【中国ドラマ】「君、花海棠の紅にあらず」感想:上質なドラマを見た!

中国ドラマ

BS12にて放送されていた中国ドラマ「君、花海棠の紅にあらず」を見終わりました。
全49話
1930年代の北平(現在の北京)で京劇に人生を捧げた男たちのドラマです。
戦争も絡んでくる時代ですし、ヒューマンジャンルということで、普段私はあんまり見ないジャンルなのですが、京劇という芸事が主題になっている点と、最近話題?のブロマンス作品ということで興味を持って見始めました。

感想を簡単に言うなら、上質で素晴らしい作品を見ることができて良かった、です。

主なキャスト

程鳳台:ホアン・シャオミン
商細蕊:イン・ジョン
范湘児:カーメイン・シェー
范漣:ミーラー
程美心:リュウビン

印象に残ったところ

何をとっても上質な作品でツッコミどころなんてほとんどないので、印象に残ったところを少し挙げてみたいと思います。

どの点でもレベルが高くて、作品として上質

役者陣、美術面、脚本、映像、音楽…などなど全ての点でクオリティが高い!
映像が美しい!上質な映画を見てるみたい!…と思ったけど、よく考えたら映画とドラマ(しかも映画よりも遥かに長い)の映像の違いなんて私にはよくわからないんだった(笑)

二爷(程鳳台)完璧すぎん?(笑)

まず、美しい!ビジュアルも完璧なのにレトロな(あの時代は最先端だったんだろうけど)スーツの着こなしも完璧。
現代の細身のスーツも見てて素敵だとは思うけど、いわゆる紳士ものの原点の着こなしってこれが極上なんだろうなと(笑)過剰なアクセサリーも過剰に見えない。

しかもキャラ的にも大胆かつ繊細というか、剛気でありながら繊細な気配りもできて、しかもちょっとチャーミングなところもあるなんて!
言葉にすると出来過ぎなキャラですが、「そんな奴おらんやろ〜」と言わせないだけの人物造形がさすがという感じでした。

あと、芸術をやってる人間からしたらこんなパトロン…じゃなくて出資者か…なんてまさしく「神」でしょう!
自分の芸を何よりも愛してくれて、人間としても尊重してくれて(ビジネス目線だけではない)、財力が揺るぎない(笑)

商老板(商細蕊)の伝説級の名役者をリアルな映像で見た!という印象

演じられていた尹正さん、素晴らしかったです。

商細蕊を語る要素が多岐に渡りすぎていて、それを全部ひっくるめて一人の人物像に収めることがどれだけ難易度が高いことかと思いますが、見事にそれをやっておられたと思いました。

舞姿もたおやかで、素人の私にすれば単純に「あんなに指反る?!」なんてびっくりしますし、舞台化粧はそれはそれは美しいし、だからって普段ナヨナヨしてる訳でもないし…というか、なんなら商家伝来の武術の達人だし、性格はかなり頑固で複雑だし…でも自分勝手だけとも言い切れず、意外と人の境遇を理解する懐の広さも持ち合わせていたりするし…一言では言えない要素が満載!
ともすれば場面ごとに印象が変わる訳のわからない人にもなりかねないキャラクターを、私としては「そういう人を見た!」という、シンプルな感想。

それってすごいことですよね。

演技力はもちろんですが、演技力だけでも演じ切れる役ではないと感じました。尹正さん、素晴らしかったです。

二爷&商老板のCPが可愛すぎる!

ともすれば終始重苦しくなってもおかしくない題材の割に、最後まで興味を持って見ることができたのが、主役二人の関係性でした。
可愛すぎません?二人(笑)

普段は、芸は天才ながらも人としては子供じみたかなり危なっかしいタイプの商老板を甲斐甲斐しく世話する二爷という図式ですが、二爷の危機には何としてでも助ける、という男気もある商老板。やっぱりお互いがお互いを必要としてる(根底の部分で)んだな〜と思わせる関係性でした。
モリモリご飯を頬張る商老板を見守る二爷のなんとも言えない幸せそうな微笑み、すごく印象に残っています。(ちょっと食べさせ過ぎの感もw。後で二奶奶范湘児)にも”ふくよか過ぎでは?”なんて指摘もされてましたねw)
と同時に、普段は落ち着いている二爷も時々商老板と子供じみた喧嘩をするのも、また可愛い…

この二人を誰が邪魔できましょうか?(笑)
最終的には二奶奶にも認めさせるほどでしたもんね。

だからと言ってはなんですが、お互いがお互いを大事に思うからこそ、相手を命懸けで助けても、決して恩を着せないという覚悟もあるのでしょう。同じ時を過ごしたい、という気持ちよりも相手を尊重することを第一に考える。
納得はいく最後でしたが、寂しいです。

そこに愛はあるかないか?

こちらの作品、原作は耽美小説(BL)らしいのですが、ドラマでは知己との絆と愛国の物語になっています。
ということでこの作品としては、最近よく聞く(?)ブロマンスというやつになるでしょうか。

ブロマンスってそもそも言われなければ、固い友情とも見ることができますし、それで作品としても成立するんですが、見ようによってはそこに「愛」に近いものも感じることができるもののような気がしています。
仲の良さだけではなく、どこかでお互いが「こいつ可愛いな…」と思ってるように見えるシーンがあったり、どこか相手に甘いところがあったり…
またそれが特定の相手だけに対してだけなんですよね。

でもそれを特になんとも思わない視聴者もいれば、いや「愛」はある!と見る視聴者もいる。少なくとも「妄想のタネ」はしっかり存在してるという(笑)

友情も愛の一種といえばそうですし、まあどちらにせよ「愛」はある。

ただブロマンスと言って期待できるかどうかは二人の間の空気感で、これが本当に二人の役者さんの技量にかかってくると言っても過言ではないと思います。
BLみたいに“わかりやすい“シーンなんかはありませんしね。(と言ってもBL作品は見たことがないんですが…)

だから、その空気感が絶妙に出ていると、キュンキュン(死語?でも他の言い方を知らない…)します。
普通の恋愛ものとはちょっと違って、もうちょっと素朴というか純粋というか…そういうものが新鮮でなんだか可愛くてキュンとするので、最近気に入っています(笑)

ということで、この作品も沢山キュンとさせてもらいました。
ただ、そう見ない人にとっても素晴らしい作品だろうと思います。

時代背景について

1930年代の北平(現在の北京)が舞台ということで、時代の流れで後半は物語もとても辛い展開になっていくのですが、まあ、私もあまりその辺りの事情を語れるほどのことは知りませんし、一応公の場であるネット上のここでは軽々しく何かをいうことは差し控えたいと思います。

とにかく雪乃誠(日本人)に対してだけは「最後まで商老板を裏切らないで~!」と念を送りながら見ていました。

とにかく素晴らしかった!

他にも素晴らしいところは沢山あってあげきれませんが、とにかく全てにおいてクオリティの高い作品でした。見て良かったです。
最後の曲も頭に残りますし、なんだかジーンときます…。

あと個人的にちょっとしたことですが、
「オリジナル・シン」を見た後だったので、その時に尹正さん演じるルー・リーの前妻役だった白冰さんが、今作では商老板の師姐である蔣夢萍役だったのがなんだか感慨深かったのと、
俞青役が紅姐(祝紅from鎮魂)だった高雨児さんで、また会えたのがなんだか嬉しかったです♪(鎮魂の特調処メンバーは今後も勝手に親近感を持ち続ける予感 笑)

《おすすめ記事》

コメント

タイトルとURLをコピーしました