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【中国ドラマ】「斛珠夫人~真珠の涙~」感想:タイトルにちゃんと意味のあるドラマ

中国ドラマ

BS12で放送されていた中国ドラマ「斛珠<コクジュ>夫人~真珠の涙~」を見終わりました。
全48話。
原題「斛珠夫人」(2021)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

「老九門」仏爺が素敵だった陳偉霆さんが気になって見てみました。

本作、華やかさはないけど落ち着きのあるビジュアルの美しさが楽しめるし、ストーリー展開もよくできているな、という感じで見応えがありました。
ハマった!ということはないけど、思ったよりは楽しめたな、という感じ。

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主なキャスト

方海市/葉海市(漁師の娘。幼い頃方鑑明に命の危機を助けられ、以後、男子として弟子入りする。かつて海で鮫人に助けられた際、手の平に印を授けられている):楊冪

方諸/方鑑明(大徴王朝の権臣、暗衛営指揮使。流觴氏の特殊な血脈により、皇帝の柏奚として傷や病を身代わりとして引き受ける役目を負う):陳偉霆

/褚仲旭(大徴王朝皇帝):徐開騁

緹蘭/紫簪(大徴に輿入れしてきた注輦公主。紫簪の異母妹にあたり瓜二つ/注輦公主での最愛の妃。の即位前に内乱でお腹の子と共に亡くなった):陳小紜

方卓英/奪罕/奪洛海市の兄弟子。幼い頃紅薬原で一人取り残されたところを方鑑明に助けられ弟子として受け入れられた/鵠庫の王子/鵠庫左菩敦王奪罕の双子の兄):王森

鞠柘榴(綾錦司典衣鞠七七の姪。刺繍の技量により綾錦司で勤めることになる):袁雨萱

印象に残ったところ

九州もの…?

九州ものは「九州縹緲録」しか見たことがないのですが、そこでは世界観というのはしっかり伝わってきたので、それと比べると”九州ものらしさ”というのは、そんなに感じなかったです。

冒頭の「真珠税」とか鮫人の登場はそれっぽかったけど、それからあとは普通のファタジー時代劇という感じ。それもヒラヒラふわふわした感じではなく、落ち着いた寒色系中心のクールなビジュアルで、それはそれで良いなと思いましたが。

ストーリー展開に引きつけられた

”恋愛もの見ない勢”なので、実はそこまで乗り気な視聴ではなかったのですが、ベタなエピソードが並ぶかと思いきや、ちょっと捻りもあって意外とストーリー展開に引きつけられました。

特に30話を過ぎたあたりからキャラクターそれぞれが本当の姿を表して動き出したような感じで大きく展開が変わって、ぐんと面白くなったように感じられました。
逆にそれまでは女主海市と男主方鑑明の許されざる師弟愛を若干じれったく描いている感じで、ちょっとマンネリ寄りだったような。前半30話を20話くらいにギュッと濃縮したら良かったのにとか勝手に思ったりもして。
でもまあラストの落とし所も絶妙な塩梅、といった印象で、ストーリー展開がよく出来ている作品だなと思いました。

”タイトルにちゃんと意味がある”という点で貴重なドラマ

タイトルの「斛珠夫人」。なぜか見るたびに「真珠夫人」って脳内変換されちゃって自分でも煩わしかったのですが(笑)、ドラマを見ると、ちゃんとヒロインが「斛珠夫人」で、このドラマは”斛珠夫人の物語”なんだなと納得がいきました。

こんなに具体的でちゃんとタイトルに意味がある作品って珍しくないですか?!大体がふわっとした抽象的なネーミングのような気がしているのですが。

キャストについて、こまごまと思ったこと…

陳偉霆さん、期待通り良かった!
方鑑明は自分を押し殺した、かなり”無”を貫くキャラでしたが、静のカリスマ性というのは感じましたし、やっぱりストイックな色気が凄い!普段から無理に出さずとも色気が滲み出てるので、逆にラブシーンになっても特にドキドキしないというw それはそれでどうなんだとも思いますが。そして立ち居振る舞い、アクションも綺麗にサマになって素敵。
陳偉霆さん目当てでみた本作、良かったのは良かったですが、ただやっぱり、仏爺「老九門」)の方が私にとっては圧倒的に魅力的だと感じたのは、それはそれで収穫でした(今ちょうどおさらい視聴中なので)。

方卓英/奪罕/奪洛(一見3役、実は2役w)を演じられた王森さん。良かったし、俳優さんとしても美味しかったのでは?すごく印象に残りました。(袁雨萱さん演じる柘榴ともお似合いでCPのエピソードも良かったです)

○ちょっとした役だったけど海市に想いを寄せる周幼度役の黄俊捷さん。華があって、あれだけの出番じゃちょっと勿体無い気も。私個人的に”マイファースト小哥重啓之极海听雷)”なので多分に”えこひいき”入ってますがw

○女性キャラにあまり関心が向かないですし、女優さんが視聴の目的になることもまずない私ですが、海市演じる楊冪さんはやはり説得力があって美しいなと改めて感じました。ヒロインとしての存在感も揺るぎないですし。
ただ、細かい話ですが…海市のつけまつげが舞台化粧のように濃いのがどうにも気になって!(いわゆる”海苔のような”ってレベル)目を閉じているシーンのアップが多く、妙に気になってしまいました。返って目が小さく見えるのでは?なんて思ったりして。女性であることを公にしてからはそれほど気にならなかったですが、あんな美女にこれみよがしのつけまつげをつけなくてもいいのに…と見てる間中思ってしまいました。私だけかな?
あと原声の「師父、師父!」はやっぱりちょっと耳につくなぁと…。まあこれがご本人の声なのでしょうがないのですが、全体的に、見た目や立ち居振る舞いに比べて、口跡が若干子供っぽく聞こえるな、とは感じてしまいました(設定が実年齢より若かったからだとしても、やっぱりビジュアルとのギャップがチグハグに感じられて…)。

…そのほか、徐開騁さん)の方鑑明に対する複雑な感情とか、紫簪への想いを引き摺ったまま緹蘭に向き合えない葛藤や荒ぶりようからの、二人の関係性が安定して良き君主への変貌も良かったですし(また君主の強い孤独感や、気の休まる時のない立場に対する疲れも説得力がありました)、緹蘭陳小紜さん)の一見気弱そうで実は頑ななところや忍耐強さも見どころがありましたし、またその二人の行く末も見応えがありました。

本作、話数がそこそこある割にはキャラクターがそれほど多くなく、その点では楽に鑑賞することができました。

まとめ

実はこのドラマ、初回放送時に録画を失敗して今回再放送を録画することができた作品なのですが、どちらの時期も他のドラマ視聴と重なったりで自分の時間的に厳しい時期で、今回も実は諦めて見ずに消そうかと何度も葛藤(オーバーな)したものだったのですが、結局なんとか見ることができて、それが思っていたよりは良かったので良かったなと。
じゃあ、見逃すのが凄〜く惜しいかと聞かれれば、それはまあ、そこまででもないかなと(笑)
私にとっては、そんな感じのドラマでした。

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