【中国映画】「盗墓筆記 Time Raiders」(2016)を見終わりました。
上映時間:123min.
(ビジュアル、その他情報などはこちら→百度百科)
※「盗墓筆記」シリーズまとめ記事はこちら→1:概要・作品リスト編、2:キャラクター編
「盗墓筆記」シリーズには映画作品も何作かあるのですが、その中でも本作はメインストーリーを題材にしているので気になってはいたのでした。
ドラマを一応制覇したからには本作ver.の呉邪や張起霊たちも見ておきたいというのが一番の理由ですが、単純に「あの長いストーリーを映画にするってどんな感じ?」という興味もありまして。
まあ2016年と少し古い作品で、しかもドラマ作品を何作も見た後ですので、当時見た人とは条件も違いますし、そこも含めてどうかな?と思いながらの鑑賞でした。
でも、とにかく映画って短いですよねw
主なキャスト
張起霊(寡黙で武術の腕前が人並み外れた神秘的な人物。上半身に麒麟の刺青がある。寡黙さ故に呉邪に「悶油瓶」というあだ名を付けられる):井柏然
呉邪(老九門呉家の後継者。大学で建築学を学び、家業に関わりの深い考古学事業に強い関心を持っている。謎解き、古文字解読などを得意とする。通称「小三爺」):鹿晗
阿寧(凄腕の女性探検家。呉邪の祖父、呉老狗と因縁深い裘徳考の配下):馬思純
呉三省(老九門呉家の三爺で呉邪の叔父。呉家最後の世代の盗墓者で経験、知識も豊富):王景春
王胖子(北京潘家園の骨董商。阿寧の探索チームに通訳として参加):張博宇
感想
全体的な感想
簡単に感想を言うなら「盗墓筆記」の”エッセンス”をコンパクトにまとめて1本の映画に仕立てた作品という印象でした。
原作は読んでいませんが、ドラマ作品を何作も見ていますので、そう言う目で見るとツッコミどころが多いストーリーではあるのですが、この作品単体で考えると面白い映画じゃないかと思います。「盗墓筆記」をまだ知らない人が見るには楽しめるんじゃないかと。
雰囲気もどちらかというと洋画の王道アドベンチャー映画という感じでした。
キャラについて
私にとって一番の引きだったのはキャストですが、みんな雰囲気に合っていて良かったと思います。
特に良かったのは阿寧の馬思純さん。「花と将軍」で勇ましい男装した将軍役を見ていたのでハマってるんじゃないかと思っていたのですが、やっぱり想像通りで、私の思う阿寧像にピッタリでした。(他の方はなんというか”小娘感”が拭いきれないんですよね…)イカツイ男たちを率いて「boys」と呼びかけても全然無理がない感じ。
張起霊の井柏然さんは原作ファンから結構なブーイングだったらしいですが(私も画像を見る限りでは「なんでこんな?」でした)、演技というより一番の原因はスタイリングだったと思います。
張起霊って黒いパーカーのフードを目深に被って黒金古刀を袈裟懸けにし、細身のパンツスタイルが定番のイメージだと思うんですが、本作ではネパールの民族衣装の分厚いコートを着ていました。最後の最後まで(ネパールにいる時はわかるんですけどね。10何年経ってもそれ着たまんまで)
それになぜか顔が黒いw 相当黒くしていたんじゃないでしょうか。なんで?
あと、一番違和感があったのは歯を見せて大笑いしていたシーン。これにはさすがにビックリ。これは…別の人なのかなと。
ということで、なんか井柏然さん、気の毒でした。やるならやるでちゃんとしたキャラクター設計に乗っ取って演じられたなら全然評価も違っただろうに…。
呉邪の鹿晗さんもハマってたし、王胖子の張博宇さんはもうよく知っていますので安定のハマり方でした(時系列的にはこれが最初だけど)。出番が少なくて勿体無いくらい。でも阿寧チームの通訳ってどういうことなんだろう…。
ピンポイント感想(ツッコミ?)
・美術がなぜかスチームパンク寄り。時代も国も全然違うと思うのですが「映え」を意識したのかな?
・全体的に時代が古い印象。確か二千何年頃の話では?それよりも古い時代の話に見えました。
・呉邪の特技が「縦笛で虫を操る」だったとは…w
・呉邪の赤ちゃん時代を見られたのはファンとして嬉しいかも(生まれたてにしてはだいぶしっかりした赤ちゃんでしたがw)
・いつもの「おもしろ担当」の胖子がそばにいないので呉三省がそれを兼ねてる印象で、ちょっとおとぼけ風味の三叔になっていました。
・木俑(古墓の中で木の人形たちが自動演奏し、盗掘者に幻覚を起こさせる仕掛け)のシーンが良かった。
・クライマックスの蛇母との死闘は2022年の今見ても迫力があって結構楽しめました。ただ「盗墓筆記」風味はもはや感じられなかったですが。(蛇母のエピソードはドラマの「終極筆記」と被るものなんでしょうが、それも名前だけ使った感じで全然別物になっていました)
・呉邪の幼少期の思い出に登場する謎めいた人たちが、成人して出会った人たちかもしれないというエピソードや、呉邪と張起霊がお互いに手を伸ばし合うシーンの繰り返しなど、意味深なつくりだけど、結局は回収する気のない伏線で、そういういうところが「盗墓筆記」らしいと言えばそうなのかなと思ったり。
…まあ、色々突っ込みましたが気になってた作品が見られて満足でした♪
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