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【中国ドラマ】「叛逆者 The Rebel 」感想:ハラハラして、キュンとして、ジーンときた

中国ドラマ

「iQiyi 爱奇艺」(YouTubeチャンネル及びサイト)にて中国ドラマ「叛逆者 The Rebel 」(2021)を見終わりました。
全43話
(ビジュアル、その他情報などはこちら→百度百科

朱一龍さん主演のスパイもので、1930年代〜1940年代(日中戦争〜共産党統治)に特工(スパイ)として活動する青年の奮闘や友情、恋愛や数々の別れなどを中心に描いた作品です。
スパイといっても、明るめで格好良さを押し出してるタイプのものではなく、戦争物ですのでシリアスかつアンニュイなムードが終始漂っています。

前に、このドラマのトレーラーをちらちら目にしていて、朱一龍さん好きなのでめちゃくちゃ気になるし、その上短い映像の中にも凄い緊張感とか逆にしみじみした雰囲気とかがビシビシ伝わってきていたので、いつか見るぞと心を決めていました。
(”推し”の軍服姿にハッとさせられて、というのももちろんありますw)

こちら、YouTube(字幕の自動翻訳あり)に上がっている4話以降は「iQiyi 爱奇艺」サイト(APP)で”全く日本語なし”の状態で見たので、一言一句理解できているわけではないのですが、”元々作品に表示される中国語字幕”+”サイト機能の英語字幕”の両方を表示できて少し助かったのと、加えてLINEOCR機能で翻訳したり、あらすじで理解を補ったりでなんとか完走できました。
(スパイものだけに難しいかと心配していましたが、スパイが使う言葉ってシンプルなんですね。凝った言い回しなんかはあんまりなかったので、ちょっと助かりましたw)
…ということで、大筋は捉えられているという肌感ですが、もちろん取りこぼしや勘違いもあるでしょうし、それは前もってお知らせしておきます。

※2022.3.2追記:爱奇艺の新しい(?)YouTubeチャンネル「爱奇艺华语剧场」に全話アップロードされています!!ですので、全てのエピソードを自動翻訳機能を使って視聴することができます!嬉しい…もう1回見よう。
→通しで見終わりました。やっぱり良かった…(しみじみ)。自動翻訳機能、ありがたい。

この作品、最初から最後の最後までハラハラして、キュンとして、時々ジーンときて…といった感じで、笑い以外の要素は全て揃ってるな〜と思いました。
常に目が離せない展開でとても見応えがありましたし、見て良かったです。

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主なキャスト

林楠笙(復興社の訓練生。洞察力と情報分析能力を買われ、復興社上海地区区長の陳黙群に引き抜かれ上海へ行く):朱一龍

朱怡貞(上海の大資本家の娘で申江大学の学生。共産党員と疑われたことをきっかけに林楠笙と出会う):童瑶

顧慎言(復興社上海地区の資料室主任。正体は共産党の潜入スパイ”郵差(=郵便配達人)”):王志文

陳黙群(復興社上海地区区長。顧慎言とは黄埔軍官学校の同期):王陽

藍心潔(ダンスホールのダンサー。陳黙群とは親密な関係):朱珠

紀中原(共産党華東局地下情報網の中枢でコードネームは”漁夫”。”郵差”への連絡員):李強

王世安(復興社上海地区副区長):張子賢

左秋明林楠笙の復興社訓練生時代の成績優秀な同期。のちに上海で、日軍と取引のある商社の人間として再会する):代旭

孟安南(元の名は”邝恵東”。沈黙群が共産党へ潜入させたスパイ):袁文康

印象に残ったところ

ハラハラしたり、キュンとしたり、ジーンときたり、一時も中だるみすることなく前のめりに見ていました。中でもやっぱり、ハラハラするシーンが一番多いかも。

スパイもののハラハラ感が凄い

この作品を見ていて一番長いのはハラハラしている時間かも知れません。

尾行がバレないように、工作が間に合うように、誰にも見つからないように、首尾良く撤退できるように、声を掛けられてもうまく言い逃れられるように、バレずに連絡を取れるように、トラブルが起きても計画を遅らせることなく処理できるように…など、見てるこっちも緊張感でいっぱいのシーンが多いこと。
さらに水面下の寝返りなんて当たり前に有り得る世界なので、信用できる人などごく僅かという環境です。

