【中国ドラマ】「バーニング・アイス ー無証之罪ー」感想:じわじわ前のめりになるドラマ

中国ドラマ

BS12トゥエルビで放送されていた中国ドラマ「バーニング・アイス ー無証之罪ー」、全12話を見終わりました。

冬のハルビンを舞台にしたこのサスペンスドラマ。
暗い、とにかく寒そうっていうか凍りそう、時々グロい…いつもは華やかな宮廷ドラマを見ている私なので、「途中で挫けるかもしれない」なんて思いながら視聴していたのですが、半分を超えたあたりからどんどん前のめりになって見ていました。

そして最終的にはさらっと流して見ていた初めの方を、最終回を見終わった直後見直すほどにまで(笑)→そしてその勢いで最終話まで…ということで一気に2周しました(笑)
ちょっと話が込み入ってるんですよね。

※以下、あらすじは語りませんが、感想を語る為どうしてもネタバレはしています。ご注意ください。

スポンサーリンク

主なキャスト

厳良(イェン・リャン):秦昊(チン・ハオ)…素行不良だが切れ者の刑事。8年前の不祥事で現在は派出所勤務となっているが、その捜査能力を買われて難航する「雪だるま連続殺人事件」捜査に駆り出される

駱聞(ルオ・ウェン):姚橹(ヤオ・ルー)…優秀だった元監察医で、後輩にあたる厳良とは旧知の仲

朱慧如(ジュー・フイルー):邓家佳(デン・ジャージャ)…ドラマ冒頭の殺人事件被害者の愛人

郭羽(グオ・ユー):代旭(ダイ・スー)…弁護士の卵。慧如の同級生。危ない目に遭っている初恋の相手慧如と偶然再会したことで、事件と関わっていく

林奇(リン・チー):王真儿(ワン・ジンア)…「雪だるま連続殺人事件」の捜査に当たっている捜査課課長。厳良の上司

李豊田(リー・フォンティエン):寧理(ニン・リ)…かなり凶暴な取り立て屋

キャストについての印象

私は全く知らない俳優さんばかりだったので、素直に役の人物としてドラマを楽しむことができましたが、それぞれ癖の強い役どころを、皆さん好演されてました。

特に厳良を演じられた秦昊(チン・ハオ)さんが素敵で印象に残っているので、他の作品も見てみたいな〜と思いました♪
…ら、最近では『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』に出演されてたようで、残念、見逃しました…。
ちょっと興味あったんですけどね、”吹き替えか〜”と思ってスルーしちゃったんです。しまった。いつか見よう!!

作品についての感想

一言で言うと面白かったです。じわじわ前のめりになる感じで。

ドラマの作りとしては、早い段階で犯人はわかっているんですが、それがどんな風に収束していくのか、またそれぞれのキャラクターたちがどんな風に事実を受け止め、行動を起こすのか…というところが見どころだったんでしょうか。

なんせタイトルが「無証之罪」〜証拠のない罪〜ですので、警察も犯人はわかっていても証拠がないので逮捕に踏み切れない、という物語なんですね。

ドラマの最初の方は話が散らばっていて(のちに繋がっていくんですが)、ただただ見ている方としては今起こっていることを把握するしかない感じなのですが、だんだん話が進むにつれ、見ているこっちが先に知っていることがあるからこそ、登場人物の行動にハラハラしたり…といった感じで目が離せなくなりました。

最終的に振り返ってみると、細かい出来事一つ一つ取っても無駄なことは何もなくて、密度の高いドラマだったな〜と思いました。
流し見できないというか(笑)

最終的には面白かったな〜と思いましたが、私、基本的に「ノアール」といわれるような系統はちょっと苦手で、実は最初の何話かは「様子見」でした(笑)
今は見てよかったと思っていますが。

キャラクター絡みでピンポイントの感想

あらすじなんかはとても追えませんが、キャラクターに絡めて細かい感想をポツポツと…。

郭羽の闇落ち

ドラマ冒頭からあまり好みでないキャラクターだったんですが、やはりこのドラマはこのキャラを語らずにはいられないでしょう(笑)

初めは気の弱い、職場でもパシリ扱いされていて頼りなさそうなキャラで、慧如と偶然再会したばっかりにとんでもないことに巻き込まれたな、とちょっと可哀想に思っていたのですが、なんのなんの(笑)

