好きで見ている中国ドラマの中でも私がブログ内で熱量高めに語っているのが「盗墓筆記」シリーズ作品群です。
ジャンルとしてはサスペンス・アドベンチャーといったところでしょうか。
こちらは大作の小説が部分ごとにドラマ・映画化されており、何作かに分かれているため、いつかなんらかの形でまとめてみたいなぁとは前から思っていたのですが、ついに実行に移すことにしました(笑)
「蔵海伝」(→百度百科)(肖戦さん主演)もクランクインしたことですしね(ところで盗墓ものの規制って、もうなくなったの??)
それにしても汪蔵海(→百度百科)がこんなスイートなイケメンだったとは…。もっと捻くれた厳(いかめ)しい面構えのイメージだったのに(ミイラしか見たことないけど。でも百度のイラストも凄い)。
※原作の小説は読んだことがないのでそちらの情報には触れません。触れられません。
また私も、言語の壁に四苦八苦しながらなんとか見ることができたクチでして、そうして見た映像作品・またネットで適宜調べたことについてしか語ることができません。
当然ながら、全てについて知っているわけではございませんので、予めご了承くださいませ。
また、間違いがございましたらご教示いただければ幸いです。修正させていただきます。
作品概要
「盗墓筆記」は南派三叔原作の盗墓(古墓の副葬品を狙うこと)をテーマにした小説で、主人公の呉邪や仲間たちが古墓に入って探検する物語です。
”盗墓”は言ってしまえば”墓泥棒”なのですが、歴史的・骨董的価値がある副葬品が眠る墓は、その位置一つとっても高レベルな歴史的知識や情報がなければ特定できませんし、墓に辿り着いたとしても内部には盗難を防ぐ仕掛けもさまざまに施されているため、お宝に辿り着くための知識・推理力・体力及びサバイバルに適応できる高い身体能力も必要とされます。それでも無事に帰ってくることができるとは限りません。命懸けということです。
もちろん現代ではそういった副葬品を勝手に所有したり売買することは違法で、発見しても国に報告・引き渡しをしなければいけないようで、そういう部分もドラマでは描かれていますが、主人公呉邪の祖父の時代は人々も暮らしに困窮しており、またその方面の法も整っていなかったのか、そういった稼業をする人(土夫子)がいたり、さらにはそれで財を成した人々がいた…という”世界観”です。(あくまで作品の話です。実際のことは知りません)
(また最近現実的に盗墓事件が増えてきたとのことで、それを助長する恐れがあるようなドラマには規制が入るかもしれない、とのニュースがあったのでした)
当時”盗墓稼業”で財を成した人たち=九大家は長沙で力を持ち老九門と呼ばれ、主人公呉邪もその内の一家(一族)「呉家」の人間です。
もちろん現代では老九門の末裔たちも盗墓などはせず、骨董を商うなど職業を変えていますが、依然として老九門(現代では九門協会)の威光や関係性はある程度残ったままとなっています。
主人公の呉邪ももちろん盗墓をしているわけではないのですが、一番近しい叔父の消息を求め古墓探検に乗り出すことになるのがこの物語です。
因みにタイトルの「盗墓筆記」は”盗墓ノート”という意味で、呉邪の祖父が遺した古墓探検での不思議な体験や貴重な情報を綴ったノートです。
作品中(「重启」)では探検の金策に困った呉邪がオークションに出品すると告知し、その価値を知る骨董界が騒ぎになるシーンもありました。
危険な盗墓稼業で成功した猛者たちである老九門やその周辺の人々は一癖も二癖もある上に武術にも長けていたり、不思議な技を持っていたりで、本当に個性豊か。それもこの作品世界の魅力となっていると思います。
ドラマ・映画作品リスト:エピソード時系列順
シリーズの作品タイトルは、なぜかそれだけではシリーズのものだとはわからないものも沢山あります(なんでやねんと思いますけど。何かわかるように入れておいて欲しいですよね)。
また前日譚まで含めると三世代にもわたる長い物語を部分々々でランダムに制作されているので前後関係がわからなかったりします。
ということで、私も飛び飛びに鑑賞した作品たちなのですが、それをエピソードの時系列順に並べてみました。おそらくこれでいいと思うのですが…。
タイトルの後ろの年号は配信・公開された年です(これを見るとほんとにエピソード時系列とは全く関係なくランダムに制作されているのがわかると思います。どうやら制作しているところが違うらしく…)。
また、単純にエピソードの時系列で並べたので、主人公呉邪が活躍するエピソードは【盗墓筆記】以降の作品となります。
※以下の視聴可能なサービスは記事執筆時点のものです。変更される場合もありますのでご注意ください。
※この他「老九門番外(「二月花開」、「虎骨梅花」、「恒河殺樹」、「四屠黄葵」)」(→百度百科)という「老九門」のスピンオフ映画や、映画版「愛情公寓」(ドラマ「愛情公寓」とのコラボ作品?)(→百度百科)も存在するのですが、それらはまだ見られていません。
…ということで、さっそく以下にリストアップしてみましょう!
