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【中国ドラマ】「蒼蘭訣 ~エターナル・ラブ~」感想:甘くてきれいなお菓子みたいなドラマ。主役CPのキャラのハマり方と相性が群を抜いてる!

中国ドラマ

BS12で放送されていた中国ドラマ「蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~」を見終わりました。
全34話【BSオリジナル版】(元は36+2(番外)集)。
原題「蒼蘭訣」(2022)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

普段は見ないジャンル(恋愛ファンタジー)だし、目当ての俳優さんがいるわけでもなかったのですが、WOWOWで放送が始まった時期にちょうど家族が一時的に加入していて見られる状況だったので、「なんかすごく人気みたいだし、そんなに評判が良いならせっかくだし…」と”ちょっと覗いてみた”のがきっかけでした。
結局半分見たところで家族が契約をやめてしまったので続きが気になっていたのですが、意外と早くBS12で放送されることになり、いそいそと視聴した次第です。(長い)

で、実際見てみて「これは見て良かったな」と思える作品でした。
ファンタジーの良さというものが存分に出てるし、素敵だし、面白いし。

実は私、”話数35話前後のドラマって良作が多い”ってひそかに思ってるんですけど、本作もやっぱりそれに当てはまる作品でした。

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主なキャスト

小蘭花(仙族。司命殿の低級仙女。蘭の精だが根を傷めており法力が弱い):虞書欣

東方青蒼(冷酷無情な月族の首領。三界最強と恐れられている):王鶴棣

長珩(仙族。天帝雲中君の弟で水雲天戦神):張凌赫

容昊(仙族。先の戦神 赤地女子の弟子):徐海喬

觞阙(月族。東方青蒼の副将。本体は黒龍):林柏叡

結黎(海市の女商人):洪瀟

友情出演で小蘭花の師匠司命李一桐、その夫である上古神竜 長淵陳若軒

李一桐さんも出演シーンは短くて贅沢ですが、陳若軒さんはラスト辺りにほんの一瞬!陳若軒さんといえば九州縹緲録姫野がすごく良くて、いまだに強く印象に残ってるんですが、こんな使い方、贅沢というより勿体無い気がしました。BSカット版だからかな?

印象に残ったところ

全ての点で上手くできている作品という印象でした!

小蘭花:虞書欣さん&東方青蒼:王鶴棣さんのキャラのハマり方と相性の良さの破壊力!!

おそらく、本作はこれに尽きると思います!
主役CPのハマり方と相性!!これが凄い。

実際ストーリーとしては、正反対キャラのCPとか、男主女主の体の入れ替わりとか、愛のために自らを犠牲にするとか、そういうエピソードの数々は特に目新しさはなく(というか、世にこれだけの作品数が溢れてたら、もう無理ですよね)、展開やラストも”まあそうだよね”という感じでしたが(それでも中弛みなくテンポよく話が展開しているのはとても良かったと思いますが)、そんな中でも本作が頭ひとつ抜けてる感じというのは、主役二人によるものが大きいのかなと思いました。

小蘭花:虞書欣

初見の数話の時点では「ちょっとめんどくさいヒロイン?」と警戒しながら見ていたのですが、見進めていくと、ぶりっ子というよりはもっと幼い感じだし、しかも変顔も厭わない(?)くらいの思い切りの良いポンコツ具合で次第に可愛らしく見えてきました。声(原声)とか口元なんかが特に。
また、そんな感じだと今度は恋愛とかはそぐわない感じになりそうなものの、徐々に成長していく様もごく自然で最終的には可憐なヒロインとして存在していたので、良かったです。
虞書欣さん、お上手なんでしょうね。

東方青蒼:王鶴棣

まず、あのスタイリングを着こなせるルックスの持ち主というのが素晴らしい(笑)。
頭には何かがまとわりついてるし、肩にもイカつい羽衣みたいなのを背負ってるし、金属製のガードみたいなのを手につけてるし…それが滑稽にならず、世界最強の存在として威圧感と美しさを兼ね備えていられるというのはなかなか大変なことだろうなと思うのですが。本当に自由に描いた(実写とか考えずに)イメージイラストからそのまま抜け出てきたみたいな。
それに、引きの絵で見てもシルエットも美しかったです。ほんと、隙がない。

王鶴棣さんは「花男」の道明寺をされた人というくらいしか知らなかったのですが、それでいくと本作の東方青蒼というキャスティングにもとても納得です。

冷酷無情で最強という表現では、攻撃の際にそれほど大きな動作をしないのが”らしくて”良いなと思いました。ちょっと首を傾げたり、手を払うくらいの仕草で相手に大きなダメージを与えられるような力の持ち主なんですよね、東方青蒼は。(百度の”裏話”という項目では、こういった表現は王鶴棣さん自身の提案だったと書かれていました。素晴らしい)