物語が進むにつれ、慧如と一緒になるため、言葉巧みにその兄を自殺に追いやるわ(しかもその際に慧如の嘘っぱちの罪まででっち上げていた)、恩人を脅かして金を貸せと詰め寄るわ、サイコパスの李豊田に命を狙われると同僚を身代わりにするわ、後々慧如をもそんな扱いにしようとするわ、最後の最後に悔い改めて自殺…と見せかけて自分だけ逃げようとするわ(これでもまだほんの一部)…でクズ中のクズキャラでした。
もう、清々しいほどに(笑)

追い込まれてそんな風に変わってしまったのか(まあ頭は良いので)、元々持っていた性質か…多分そうなのかな。

本性をどんどん表していく郭羽に頭を抱えて呆れ果てる慧如と、私も気持ちは一つでした(笑)

慧如の兄は昔から郭羽と付き合うのを大反対していたし、後に知り合った駱聞からは「彼は君の思ってるよりも複雑な人間だと思う」みたいなことを言われていたしで、郭羽って年上の同性から見たらちょっと危なっかしいタイプだったんでしょうか。
しかもそれ、当たってるし(笑)

李豊田…とにかく怖すぎる!笑わないでっ!!(笑)

物語途中から登場してきたこのキャラクター。
最初は難航している取り立ての最終兵器的なポジションで呼ばれた人物のように見えていたのですが、この人こそ真の「雪だるま」だったというオチ。

とにかく登場からサイコパスっぷりを発揮して怖い怖い!
そして、なんであんなに強いんだろう?
同業者に囲まれても、一人でチャチャッと片付け、返り血を浴びながらも平然とその場を立ち去るようなシーンが何度もありました。

この人、怖いことしてるのに笑ってるんですよね。めちゃくちゃ怖い!
しかも傷付け方、殺し方がエグい…。
(あと、金魚のエサを食べるんじゃないよ…いちいち怖い)

駱聞の妻子失踪(殺害も?)の犯人だけど、元を正せば駱聞が李豊田の妻子を死に追いやった(監察医として任務を全うしただけなんだけど)という因縁で、豊田自身も死人を占う占い師の隠し子というなかなかダークな生い立ち。
取り立て屋が生業かと思いきや、火葬場やエンジン工場など、普段は普通に勤めている様子。取り立ては闇の稼業なんでしょうかね。
郭羽が豊田には前科がないと言ってたけど、これは人は殺してるけど捕まったことがないってこと…かな?
そして闇稼業で大金を掴んでいるはずなのに身なりはかなり粗末。でもやたらとお金への執着は強い。

この人、ただのサイコパスと思いきや、駱聞の妻子失踪については復讐が動機だったりしてその辺は意外と(?)ごく一般的な思考だったりもするし、お金に執着してるけど、何かにつぎ込んでる様子もないしで、なんとなく人となりがピンと来なかったので、もうちょっと説明が欲しかったな〜とも思いました。

駱聞…素敵なおじさま

さあ、嫌なキャラの話はこれくらいにして好きなキャラの話をしましょう(笑)

駱聞…優秀だった元監察医で現役時代には厳良と一緒にバンバン事件を片付けていた時期も。人の言うことを聞かない厳良も駱聞には一目置いているようで…。

ついでに言うと、部屋のセンスも素敵でした♪
シンプルモダンなインテリアでメゾネットのマンションにお住まい。

自らの命が残りわずかなのを知り、最後の手段として殺人鬼と成り果て警察を動かし、なんとか妻子誘拐の犯人を捕えようと、それのみにかけている生活。
もう、それ以外のことは本当にどうでもいいって感じになっているんでしょうか。
そんな人特有(?)の余裕とか静けさが感じられて、そして同時に陰りみたいなのも感じられて…これは素敵なおじさまですよ(笑)
最初の出会いで泣いている慧如が娘と重なって見えたと言う駱聞のことを、慧如が思わず「抱きしめてもいい?」なんて言ってしまうのもわかります。

こんなチャラチャラしたこと言ったら人として失礼なんだけど。
ご本人からしたら大変な状況だしね。
まあ、ドラマですから。そこは好き勝手言わせてもらいます(笑)

現在の立場として刑事の厳良と犯人の自分、と言う風に対峙しなければいけないのに、どこか深いところで絆があるような関係もいいなぁと思いました。

厳良…シンプルに良い(笑)

と言うことで最終的に「視聴、即2周」するきっかけになったのがこのキャラでした(笑)