【前日譚】
ドラマ:「蔵海伝」(配信待ち?)
※ビジュアル・情報→百度百科
全40話
主なキャスト…肖戦(蔵海)
数々のシリーズ作品で伝説のように名前が出てきた人物の物語がいよいよ明らかになるんですね。
ジャンル的には”権謀(はかりごと)”ものの時代劇となっているようです。楽しみ!
ドラマ:「南部檔案」(2024/11始動?)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「南部檔案」
主なキャスト…張新成、丁禹兮
この作品の存在自体を知らなかったのですが…。
なんでも張家が関わった事件を描いた作品らしいです。張海鹽と張海蝦という二人の青年が主人公なんだとか。
張新成さんは「大宋少年志」がすごく良かったですし、なんとなくその時のキャラに近い雰囲気なのかなぁなんて勝手にイメージしているのですが…。どちらにせよ「盗墓筆記」シリーズにご出演、嬉しいです!
映画:「老九門之青山海棠 The Mystic Nine: Qing Shan Hai Tang」(2022)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:74min.
主なキャスト…董浩然(張啓山)、朱賛錦(二月紅)
「iQiyi 爱奇艺」にて視聴可能(6分以降は有料会員(VIP)のみ視聴可。日本語字幕なし)
ついこの間まで(おそらく)YouTube「爱奇艺大电影 iQIYI MOVIE THEATER」チャンネルにて視聴可能だったのですが、現在視聴できなくなったようです。
「老九門」は「盗墓筆記」の前日譚に当たる作品ですが、その「老九門」の前日譚に当たる内容が本作です。
後の「老九門」のリーダーであり後世の九門メンバーにも強く影響を与える人物である仏爺こと張啓山がいかにしてその地位を得たかとか、二月紅との絆はどのようして結ばれたかを描いた作品。
ただし、こちらは1時間強の”映画”ですので描けるエピソードはドラマと比較にもなりませんし、実際期待していたよりも少し物足りない印象でした。
また個人的に残念だったのは張日山をついに張銘恩さん以外の方(郭迦南さん)が演じることになったことです(笑)それまでは独占状態だったのに〜。(そんなキャラは他にはいませんでした)
ドラマ:「老九門 The Mystic Nine」(2016)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「老九門 」
全48話
主なキャスト…ウィリアム・チャン(張啓山)、張芸興(二月紅)、趙麗穎(尹新月)
「iQiyi 爱奇艺」にて視聴可能(全48話中6話以降は有料会員(VIP)のみ視聴可。日本語字幕(自動翻訳)有り)
こちらも以前は「iQiyi 爱奇艺」で全話無料で見ることができました(日本語字幕はありませんでしたが)。
ただ、大きな声では言えませんがYouTubeでタイトルを検索してみると…!!(字幕の自動翻訳は使えません)
メインストーリーの二世代前の時代で、この作品世界観のベースとなる「老九門」を描いた作品。
民国期が舞台となっていますので、レトロな華洋折衷のビジュアルが楽しめます。
そしてもちろん古墓探検も!
