について一縷の望み…というか彼自身にとっては「奪われた権利」にも等しいものについて諦めきれない思いがあるなら、こういう人生も仕方なかったのかなとも思えます。

そんな袁春望を演じられた王茂蕾さん。一見何を考えているか分からないけど切れ者で、一筋縄ではいかない人物を見事に演じられていたと印象的でした。

最終話…ラストの収拾の付け方でこの作品自体の印象がかなりアップ

ある程度筋が見えているストーリーでそれほど意外に思うエピソードもなく見進めていたこのドラマですが、最終話、この長い話の収拾の付け方にかなり好感を持ちました。

哀れともいえる清高宗継皇后(嫻妃)の最後に心を寄せる弘昼がいたこと。魏瓔珞の本来の目的である姉の仇の弘昼が報いを受けたこと。傅恒とは結ばれない運命だったけど彼は自分の本心に従って瓔珞を生涯陰から守り抜いたこと(瓔珞の目に朧げに浮かぶ若き日の傅恒の笑顔や、遠ざかる後ろ姿のシーンはすごく良かった!!)。傅恒の最後や伝言、また傅恒本人が決して口にしなかったことを親友の海蘭察が代弁したのも良かった(ただ、あくまで傅恒の親友としての気持ちとしてはすごくわかるけど、彼に何かしらの”希望”を与えることは傅恒にも瓔珞にも良いことは何もないとは思うのですが。つくづく富察姉弟は善人だし、彼らなしでは瓔珞は早々に消えていたでしょう)。また、全てを失った袁春望は狂気の中に。
そして乾隆帝と皇貴妃となった瓔珞乾隆帝富察皇后のようなストレートなラブラブではないものの、二人らしい絆の未来を予感させる終わり方で良かったと思いました。

この最終話でこの作品自体の印象が一気にアップしました。
ああ、良いもの見たな〜という感想が。
終わりよければ…ってやつでしょうか。

印象に残ったキャラ・キャスト

先に挙げた袁春望王茂蕾さん以外にも、さらっとあげると…

名前通りの慎ましやかな妃からの黒化が強い印象を残した嫻妃:輝發那拉 淑慎佘詩曼さん、
困ったことがあると綺麗に剃り上げた頭を摩ってしまう癖が印象的な乾隆帝:愛新覚羅 弘暦聶遠さん(厳格で冷酷な帝王らしさと、実は好奇心旺盛で頭の柔らかいところもあるという両極を見事に内包した演技でした)
…も強く印象に残りました。

あと傅恒の弟傅謙爾晴が通じてしまうのかと思いましたが、それより先に(?)瓔珞に消されてしまいましたね…。まあ、それにしても傅恒の人生のなんと辛いこと。
少し「長安 賢后伝」の男主(蕭承煦)に通じるものを感じてしまいました。
それにしても最後の瓔珞が見た幻の若き日の笑顔が可愛かったこと!あの顔に高身長ですからね。人気が出るのもわかります。

可愛い繋がりで思いつくのは海蘭察王冠逸さん)の素朴な人柄。多分、お声(配音:馬斑馬さん お名前…)が若者らしい可愛さを強調したんだと思いました。癒しだったなぁ。

まとめ

苦手な後宮ものということで、嫌になったらいつでも止めようと思っていましたが、テンポよくサクサクと身進めることができ、最終話で「ああなるほどね。良かった良かった」と締めることができたドラマでした。

人気の作品で気になってもいたので、見ることができて満足でした♪

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