いや、最後の最後ですよ。いいなと思ったのって。
それまでは、まあたまに見る”粗忽な変わり者だけど本当はできる刑事”くらいにしか見てませんでした。
それが…厳良が李豊田ともみ合いになってあわやと言う時に駆けつけた林奇が李豊田に銃口を向けたら、とっさに厳良を盾にした、そうあの時です。
ちょうど李豊田の頭(額)が裏に来ているあたりの自分の胸を指差して林奇に「撃て」って合図した、あの時ですね(笑)

(私)「え、めっちゃかっこいいやん!」です(笑)

「そんなこと!!」みたいな顔をした林奇と緊迫したやりとりがあって、最後の最後、李豊田のカウントダウンと厳良の「三!」って言う合図で、めちゃくちゃ正確に李豊田の額を撃ち抜いた林奇の腕前にもびっくりですが(さすが課長)、まあ同時に厳良の胸も撃ち抜いているわけで…。
遠のく意識の中でグッジョブをして、声にならない声で「お見事」と言う厳良。
李豊田そっちのけで厳良に駆け寄る林奇…。

まあ、ドラマとしてはどっちでもアリなんだろうな(厳良が助かっても、そうでなくても)とか、林奇としても、今までの厳良の苦労を知っているから、たとえここで命を落としても、とにかく法で裁くことができない李豊田に罰を与えるなら今しかない(現行犯しか)とわかってるから引き金を引いたんだろうな、とか私も一瞬で色々考えちゃいました(笑)

と、同時に「これはもう1回見よう!!」と決めた瞬間でした(笑)
ああ、このドラマ最後まで見てよかった!って。

まあ次の場面でケロッと無事だった厳良がいて、よかったですが。
ほんと、後味ってありますからねぇ…(笑)

で、思い返してみれば(笑)いいところいっぱいあったわけですよ。
箇条書きにしてみましょう。

・刑事としては切れ者。
・ただし素行不良でチンピラとも繋がりがあり、巷では「閻魔」と呼ばれ一目置かれている(チンピラにはチンピラしか持っていない情報があって、それは警察は手に入れられない、と林奇に言う場面も…)
・私生活ではバツ2。現在離婚手続き中。妻は連れ子を置いて出国中。手続きは滞ったまま
・妻の連れ子:東子(ドンズ。中学生の男の子でちょっとやんちゃ)(なので厳良と血の繋がりはない)をかなり乱暴な扱いながら、なんだかんだ面倒を見ている

あれ、あんまり褒めてないか(笑)
いや、善良とかベタな優しさとかそう言うんじゃないんですよね。
こういうやさぐれも素敵だなってことで。

1枚上手の駱聞との駆け引きで、迷宮入りの駱聞の妻子誘拐犯を捕まえることを請け負わされたり、事件に巻き込まれ命を落とした東子のことで自分を責めたり…。
なんだかんだでいいヤツってタイプなんじゃないでしょうか。
でも、そのことを「無責任な自分にはとても責任を負いきれない」とか「もう疲れた」なんて弱音を吐いちゃうシーンは、ちょっと切なかったな…。
そしてそれを横で聞いていて「あなたが誰よりも責任を負ってる」とか「私も力になれる」っていう林奇にもグッときました。
(まあ、その流れで林奇を拘束して李豊田と最終対決に向かったので、林奇を油断させるためにした話だったのかもしれないですが、少なくとも全部嘘ではないような気がしています)
ドラマの後半では結構こういうシーンもあって、それもよかったです。

林奇と厳良って、もちろん上司と部下でもあるんですけど、だんだんバディみたいになってきていて、男女なんだけどベタベタしてないところも二人らしくて、これまたよかったなと思いました。
まあ、林奇は厳良のことをちょっといいなと思ってるみたいですが、あんまりそこで女を出してこないところもいいっす!林奇姐さん!(笑)

まとめ…ます

最後はちょっと熱くなりすぎて、長くなりすぎたのでこの辺にしておきます(笑)
本当はもう少し思うところもあったんだけど…。
こういうのを残しておくと、後々読み返した時に面白いのでいいもんです。
初回の印象としばらくたってからでは、また見所も変わるので…。

なんかでも、書いてるうちに「良かった!」感がどんどん強まって来た気がする…(笑)
でも、面白かったと思ったのは確かです。

さ、溜まってる別の録画の消化に励むとします(笑)

《おすすめ記事》

コメント

タイトルとURLをコピーしました