キャストの華やかさも特徴の一つで、冒頭で軍服・制帽姿で振り返ったアップのあまりの美しさに息を呑んだ張副官こと張日山の張銘恩さんにすっかり魅了され、続いてマントを翻し堂々と現れた仏爺こと張啓山(ウィリアム・チャンさん)のカリスマ性に圧倒され、すっかり引き込まれました。というか、終始、見惚れていました(笑)。
「老九門」筆頭である「仏爺」の名前は、シリーズ作品全体を通してよく出てきますし、特殊な一族の生まれの為、永遠とも見える若さを保ち続ける張日山は二世代あとの時代を描いた他2作でも変わらず張銘恩さんが演じておられるため(普通はドラマが変わるとキャストが変わります)、その不思議さをリアルに感じることができます。
ところで「老九門2」の話はどうなったんでしょう??
映画:「蔵海花之雪夜凶灯」(2024)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:84min.
主なキャスト…虞祎傑(張海客)、程啓蒙(張念)
ドラマ「蔵海花」と同じ原作から、青年時代の張海客・張念の二人を主人公にしたスピンオフ的な映画です。民国期を舞台にした話で探検アクション映画となっています。
とにかく若い張海客・張念の二人が可愛い!(と言っても張家の人たちは見た目だけでは年齢を判断できないのですが…笑)ドラマの雰囲気と違って、二人も親友というよりは、ズケズケと遠慮なく言い合う悪友とでも言いたくなるような雰囲気で、それが若者らしくて良かったです。
【盗墓筆記】
ドラマ:「盗墓筆記 The Lost Tomb」(2015)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「盗墓筆記」《七星魯王宮》
先導集2話+10話
主なキャスト…李易峰(呉邪)、ティファニー・タン(阿寧)、楊洋(張起霊)
YouTube「歡瑞官方影視專區」チャンネルにて視聴可能ですが中国語音声・中国語字幕のみで自動翻訳は使えません。
主人公呉邪の記念すべき初探検で、シリーズ映像化第1作。
ただ、キャストは豪華ですが、作品としては小規模で低予算感が否めません。
またドラマのオリジナル要素もかなり強い感じです。
ドラマ:「盗墓筆記2之 怒海潜沙&秦嶺神樹 Explore with the Note」(2019)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「盗墓筆記」《怒海潜砂》、《秦嶺神樹》
全40話(「怒海潜沙」12話+「秦嶺神樹」23話+「雲頂前伝」5話)
主なキャスト…侯明昊(呉邪)、成毅(張起霊/張不遜)、張博宇(王胖子)…あと特別出演ですがアレン・レンも
YouTube「熱點劇場Hotspot!」チャンネルにて視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)
こちらの作品は王道のサスペンス・アドベンチャーとして楽しむことができました。
呉邪の叔父である呉三省の消息を求めて、海中、洞窟、そして雪山を探検します。
なぜだか、やたらイケメン揃いのキャスティングというのも特徴かもしれません(笑)
私はこれで成毅さんが好きになりました。
本作の重要ポイントは呉邪の叔父呉三省と、彼に瓜二つの解家の解連環との事件で、後の「雲頂天宮」、「終極筆記」にも関わってきます。
ドラマ:「雲頂天宮 Explore with the note」(2021)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「盗墓筆記」《雲頂天宮》
全24話
主なキャスト…白澍(呉邪)、張博宇(王胖子)、趙東沢(張起霊)YouTube「熱點劇場Hotspot!」チャンネルにて視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)→現在削除されたようです。
「盗墓筆記2」での中途半端な終わり方(というか”切り方”)だった雪山での探検を描いた作品ですが(なのでキャスト違いの同じシーンがあります)、呉邪のキャラ変(黒化)、張起霊のキャスティングのミスマッチ感、不思議な編集、キャスティングの不思議(呉邪、張起霊、阿寧以外のキャストは「盗墓筆記2」からの続投)…と、制作で何かトラブルでも起きたのかとついつい勘繰ってしまうような不思議な仕上がりでした。
ただ、雪山に広がる地下宮殿や、シリーズ全体を通して重要な場所である青銅門のビジュアルは素晴らしいですし、シリーズ中みんなが探し求めている蛇眉銅魚の具体的な使い方(?)も見られて良かったなという印象です。
ドラマ:「終極筆記 Ultimate Note」(2020)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「盗墓筆記」《蛇沼鬼城》、《謎海帰巣》、《陰山古楼》、《邛籠石影》
全36話+彩蛋(スペシャルエピソード)
主なキャスト…曽舜晞(呉邪)、肖宇梁(張起霊)、成方旭(王胖子)、劉宇寧(黒眼鏡)
「iQiyi 爱奇艺」にて視聴可能(全37話中6話以降は有料会員(VIP)のみ視聴可。日本語字幕(自動翻訳)有り)
またFODプレミアム、U-NEXTでも視聴可能
本作は「アジアドラマチックTV」でも放送されたようです。以前は「iQiyi 爱奇艺」でも全話無料で見ることができました(日本語字幕はありませんでしたが)。
他のドラマ作品よりも話数が少ないのに内容が充実していて中弛みがない為とても見やすく、また他のエピソードで謎だったことが明かされたりして、かなり見応えのある作品となっていました。
シリーズ中でもかなりおすすめ作品ですが、色々な謎が明かされる為、是非他の作品(これ以前に公開済みのもの)を見てからの視聴をおすすめしたいです。このスッキリ感を是非味わっていただきたいので。
そしてこちら、個人的にはマイベスト呉邪&張起霊キャスティングでした(あれ、胖子は?w でもこの鉄三角(呉邪・張起霊・王胖子)も良いチームワークでした!)