また、普段は水面下で動くことが多い諜報活動でも、いざという時には相手に対面します。それもまた緊張感でいっぱい!
どちらも銃を持っていることは分かっているので、いつ手を伸ばすか、周りにどれくらい潜伏しているのか?など気の休まる暇もありません。見てるこっちもw

さらにそこからの銃撃戦ということも多く、また派手なカーチェイスのシーンも沢山ありました。
それがなんと最終話まで!

結果、ものすごく画面に集中して見ることになり、毎話、見終わった後は「見た〜!」って凄く充実感がありました。

たまにくるキュンとジーン…にグッとくる

非常事態下で誰を信用してもいいか分からないという日常でも、やっぱり人間ですし、情も生まれれば人の助けに感動することもあります。

ということで、ハラハラの間に挟まってくるちょっとしたキュンとするシーンや、危険を冒してでも人を助けようとするシーンなんかが凄く利いている作品だと思いました。

なんというか、沁みるんですよ。

しっとりとした音楽で作品世界に浸れる

音楽も良くて、世界観に浸ることができました。

主役2人の思い出の曲がチャイコフスキーの「四季」6月 舟歌です。
これがポイントポイントで効いていて、切なくて少しアンニュイな世界観に浸らせてくれます。
ピアノ演奏はあの世界的に有名な郎朗氏。そりゃ沁みるわけです。

エンディング曲は朱一龍さんが歌っていますが、これも切なくていいですねぇ。流れる映像と相まってグッときます。このピアノ演奏も郎朗氏によるものだそうです。

写真の現像のほか、各種書類・証書の偽造なんかも特工の基本スキル(写真はイメージです)

キャラについて

※この項目はネタバレを含みます。

キャラについて少し具体的に思ったことを綴ってみようと思います。

林楠笙

この一人の善良な青年の奮闘ぶりと時代の流れが相まって、とても見応えのあるドラマになっていると感じました。
ドラマの初めは大学(教育系?)卒業後、愛国心から復興社の訓練生となって、そこで成績が1番とかではないけど(1番は親友の左秋明)、あるきっかけで陳黙群の目に留まり、いきなり上海で現場に飛び込むことに。
はじめは都会にも慣れず、この職務の現実の厳しさ(いきなり子供の拷問に立ち会わされてかなりの抵抗を覚えたり)に直面したりするのに、徐々に持ち前の能力と、何より愛国心、抗日精神の強さで次々と任務に当たっていき、色んな出会いや出来事によって、最終的には上海地区副区長まで上り詰めたところ、見応えがありました。
彼の場合は出世が目的ではなく、自分の理想を追求するため(その頃には共産党員となっていた)だと思うんですが。

常に命をかけた任務に当たっており、時に生死の境を彷徨ったりもしたので、この作品中でもどんどん痩せていっていて、それは見ていて辛いものがありました。(龙哥、「重启」の時(余命3ヶ月という設定)よりも痩せていたんでは?)でも、林楠笙も自身を顧みず、まさに身を削るように毎日を戦っていたので、凄みのあるリアリティがありました。(ラストではまた少し体型も戻っているようだったので、ホッとしました♪そして時間経過としてもリアル)

ラストは、まあ、歴史の大前提がありますのでその通りで、林楠笙もなんとか無事生きてその時を迎えることができ、見ているこっちも小林(「こばやし」じゃなくw 林楠笙がいつも上の人から呼ばれてた呼び方)の笑顔が見られて良かったなという気持ちに。

