【中国ドラマ】驪妃 -The Song of Glory- 感想:主役CPの安定感とストーリーとしての薄味感…

中国ドラマ

BS11にて放送されていた中国ドラマ「驪妃 -The Song of Glory-」を見終わりました。
全53話
原題「锦绣南歌」(2020)

恋愛ものということで普段手を出さないジャンルなのですが、古装劇の秦昊さんに興味があって見てみる事にしたのでした。
私が見たことのある秦昊さんは現代で少しアウトローっぽいキャラクターばかりだったし、演技派の方がこういった時代もので恋愛ものをされるとどんな感じなんだろう、という興味、ただその一点でした。
さらにヒロインは、少し前に「慶余年」で初めて見て素敵だった李沁さんだったので「ああ、よかったな」と…。
なにせ、ジャンルがジャンルだし、作品としては期待できない(自分的に)ので、せめてキャストだけでも…というところw

まあ、そんなテンションでの試聴だったので、以下の感想もその程度の温度感のものになります。
あくまで個人的に向いてない、ということです。

主なキャスト

沈驪歌(朱雀盟の刺客):李沁

劉義康(彭城王)(大宋国武帝劉裕の第四子で監政=国政の代行):秦昊

劉義宣(竟陵王)(大宋国武帝劉裕の第六子、生母は孫太妃):谷嘉誠

陸遠(護軍。孫太妃の甥で劉義宣のいとこにあたる):戚跡

孫太妃劉義宣の生母で劉義康の養母。陸遠の叔母):張雅萌

沈楽清(沈家次女。実は沈廷章の弟の娘だが両親が早くに亡くなったため沈家で育てられる):関雪盈

沈楓(沈家次男):任運傑

陳少巽(朱雀盟の刺客。驪歌の師兄):蔡宜達

空城(朱雀盟の刺客。陳少巽、驪歌の師弟):芦展翔

印象に残ったところ

※この項目はネタバレを含みます。

ストーリー構成、良く言えばサラッと見やすい、悪く言えば単純・あるあるエピソードの羅列で印象が薄い

まあ、これが私があまり恋愛ものを見ない理由なんですが…。

他のジャンルでも少し恋愛要素を入れてくるものがあるくらいなのに、”それだけ”をメインに描くとなると見応えという点でちょっと弱いように感じてしまいます。
まずゴールが悲恋かHEの2択しかなく、それまでの経緯はもうありきたり…というかバリエーションが既に出尽くしている中で少しでも既存のものとの違いを出そうと設定やら、キャスティングやらを工夫するのでしょうが、どうしようが、どれも似たり寄ったりになってしまう…のは仕方のないことなんでしょうか。

出会ってから紆余曲折あって、くっついてからも2人を引き裂くようなトラブルがあり、解決し、また新たなトラブルがあり、また解決し…みたいな”恋愛ものテンプレート”。

その中でもこの作品は特に伏線もなく、メインストーリー一本で「トラブル」→「解決」→「トラブル」→「解決」…順番に敵が登場する感じで(試合みたいw)「これ、いつまで続くんだろう」なんて思わせられました。2人の絆は揺るがなかったですし、何を目指しているのか?と思ってしまう…。まさか、新政?(何の題材だってことですよね)

またビジネス的に「作品ボリュームとして50話前後は作りたい!」という目標が根底にあったとすると、本当は特に見せたい内容はないにも関わらず、無駄に引き伸ばされるというようなこともある気がしてなりません…。

また、その”テンプレありき”だからか、敵役の動機や心理に無理が感じられるものも多くて、ちょっと冷めてしまいます。

例えば、陸遠薛逑陸遠の腹心)や沈楽清孫太妃の悪事の動機や執着も、その理由からはちょっと共感しにくいし(沈楽清に至っては彭城王を密かに慕っているオプション設定付きで、時に仇である驪歌たちを助けるような動きをしたり、とても都合よく使われてる気が。そしてお約束の「崖落ちからの余裕の生還」w)、ラスボス王勉に至っては「もうこの人しか残ってないやん!」というバレバレの展開(ほら、順番に一人ずつかかっていくから…w)。彼の動機も視聴者には唐突で「???」。なかなか「そっか〜!なるほど!」とはいかない。

なので、こういうものも初めて見る1〜2作目まではハラハラドキドキしてある程度楽しめるのでしょうが、それ以降となると…あれ?なんかどれも一緒みたいだな…と感じるというか。

…ただ、私個人的に直前まで見ていたのが伏線だらけの陰謀・サスペンスだったり、主人公3人の日常…みたいな作品で、見落としがあると後々わからなくなるという気の張った試聴だったので、緩く見てもついていくことができたこのドラマは、楽でしたw (実は時々早送りも)

彭城王が親征した北辺の戦いは前のめりに

散々先の項目でストーリーを貶しましたが、ドラマの中盤、彭城王が親征した北辺の戦いのくだりはこんな私も前のめりになって見ました。
陸遠孫太妃の妨害を受け、絶望的に不利な状況ながらも都から離れた国境で戦わなければならないパートは緊張感がありました。

それにしても、私欲や私怨で国を害するなんて、一平民でも許し難いのに陸遠孫太妃の立場でそれを平気でするとは…。腹立たしいというより、謎です。どんな栄華も国あってこそ、だろうに。

