また一つ中国ドラマを見終わりました。
BS JAPAN 7chにて放送されていた「開封府〜北宋を包む青い天〜」です。
原題:「开封府」(2017)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科)
またしても途中から見始めて(もはや私の中で安定の”3話から視聴”・笑。だって気づいたら始まってるんだも〜ん)興味なかったら途中でやめちゃえ、なんて思っていたのにどんどんのめり込んで、最後には毎日きっちり視聴していました。
「中国史上で最も愛された名裁判官・包拯(ほうじょう)」を描いた歴史ドラマ。
ただの歴史ドラマではなくて、次々と難事件が起こり、その裏には常に権力争いが絡んでいて解決には一筋縄ではいかない、というところが面白かったです。
大好きな「孤高の花」とはまた違う良さがありました。
主なキャスト
包拯:黄維徳(ビクター・ホァン)
尹雨柔:張檬(チャン・モン)
劉娥:甘婷婷(ガン・ティンティン)
仁宗:姜潮(ジャン・チャオ)
展昭:季晨(ジー・チェン)
周児:王婉中(ワン・ワンジョン)
張徳林:斉奎(チー・クイ)
王延齡:馮国強(フォン・グオチャン)
ほか
”包拯”というキャラクターが面白い
私が見始めたのは3話の途中くらいだったので、またしてもよくわからないまま画面を眺めるところから入っていったのですが、まず気になったのが主人公「包拯」の立ち居振る舞いが少し異様というか、かなり気になりまして…。
まあ、はっきり言ってしまえば「この人、ちょっとコワイ」でした(笑)
目は常に見開いている、首の動かし方もカクカクしている。
あと、現代に生きている私からするとなんとも思わないのですが、ドラマ中とにかくみんなに「色黒」「色黒」と言われている…。
当時、肌の色が黒いことが、かなりよくないとされていたようですね。
今だったら、わざわざそれくらいまで焼くレベルだけど(笑)
そんなところでも随分苦労した人物だったようです。
あまりにも気になったので、ちょっと調べてみたのですが主演のビクター・ホァン氏のこの作品についてのインタビューを見つけることができて、とても納得…というかなるほど…と腑に落ちました。
私のおぼろげな記憶なので、詳細に書くことはしませんが、この”あまりにも国民から愛されていて、頭脳明晰かつ清廉潔白・公正無私な人物”を演じるにあたって、ただの聖人君子のようには表現せず、ある種特殊なキャラクターの特性として、そういうことをやってのけることができた、という方向性にした…と。
そういうところが私としてもとても興味深く見ることができた大きなポイントだったと思います。
絵に描いたようなスーパーヒーローだったら、面白味に欠けそうで…。
頭はずば抜けて良い、誰に対しても、いついかなる時でも公平で筋を通す。
それが時には仇となって、何度も危険な目にあってしまう。
ちょっとズルをしたい人間からしたらとても厄介な人なんだろうけど、そういう人だからこそ、そしていつも「自分の為じゃないこと」で苦労してる人だからこそ、周りも手助けしたくなる、そんな魅力もあるんだな〜と自然に納得できました。
その「頭脳明晰、いついかなる時でも公平」という性質は誰からも一度で認識されて、一度は彼を疎ましく思った人でさえも、次には頼りにしてしまうというちょっと面白いことが起きたりもしました。
誰もが「包拯が捜査を始めた。真実が明るみに出るのは時間の問題だ」と焦ったりするところが面白かったです。
とりあえず、頼りにしようが、鬱陶しく思おうが「包拯なら必ず真相に辿り着く」と確信しているんですね。
見ているこっちも「包拯どうするの?どう思ってるの?」とのめり込んでいきました。
ストーリー展開とそれぞれの人物像で飽きさせない
次々に難事件が起こるし、捜査すればするほどややこしそうな事実がどんどん出てくる。
アンタッチャブルな事柄も沢山ある。
また登場人物もとても多くて、皇帝が代替わりするほどの長さの物語なので、最初の頃は子供だった人たちが後半では物語を動かすメインの人物になっているくらいでした。
そんな長い時間をかけて包拯が活躍するけれども、世の中はそう簡単には変わらない…というのも綺麗事じゃなくてリアルに感じた終わり方でした。
登場人物もそれぞれ良い面、悪い面を持っていて人間味に溢れていました。
特に印象に残っているのは、いつも「ニコイチ」扱いの王朝と馬漢。
開封府の捕吏だった彼らも、思うところがあって捕吏をやめたりしたものの包拯が危ない目にあっていると聞くと飛んで戻ったり…でも、いつも従順というわけではなく愚痴も多かったり…すごく良い味出してました。
元開封府尹の尹若朝も、一見保身ばかりにとらわれている人物みたいだったのに、自分の立場を取って代わった包拯に対しても助言をしたり、時には父代りのようにも見えたり…。
ああ、包拯の奥さんの端午が亡くなった時は悲しかったな〜。
あんないい人はいないのに…。
雨柔が端午へ弔いの言葉として「私の方が美人だったけど、笑顔は端午にはかなわない」なんて言った時にはオイオイと思いましたけど…(笑)
まあ、それが雨柔”らしさ”なのかな。
それからそれから…ああどんどん思い出してきたけど、キリがないっ!!(笑)
後半、特に感慨深いシーンも多かったのですが、とてもここに上げきれません。
感想:面白かった!見てよかった!
人間ドラマとしても面白かったし、ツッコミどころもなかったドラマでした(そういう点では私的に初めてかも)。
若干私には難しいところもあって「え?今なんて?」とちょっと戻すことが何度もありましたが…。
見始めた頃は「結構地味なドラマだな〜。最後まで見てられるかな〜」なんて思ってましたが、ごめんなさい(笑)面白かったです。
確かに華やかさとかキュンキュンするところ、それに爆笑するところなんかも皆無と言って良いですが、それでも面白いものは面白い。
見てよかったと言えるドラマでした。
《おすすめ記事》
コメント
ご無沙汰してます。
私は最初ビデオに撮りながら、他の作品にまみれて途中で録画やめてしまったのです、そんなに面白いなら見れば良かった〜〜。
再放送を待ちます!
今は、月に咲く花の如くを毎日楽しみに見てます。今迄豪華絢爛な王宮ものや、天下取りのドラマを見ていましたが、何気なく見始めたこの細⁇腕繁盛記⁇的な、弾みで結婚した相手の愛情に育てられ(この旦那様が理想型)寡婦になりながらも大商人になる女性のドラマですが、華美なところは無いものの、個性的な登場人物で毎回展開も早く、人として経営者として成長していく様がとても面白い作品です。
又、これからも新しいドラマが始まると思いますが、面白そうなものがあれば教えてください。
りりいさま♪こんにちは〜。
そうなんですよ「開封府」。
確かに他に華やかなドラマとかと並んでたら、私もやめてたかもしれません(笑)
「ツカミ」はちょっと弱いドラマですよね〜。 でも機会があればぜひ♪
「月に咲く花の如く」ですか。
よくある中国ドラマとは毛色が違って面白そうですね。 しっかり覚えておきます!
今のところ無料放送のドラマを追いかけるので手一杯(頭が一杯?)なのですが、今現在はBS12の「擇天記」を見ています。
思いっきりファンタジーなのでどうかな〜と思いながら見始めたのですが、世界観がしっかりしているのと、とにかく絵面が綺麗で目の保養になるので、楽しんで見ているところです。