また、キャラの内面的なことでいうと、彼の器の大きさもよく表現されているところもすごく良いなと思っていました。
結局、冷酷無情というのは月族を守るために業火を操れるよう七情を完全に絶った為で(それも本人の意思ではなく)、本来の性格は心の優しい人ですし、それが七情の回復と小蘭花への愛情が育ってきたところで威圧感が器の大きさや威厳へとニュアンスを変えると思うんですが、そういうところ、すごく良いなと思いました。

名シーンも多いキャラですが、やっぱり一番印象に残ったのは復活後の「我回来了」(日本語字幕「戻ったぞ」)というセリフ。
本座本座って威圧しまくってた人が、復活したらすごくスッキリした表情で自然に”我”って言うようになった。(本座:魔王的キャラの一人称。:普通の一人称)色々背負っていたものをスッキリと下ろすことができたんだろうな、と。
この感想、チラチラ見かけました。やっぱりここ、良かったですよね。
(あと、東方青蒼の声も良かったです。低くて深みのある声。王保順さんという声優さんでした)

二人の相性!

で、こんなふうにキャラにそれぞれピッタリハマっている二人の相性自体もすごく良い!これが凄い!

相性が良いって、やたらイチャイチャベタベタするということじゃなくて、適度に言い合い、じゃれ合いができて、しかもそれが本当に楽しそうに見える、くらいのレベルまでいってますよね。

そりゃ、みなさん俳優というプロですから、恋人同士の役になればそういう演技もすれば、コミュニケーションも密にするなどの努力もするなりして、それなりの恋人感というのはどの作品でも出されてはいると思うんですが、本作はちょっと群を抜いてるように感じます。
実際、ドラマ中だけでなくインタビューやメイキングを見ていても、いつでも二人が”いい感じ”なのは、ほんと見ていて楽しい♪

(ちなみにこういうCP、私的には2組目で、もう1組は「大宋少年志」元仲辛趙簡張新成さん&周雨彤さん)。こちらも、ちょっとえげつないレベルの相性なので、まだの方、ご興味あれば是非♪)

本作、他のキャラでも、イライラさせられる嫌なキャラもいなくて心穏やかに鑑賞できるところもポイントが高かったです。(雲中君は何か私心でもあるのかとずっと疑っていたけど、なかったですねw)

映像効果、特にライティングの美しさにうっとり

雲海たなびく水雲天の遠景、朝日の中を悠々と泳ぐ雲鯨…などの景色もすごく美しかったですし、東方青蒼が使う青い炎の業火の映像効果が迫力がありつつ綺麗でもあって、とても印象に残りました。

画面の美しさで言うとライティングが特に印象的で、司命殿のほっこりする夕日、水雲天の雲海に浮かぶ朝日、小蘭花が自らを犠牲にしたシーンの砂漠の日差し(朝焼け?)など、息を呑む美しさでした。

こういうところ、ファンタジーの醍醐味だなぁと思います。
めちゃくちゃお金かかるんでしょうけど(笑)

音楽のハマり方

劇伴はロックあり、オーケストラ風の壮大なシネマティック系あり、民族音楽風あり、素朴な時代劇風あり、コミカルな劇伴あり…という感じでジャンルは本当にバラバラで統一感はなく、というか、わざと振れ幅を大きくメリハリをつけているのか、とにかく”なんでもあり”な印象でしたが、でもすごくわかりやすくて、しかもこのドラマには合っていて、これも良かった要因だと思いました。

小蘭花の危機に東方青蒼が登場する際の”唸るエレキギター”なんかはBGMというよりもはやジングルという感じ(初見ではちょっと笑ってしまいました。ただ後々爽快感にw)。完全に”ダークヒーロー”としての演出ですよね。ベタっちゃベタなんですけど、シリアスとコミカルがコロコロ切り替わる、特に前半の演出としては気分が乗りやすくて面白いと思いました。

対照的に後半はオーケストラ風の壮大なシネマティック系の曲が印象的で、小蘭花東方青蒼がお互いのために自分を犠牲にするシーンで度々かかっていましたが、これもムードを盛り上げていてすごく良くて、しばらく脳内リピートが止まないほどでした。あの切ない感じがねぇもう…。

まとめ

ま、結局「良かった、良かった」しかいうことはないんですが、良かったです。楽しめました。
これが良かったからといって、これからも積極的に恋愛ファンタジーを見るかっていったら、それは多分しないと思いますが(笑)。
ま、何かとっかかりがあれば。

蒼鹽海のシルクロードっぽい雰囲気、好きだったなぁ。

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