ドラマ化:未
小説:「盗墓筆記」《大結局(上)・(下)》
このドラマ化を楽しみに待っていたのですが…誰がキャスティングされるのかも興味津々ですし。
ですが、盗墓ドラマの規制の話で諦めなきゃいけないのかと思っていたところ、「蔵海伝」のクランクインや「蔵海花」の配信開始で、また希望を持っています。
何より「盗墓筆記」の結末をやらずにはいられないですよね?!
【後日譚】
ドラマ:「蔵海花 Adventure Behind the Bronze Door」(2024)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「蔵海花」
全32話
主なキャスト…張魯一(呉邪)、陳明昊(王胖子)、張康楽(張起霊)
YouTube「騰訊視頻(テンセントビデオ)」、「騰訊視頻-華語経典劇場-」、「騰訊視頻-懸疑劇場-」チャンネルにて視聴可能(懸疑劇場チャンネル以外は字幕の自動翻訳使用可能)
張起霊が呉邪に代わって青銅門に入って5年目の話。
呉邪の強い自責の念により、せめて張起霊に何か報いることがないかと、彼に代わって情報を集めている中で、ある出来事に巻き込まれるというのが今回の冒険です。
張家の外族という張海客たちから「族長(張起霊)の指名により、”夜王”という脅威を解決してほしい」と言われたり、裘徳考を彷彿とさせる外国人馮から「不老長寿の薬効があると言われる”夜王”を研究するため、捕獲に協力してほしい」と言われたりして、どちらも胡散臭く感じるものの抜き差しならない状況に追い込まれ、胖子と二人で右往左往するところから始まります。
本作、”誰が敵で誰が味方か?”とか、”夜王”とは何か?というサスペンス的な要素と、本シリーズのメインテーマである探検・アクション要素、また人物たちの人間関係を繊細に描くパートとのバランスの良い作品でした。
キャスト的には「老九門」で呉老狗(呉邪の祖父)を演じられた張魯一さんがその孫にあたる呉邪を、また「沙海」・「重啓」での好演が印象に残る陳明昊さんが三度目の王胖子を演じられることがポイントとなっています。
ドラマ:「沙海 Tomb of the Sea」(2018)
※ビジュアル・情報→百度百科
小説:「盗墓筆記 少年編・沙海 」(『沙海:荒沙詭影』)
全52話
主なキャスト…呉磊(黎簇)、秦昊(呉邪)
YouTube「騰訊視頻(テンセントビデオ)」チャンネルにて視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)
「蔵海花」で描かれた続きとなる、張起霊が青銅門に入っている10年間の後半を描いた話です。
呉邪が、前の世代が残した使命を果たすために壮大な計画を実行しますが、そのために黎簇という特別な資質を持った少年を巻き込み、砂漠の地下遺跡や研究施設跡などで危険な冒険を繰り広げます。
旧老九門である九門協会を描いたパート、訳もわからず砂漠へ連れて行かれた黎簇と仲間たちが苦労しながら逞しく成長していくパート(それは呉邪と仲間たちの若き日の様子にも似ています)、陰で着々と進んでいた呉邪の計画のパート…が最終的に一つにまとまって見応えのある作品になっていました。
また汪家の実態も本作で描かれています。
個性豊かな強者が次々に出てくるこの作品は、誰でも一人は”推し”を見つけられそうなほど、キャラがバラエティーに富んでいて華やかでカッコいいですし、探検の様子も臨場感溢れる緊張感で満ちていて見応えがあります。
私自身、なんだかんだ、定期的に見返しているのがこのドラマだったりします。
本当にこういうのが一番好みかも。
映画:「介子鬼城 Conjuring Curse」(2023)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:106min.