本当に波乱万丈の人生だったな〜と感じますが、その当時はそういう人も数えきれないくらいいたんだろうとも思います。

万年筆は左秋明との友情の象徴のようなものでした(写真はイメージですが)

左秋明と林楠笙

見ているこっちが痛々しく感じるほど、自らを追い込んで連日任務にあたる林楠笙が、年相応の青年らしい顔を見せる数少ない瞬間が、親友左秋明と一緒の時間でした。

演じられた代旭さん、私個人の視聴履歴的に唯一見たことがある役がとんでもない役だったのでw(「バーニング・アイスー無証之罪ー」郭羽)、最初私が色眼鏡で見えて仕方なかったのですが、終始、林楠笙と強い絆をもった親友でした。良かった良かったw

この二人の親友ぶり、良かったです。
林楠笙に対する理解があって気の置けない関係、その上優秀なので頼れる男感もあって、それも素敵です。

それだけに彼の最期は辛いものがありました…。林楠笙が香港を離れる時、彼のお墓(実は彼も上辺は軍統、実は共産党員だったので、お墓には何も刻まれていない…)に会いにいって、甘党だった彼にケーキを持っていって一緒に食べるシーン、切なかったです。

また終盤で林楠笙が落水した朱怡貞を助けようと水に飛び込み、そのまま溺れてしまった後助けてくれた人に、自らを「」と名乗っていて「親友の名前を借りたんだ〜」とうるっと来てしまったりもしました。

友情出演ということで出番はそれほど多くなかったですが、場面一つ一つが見ていて心が温かくなるようなシーンで強く印象に残っています。

朱怡貞と林楠笙

共産党の連絡員ではないかと目をつけられ、復興社の調査対象となった朱怡貞。彼女の通う大学に林楠笙は偽名を使い助教授として潜入し接触する…。
正体を偽っての出会いだったけど、お互いの信念を語り合ったことで、既に心の底から分かち合えるものを感じていただろう2人。
助教授と女学生、しかも自分を庇って大怪我をした先生を自分の家で(豪邸!)看病するなんて、なんて特別なシュチュエーションだっただろうなんて分かりますよ、私も一応、元女子大生ですからw

で、その時に連弾したのがチャイコフスキーの「四季」6月 舟歌
この作品で度々流れて切ない気分を盛り上げます。

この時点で2人とも、人として惹かれあっているのは確かなんでしょうが、口には出せないですよね。特に林楠笙は。しかもスパイ対象で、このままいくと連行する運びになることも分かっている。
任務とのジレンマで戸惑いながらも、結局陰で彼女を助ける行動を取ることに。

その後も、お互いの立場(復興社→軍統と共産党)から表立って2人の関係を進めることはないものの、数々の修羅場でお互いを助け合う関係が長く続く…その時の2人は、多くは口に出さないけど、人としては助けたい、守りたい相手だと行動で示す、という感じで、なんとも言えないもどかしさというか、やるせなさがありました。

いいシーンも沢山あって、ほんとはエピソードを一つずつ語りたいくらいですけど、キリがない!ww
なので、厳選してw 挙げてみたいと思います。

林楠笙の元に朱怡貞が身を寄せていた時のこと、林楠笙の外出中に朱怡貞が捕まりそうになって逃げているところに丁度林楠笙が帰ってきて一緒に逃げようとすると朱怡貞が「あなたは逃げて」っていうんだけど(ここでは林楠笙は面が割れてない)、その時に林楠笙はちらっと朱怡貞の胸元のブローチを見るんですよね。
それは林楠笙が買い出しの品と一緒にポンと置いておいたもの。(他にいつもチョコレートも買ってくれてるw)で、無言で彼女の手を掴んで走り出す。
結局2人は銃撃されてしまいますが、もう最期と思ったのか、息も絶え絶えに林楠笙が初めて「貞貞」って呼びかけるんですよね…。泣ける。