さらに言うと、このパートがこのドラマで一番の盛り上がりだったように感じます。なので、あと2人の敵役(謝顥中書令王勉)が若干見劣りしたような…。

室内の美術(インテリア)が面白かった

特に彭城王府三玖堂の内装美術が面白くて印象に残りました。

大きな岩があったり、とにかく天井が高かったり、水を張っていたり、どこからか常に水のせせらぎが聞こえていたり…。とにかく普通の室内ではない感じで。
水が流れているのは個人的に結構好みでした。なかなか実際にはできませんけどねぇ…。湿度が上がって大変そうw

私的メインの鑑賞ポイント 秦昊さん

さて、私的メインのポイント「古装劇恋愛もの」の秦昊さんがどんなだったか、です。

登場シーン、パッと目に入った瞬間の印象は「お、綺麗。」でした。

今まで見たことのあるキャラはそもそも現代で、はすに構えたアウトローな感じ()だったので(素敵でした)、高貴な役でどんな風に見えるのか興味津々だったのですが、シュッとして(関西最上級の褒め言葉)素敵でした。
「バーニング・アイスー無証之罪ー」「沙海 Tomb of the Sea」

いや、そりゃ俳優さんですから普通に素敵なのはわかっていますけど、どちらかというとビジュアルを売りにしている方ではないと思いますし、なんならこっちは「バッド・キッズ 隠秘之罪」での衝撃画像(あ…頭が…!!!)(ちなみに試聴はまだしていません)も見たことがある身なので…。

演じられた劉義康(彭城王)のキャラクターとしては…まあ、素敵な男性だったには違いないですが、どちらかというと「辛抱役」といっていいような、見せ場が少ない役だったのがちょっと残念に感じています。
包容力があって、高貴な身分でありながら公平な考えを持っていて、考え方も柔軟で、落ち着いているけど、ちょっと茶目っ気もある…普通に考えたら素敵な男性ですけどね。
でもせっかく秦昊さんが演じられるなら、もうちょっと奥深くて複雑なかっこよさも併せ持ったキャラクターだったらよかったのに。なんか、勿体無い。
彭城王みたいなキャラって、演じ手としてはそれほど”美味しくない”気がします。

まあ、相手が驪歌みたいな「姉御肌のクールビューティー+茶目っ気あり」だったら、どうしてもそうなっちゃうのかもしれませんが。
まあでも、キラキラ系の男主じゃなくてよかったw(たとえ”老头=おじさん”呼ばわりされてもw)

なので、トータルの感想は「素敵だったけど、なんか物足りなかった」という感じでしょうか。
先に吴邪「沙海 Tomb of the Sea」)見たらしょうがないのかな。

四哥&侠女CP

この記事の冒頭で散々ストーリーについて貶してしまいましたが、それでも何とか完走できたのはこの主役CPの安定感があったからだと思っています。

驪歌は刺客だけあって剣の腕は全く心配ないし、考え方はさっぱりしているけど周りの人たちへは愛情深いし、不器用なところもあって親しみやすさもあるし、何より美しいし!…で見ていて好感が持てるヒロインでした。
彭城王四哥とわかってからは、その信頼が揺らぐことは一度もないし、彭城王に至っては一度も驪歌に対して疑いや嫌悪を持ったことがないという、何とも安定感のあるCP。

ついでに演じられているお二人とも私の好きな俳優さんで、見ていても違和感の全くないお芝居だったし、そういった意味でも安心して見ていられるCPでした。

ただ主役2人はくっついてしまってからは一度もお互いを疑うことなく波風は立たないので、後半は政敵との戦いがメインのようになってしまって、これ何のドラマなんだろう?とも思ったりもしましたけど…。
誰かに陥れられて互いに不信感を持つ、とかドラマあるあるだと思うんですが、この作品にはそれがなくて(主役以外の人だった)、その点では全くストレスなく見続けることができたのは良かったです。

あれ? ラスト2パターンある?!

※この項目はネタバレを含みます。

いつもドラマの感想記事を書く時に、人名やキャラのプロフィールなどの確認のために百度百科Wikiをチェックするのですが、今回、そこで見たラストの違いにびっくり。

百度百科には各話ごとのあらすじが書かれていて、このドラマのあらすじは結構詳細に書かれているのですが、その最終話(53話)のあらすじの最後の最後を見てびっくり。
3年後、なんと思い出の梨林のブランコで2人は再会しているではありませんか。

BSの放送を見て、驪歌は勅命の撤回も知らず、身を引く為に毒酒をあおって自害したんだと認識していた私は「そんなシーンあったっけ?!」とびっくりして再度録画を確認したのですが、やはりうっかり飛ばしたシーンもなく、驪歌がどうなったかはともかく(はっきり描かれていない)、少なくとも2人の再会のシーンはありませんでした。
(しかも驪歌沈家三玖堂で誰も見つけられなかったことについては、回収なし。あれは何でしょう?)

不思議に思ってこのドラマの感想を色々検索してみたのですが(その中には本国で配信されたタイミングで見た方もあり)やはり、2パターンのラストがあるように思えました。

まあ…どちらにせよ、このドラマの全体的な印象は大して変わらないですが。
あ、最後に。
超高速エンドロールには声を出して笑ってしまったことも記録しておきます。

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