主なキャスト…景研竣(呉邪)、陳葉生(張起霊)、王泊文(王胖子)
YouTube「YOUKU MOVIE-Get APP now」チャンネルにて視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)
どうやら小説にはないエピソードらしいのですが、時系列的にはこの位置だそうです。
映画で鉄三角(呉邪・張起霊・王胖子)の探検を描いたものって、意外と珍しい気がします。
本作、このまとめ記事を執筆している際、調べ物をしていてたまたま見つけました!
知らない間にぽっと公開されてるし(3ヶ月も知らなかった)、例によってタイトルだけじゃわからないし!w(偶然”盗墓筆記”のタグで引っ掛かりました)
危ない危ない。
映画:「黒金古殿 Misty Creed」(2023)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:94min.
主なキャスト…景研竣(呉邪)、陳葉生(張起霊)、王泊文(王胖子)
YouTube「YOUKU MOVIE-Get APP now」チャンネルにて視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)
こちらも「介子鬼城」に続いて公開された映画でメインキャストも引き続き同じ顔ぶれです。
本作、キャスティングが若すぎることを置いておけば、映画という限られた尺の中で比較的しっかりと「盗墓筆記」の要素を盛り込むことができていて、なかなかツボを押さえた映画じゃないかな、と思います。
映画:「沙海番外之蚌人」(2018)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:71min.
主なキャスト…竇柏林(白蛇)、王淵慧(霍有心)
YouTube「前線影院-ASIA MOVIE」チャンネルにて視聴可能ですが中国語音声・中国語字幕のみで自動翻訳は使えません。
「呉山居事件帳」シリーズは「盗墓筆記」の派生作品で、「盗墓筆記」のサブキャラをメインにしたスリラーサスペンスなんだそうです。
本作はそのうちの1作で、呉邪の配下白蛇と彼の幼馴染霍家の霍有心を中心にした作品です。
タイトル的に「沙海」の番外編のように見えますが、白蛇役を「沙海」と同じく竇柏林さんが演じられた以外は、内容的に無関係でした。
そして内容はといえば…”とにかく気持ち悪かった”の一言につきます(笑)ほぼホラー、という印象。
映画:「沙海番外之画媒」(2018)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:71min.
主なキャスト…劉暢(劉喪)、何龍龍(霍道夫)、傅奕晨(豹薩)
YouTube「前線影院-ASIA MOVIE」チャンネルにて視聴可能ですが中国語音声・中国語字幕のみで自動翻訳は使えません。
こちらも「盗墓筆記」のサブキャラをメインにしたスリラーサスペンス「呉山居事件帳」シリーズのうちの1作で劉喪、霍道夫らのエピソードとなっています。
作品の雰囲気としては心霊系オカルト色が強く、怖がりの私にはちょっと怖めだったのですが、劉暢さん演じる劉喪が好きな方は見どころたっぷりの作品だと思います(後の「重啓」と全く違和感なく繋がっていて素晴らしいと思いました。こちらが先だったとは!)。
ドラマ:「重啓之极海听雷 Reunion: The Sound of the Providence」(2020)
第一季:32話、第二季:30話で計62話
主なキャスト…朱一龍(呉邪)、毛暁彤(白昊天)、胡軍(呉二白)
「iQiyi 爱奇艺」にて視聴可能(第一季、第二季とも6話以降は有料会員(VIP)のみ視聴可。日本語字幕(自動翻訳)有り)
また、YouTube「YOUKU-Get APP now」チャンネルにて第一季のみ視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)
こちらも以前は「iQiyi 爱奇艺」で全話無料で見ることができたのですが…(日本語字幕はありませんでしたが)。
本作も単独で見ても成立している物語ですが、設定はやはり「盗墓筆記」のその後のお話となっています。