・その後、瀕死の状態だったのをなんとか助けられ、別々に治療されたため離れ離れになって安否を心配していたのを、紀中原の計らいで船上の朱怡貞、埠頭の林楠笙とかなり距離はあるものの、お互いの回復した姿を認め合えた瞬間がもう…!
特に林楠笙が本当にいい顔してたんですよね。普段は眉間に皺が寄りがちだけど、その時は晴れ晴れとして、心の底から「助かって良かった!!」って思ってる感じで。
遠くからお互い「うん」ってそれだけの感じ…。(そのあと、「そろそろ戻って」って感じで小林が手の仕草をするのも好き)

その後もお互い色々あって、朱怡貞孟安南と偽装夫婦として潜伏、林楠笙はある出来事から藍心潔と結婚することになりますが(こういう流れ、妙にリアルですよね)、結局これまた様々な混乱の中で孟安南藍心潔も世を去り、最終的には2人が一緒になったのか、気になるところですが…。(希望は持てる終わりだったけど)

ということで、ちょこちょこ出てくるこういったキュンとくるシーンがまた、いい彩りになっているのでした。

香港の港が見えるベンチのシーンも印象的でした(写真はイメージです)

顧慎言と林楠笙

ドラマの始まりは復興社上海地区の資料室主任だった顧慎言
直接現場の任務に関わりのない職でそういったピリピリした感じもなく、飄々として人当たりも良かったので、見ていても好感が持てる人物でした。
でも正体は共産党の潜入スパイ”郵差”として長年活動しているという、一筋縄では行かない人物。
結局、自身の正体を疑っている陳黙群を罠にはめて閑職に追いやり、その後の人事で不本意ながらも副区長の地位になったことで、その高い能力が発揮されます。

林楠笙は元々陳黙群の直属の部下だったことで、顧慎言とはお互い探り探りといった関係性だったのが、任務を遂行していくうちに顧慎言は信用に値する上司だと感じるようになったのが見て取れました。
というか、区長の座に収まった王世安が自らの保身と出世にしか興味がないのが結構あからさまで、命を張って命令を聞く気にはなれないというのは、見ていて私も思いました。やだあんな人w
それに比べて顧慎言は能力が高い上に、部下のフォローも率先してしてくれる。(自ら現場に急行して部下を助けることも。王世安はそんなタイプじゃない)
付いていきたい上司ですね。このキャラ、好きでした。

最終的に林楠笙が共産党入りを決意し、お互い”同志”となった状態で改めて顧慎言と対面し「你好、郵差同志」と挨拶をした瞬間はグッときました。
あれだけ長い間、誰が郵差か、そもそも本当にいるのか?などと議論されてきた存在です。林楠笙には早い段階で見当がついていたでしょうが、確証がなく、また立場が変わって改めて対面するというのは、感慨深いことだと思いますしね。

ただし、それが最後の対面で、その後顧慎言はその連絡線を守るため自らを犠牲にし、また郵差のポストを林楠笙に託したというのもドラマチックでした。
このシーンもジーンと来ました。

まとめ

改めて振り返って、良かったシーンを思い返すとキリがない感じですが、そろそろやめておきます。
これ、BSとかでやってくれないかな〜。日本語字幕で楽に見たいw
抗日要素もありますが「君、花海棠の紅にあらず」が大丈夫なら、これも大丈夫だと思うんですが…。(花海棠よりもまだマイルドに感じました)

見方によってはラストシーンなんかは、若干お国の事情、大人の事情の香りが少〜し香ってるような気がしなくもなかったですが、もしそうだとしても、作品全体としては戦争を題材にしたヒューマンドラマとしても質の高い作品だと思います。
キュンとくるシーンもありますしね。

とても見応えのある作品でした。

追記:2021/12/19 Google Chromをインストールしたのでブラウザの自動翻訳で視聴できるようになりました♪

Chromを入れたのでブラウザの自動翻訳機能が使えるようになり、見返しています。
が、この作品。会話のテンポが速くて、自動翻訳が追いつけない時もあるようで、時々飛ばされますw

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