「沙海」ですっかり成熟した大人になっていた呉邪がさらに年月を重ね、中年とも言える年齢に差し掛かって、すっかり冒険からは遠ざかった日々を送っています。
そこへ長い間消息が分からなかった叔父から不思議なショートメールが届き、叔父を探し求めて再び冒険へ。鉄三角(呉邪・張起霊・王胖子)の”再集結・再起動”です。
更に本作では呉邪に肺の病が発覚し、余命を宣告されてしまうところも大きなポイント。
こちらもバラエティに富んだ強者が勢揃いでそれぞれの活躍に引き込まれるのですが、なんと言っても”お金がかかってる感”が凄いです(笑)セットの作り込み、映像技術など臨場感や没入感はシリーズNo. 1ではないでしょうか。
またキャスト陣に演技巧者が多い印象で、いつものスリルに加えて、叙情的なエピソードが目立つ本作ではより一層引き込まれました。
特に呉邪の朱一龍さんと王胖子の陳明昊さんの掛け合いは”ツレ”感が本当にリアルで強く印象に残っています(アドリブも多かったんじゃないかな?)。
実は私はこの作品から「盗墓筆記」シリーズにハマりました。時系列的には真逆なのですが。
本作は老九門関連のエピソードが少なく、そこを知らなくても分かりやすいストーリーじゃないかなと思います。
ミニドラマ:「平妖往事」(2020)
※ビジュアル・情報→百度百科
2分×30話
主なキャスト…劉暢(劉浅墨/劉喪)、高其昌(南門灯海/王盟)
こちらは「重啓」の番外編ミニドラマです。
劉喪、王盟の二人のご先祖さまの話で、妖怪退治がメインの軽いタッチの昔話風の内容です。
本作の一番の特徴は1話2分(本編の長さ)のミニドラマ形式というところでしょうか。
そして劉喪役の劉暢さんが歌っておられるエンディング曲が、一度聴いたら耳から離れないところ(笑)
映画:「重啓之蛇骨佛蜕 Reunion: Escape from the Monstrous Snake」(2021)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:88min.
主なキャスト…季晨(黒瞎子)
YouTube「YOUKU MOVIE-Get APP now」チャンネルにて視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)
本作は「重啓」の番外編映画で黒瞎子(黒眼鏡)が主人公となっています。
でも「重啓」で黒瞎子を演じた陳楚河さんではなく、「沙海」で黒瞎子を演じた季晨さんが演じられています。ややこしいw
黒瞎子もなかなか神出鬼没なキャラですから、そんな彼が普段どんなことをしているのか、彼の”普段の仕事ぶり”が垣間見られる映画だと思います。
映画:「重啓之深渊疑冢 Reunion: The Great in the Abyss」(2022)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:90min.
主なキャスト…季晨(黒瞎子)、季肖冰(解雨臣)
YouTube「YOUKU MOVIE-Get APP now」チャンネルにて視聴可能(字幕の自動翻訳使用可能)
本作も「重啓」の番外編映画で黒瞎子が主人公となっており、引き続き季晨さんが演じられています。
ただ前作映画の痛快なエピソードとは少し趣が違い、黒瞎子と絆の強い解雨臣とのエピソードで少し叙情的な印象です。その二人の絆はどのようにして出来上がったのかは「終極筆記」で描かれています。
ということで黒花(黒瞎子&解雨臣)コンビ推しの方は必見です!
映画:「盗墓筆記 Time Raiders」(2016)
※ビジュアル・情報→百度百科
上映時間:123min.
主なキャスト…井柏然(張起霊)、鹿晗(呉邪)、馬思純(阿寧)
こちらも大きな声では言えませんがYouTubeでタイトルを検索してみると…!!(字幕の自動翻訳は使えません)
時系列的には謎というか、おそらくどこにもハマらないちょっと特殊な作品だと思います。
他のドラマを散々見た後ではツッコミどころが多いというか、”もはや別物”感が強いというか…。
そもそも映画1本で描き切れる世界観でもないので、期待もしていなかったのですが「なるほど、こんなふうになっちゃったか…」と思いました(笑)
でもキャストに興味があったんですよね。その一点でした。
で、どっから見ればいいの?
ずらずらと作品リストを挙げてきましたが、初めてこのシリーズに挑戦してみようかな?という方がおられたとしてこれだけの作品(全部見たらトータルで何百時間?!)、さて、どこから手をつければいいのか、となりますよね。
または「アジアドラマチックTV」でとりあえず「終極筆記」だけ見ちゃったけど、もうちょっと突っ込みたい方。
私なりのご提案は…
見る順番
基本的に現時点ではドラマ作品が本筋、映画作品はスピンオフという認識で良いと思います。
そして現在、YouTubeですぐ無料で見られるものや、「iQiyi 爱奇艺」の有料会員のみが見られるものが混在しています。
基本的なお勧め/入会の手間やお金など全く問題ない方
有料会員への入会の手間やお金のことなど全く考えず、とにかく一番内容を楽しめる順番ということなら、私的には上記リストのエピソード時系列順ではなく、”配信・公開された順”が良いような気がします。(時系列は認識のみしておく感じで)
なぜなら数年単位で配信が空く状態で作られていて、”新しく作られたものはその前に作られたものの内容を知っている前提で作られている”ように見受けられるからです。
それはストーリーだけでなく、キャスティングやセット・小道具などにサプライズ的な演出が含まれていたり…といった点で。
私的にはそれが基本的な考えです。
が、とにかくこれだけ出揃っているなら当然時系列でしょ!!という方。もちろんおっしゃる通りです。それが王道!
ただ、もしかしたらハマるほどの面白さは感じられないかも…と少し心配してしまうんですよね。余計なお世話かもしれませんが。
とりあえず無料で手軽に覗いてみようかな…という方
一番初めは「盗墓筆記2」がおすすめかな、と。
で、まだまだ見たい方は他の作品へどうぞ。
その続きは…単純にエピソードの続きが見たい方は「雲頂天宮」ですが、クオリティ的にはお勧めできないのが悩ましいところです(笑 最後の最後でも良いかと)→現在削除されたようです。
じゃ、それはちょっと…という方は「沙海」をどうぞ♪(ただ、本当のところ「沙海」を見る前には「老九門」を見ておいて欲しいのですが!)
または、「重啓之极海听雷」の第一季をとりあえずYouTubeで見てみる。
ここまで来て本気でハマったら有料作品に挑戦する…か、無料縛りで楽しみたい方は映画作品へどうぞ♪
「終極筆記」だけ見ちゃったけど、なんか色々気になってもうちょっと突っ込みたい方
こちらもひとまず上記「とりあえず無料…」コースで良いかと思います♪
呉邪の叔父呉三省と、彼に瓜二つの解家の解連環との関係性、ことの発端について「盗墓筆記2」で描かれていますので。
因みに上記リストにもありますようにこの「終極筆記」の最後からどうなったのか?というのは(呉邪が呉三省のマスクを付けた後)、小説でいう「盗墓筆記」《大結局(上)・(下)》パートで、これはまだ映像化されていません(涙)ので、今のところ知る術がありません。
単独で見ても楽しめそうな作品
とりあえず単独でもある程度楽しめるかな、と思う作品は…
《無料》ドラマなら「盗墓筆記2」、「沙海」、「重啓之极海听雷」第一季、《映画》「重啓之蛇骨佛蜕」、「黒金古殿」(あと「盗墓筆記 Time Raiders」と「介子鬼城 Conjuring Curse」も単独で成立していますが、それほどお勧めではないです)。
《有料》なら「老九門」、「重啓之极海听雷」(第一季、第二季)…といったところでしょうか。
気になる「蔵海伝」の内容
内容はもちろんまだわかりませんが、もし「蔵海伝」が汪蔵海(→百度百科)の人生を描いた作品なら「盗墓筆記」を全然知らなくても問題ないと思います。彼はもっと前の時代の人間で話の起源、伝説の人物的な扱いなので。彼のしたことのその後が気になるのであれば、「盗墓筆記」を見ればいいですが、それほど重要ではないです。
因みに”汪蔵海のミイラか?!”と疑われるモノは既にドラマで登場しました(「盗墓筆記2」)。
…ということで長くなりましたので、「キャラクター編」は”まとめ2”として改めて別記事にしたいと思います!
↓更新しました!!
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