【中国ドラマ】「雲頂天宮 Explore with the note」感想:なんでこんなことに…

中国ドラマ

YouTube「熱點劇場Hotspot!」チャンネルにて中国ドラマ「雲頂天宮 Explore with the note」(2021)を見終わりました。
全24集。
(ビジュアル、その他情報などはこちら→百度百科

去年からハマっている盗墓筆記シリーズ作品。
大作の冒険小説の一部分を切り取った映像作品が何作も制作されており、その中でもこれはドラマ化最新作で、私としてもこれを見れば、今、制作済みのドラマは全て見終わることになるという本作。(ただし撮影は2018年とかなり前らしいです)
この「雲頂天宮」のエピソードの位置としては「盜墓筆記2之 怒海潜沙&秦嶺神樹」の続きで「終極筆記」の前ということになります。

実は本作、ドラマ化された中でも特に評判が悪いもので、その理由も知っているのですが、実際見てみて「なるほど、確かに」と納得。
じゃあなんで見たのかというと、前後のストーリーを既に見ていて、この部分のエピソードだけがすっぽり抜けている状態だから、ということと(順番がランダムに制作されているのです…)、やっぱり怖いもの見たさでしょうかw

それにしても、大好きなキャラが「そんなんじゃない!」っていう風に変わってしまうのが、見ててこれ程辛いとは…。
とにかく瓶邪(張起霊&呉邪)がなぁ…
なんでこんなことに?

主なキャスト

呉邪(老九門呉家の現当主で骨董店呉山居の社長。通称「小三爺」。ドイツの大学で建築を学び、持ち前の強い好奇心で呉家の元来の生業と関わりの深い考古学事業にのめり込む。あだ名は「天真(=無邪気)」。張起霊王胖子と3人で「鉄三角」と呼ばれる):白澍

王胖子(北京潘家園で骨董を商っており、古墓についても経験・知識が豊富で腕っぷしも強い。陽気で仲間思いで「鉄三角」のムードメーカー。胖子(=太っちょ)):張博宇

張起霊(老九門張家の家長で現指名相続人。神出鬼没で人並外れた武術の腕前を持ち、寡黙で神秘的な人物。あだ名は「小哥(=おにいさん)」。東北張家にまれに現れる麒麟血という特別な血を持って生まれた為、数百年レベルの非常な長寿で、本作でも見た目は青年だが実際は100歳を超える年齢):趙東沢

阿寧(凄腕の女性探検家。呉邪の祖父、呉老狗と因縁深い裘徳考の配下(養女)):趙芮菡

解雨臣(老九門解家の現当主。呉邪の幼馴染で「小花」と呼ばれている。老九門解九爺の孫):劉学義

吳三省(老九門呉家の三爺。呉邪の叔父。呉家最後の世代の盗墓者で経験、知識も豊富):姚橹

陳皮阿四(老九門四爺。九爪勾を操り相当腕が立つ。呉邪の祖父、呉老狗と同世代):何中華

このキャスティング、「盜墓筆記2」呉邪張起霊阿寧役の俳優さんが入れ替わっただけ、みたいな形になっています。
う〜ん、色々勘繰ってしまう…。

印象に残ったところ(キャスト以外)

キャストについては長くなるし、どうしてもネガティブな内容になるので、先にそれ以外のことを…。
(ただ、問題はそっちなんですけどね)

美術が素晴らしい

今回の冒険の舞台は雪深く、人を寄せ付けないような長白山の地下に広がる雲頂天宮
その”凍てついた宮殿”とも言いたくなるようなセットが素晴らしかったです。
また、本作ラストに出てくる青銅門もこの作品にとって重要な場所になるのですが、上辺が見えないくらいの高さで、壮大で見応えがあって素晴らしかった!

だからほんとに…キャストが惜しい(涙)→結局そこか。

とにかく短い

本作は「盜墓筆記2」の続き…というか、「雲頂天宮」というエピソードをちょっとやりかけて中途半端に終わっていたのを、話のはじめまで”戻って”そこから始まってる作品なので、実質新たな部分は10数話ほどでした。そもそも全24話と短いのに。

まあ、「盜墓筆記2」の2つ目のエピソード「秦嶺神樹」の終わり方が曖昧で、それから唐突に「雲頂天宮」の前編へ入っていたのが、本作ではそこがもう少しだけ丁寧に描かれていたので、まあその点では良かったという感じなのですが。

でも”+10数話ほど”だったなら、なんで「盜墓筆記2」(のキャスト)でやりきれなかったんだろう…ってどうしても思ってしまうんですよねぇ。残念。

…う〜ん、どうしてもキャストの不満が漏れ出てしまうw

不思議な編集が目立つ

映像処理に手間がかかるところなのか、一瞬タイムスリップしたかの如く、ある部分を「映さない」という手法が取られていたのが妙に気になりました。

呉三省のお腹に寄生したムカデを阿寧が取り除くところとか、小哥が麒麟血でみんなの解毒をするところとか、クライマックスの巨大ムカデ(万奴王)と小哥の対決とか。
いざ…というところでシーンが切り替わり、また元の場面に戻った時には終わってるという。

これって見どころじゃないの?それとも予算の問題ですか?と頭が「?」でいっぱいに。

キャストについて思うこと

本作の感想はこれに尽きます。

※この項目はネタバレを含みます。

呉邪:白澍

これまでに何人もの俳優さんがこの呉邪という役を演じてこられたのですが(呉邪については複数回演じた方はおられず)、ここへきて劇的なキャラ変です。黒化といっていいような…。

動画のコメント欄で「陳皮(=「老九門」。本作の陳皮阿四の若い頃)みたい。小”四”爺だ」という意見があったのですが、ほんとに私もその通りに思えました。(またお顔立ちも胡耘豪さんと系統的に似て見えるんですよね)
なんか僻みっぽくて、自己中心的で、辛辣で、好きな人にだけデレデレするというキャラだったんですが。(相当な悪口だなw)

まず、1話の冒頭で窮地に陥った自分を見捨てるような言葉を吳三省に言われて、半泣きですがるように「三叔〜!三叔〜!」と必死に叫ぶところから…う〜ん、違和感。こんな人だっけ?

続いて三叔には見捨てられたものの救助隊に助けられ、入院するも長い放心状態だったのがやっと意識が回復したシーン。長い間つきっきりで献身的に世話してくれた胖子に対していきなり「もう退院する。俺に構うな。もう帰ってくれ」とか言い出す始末。

胖子呉邪って、よく消えちゃう小哥と違って結構長くつるんでる2人で、その分、時には遠慮ない物言いで言い合いもするけど、ちゃんと仲間への愛はいつも根底にあるのに、この時の呉邪はそんなもんじゃなく、本当に取り付く島もないって感じでバッサリ切り捨てていました。
その時の胖子の心配そうで、悲しそうで、憔悴しきった顔がもう…。
シリーズファンにとって、こんな悲しいことはないんですよね。
早くもこの時点で見てる私はなかなかのダメージを受けました…そして、みんなが言ってるのはこれかと。

呉邪といえば…温和、善良、世間知らず、ちょっとお人好し、責任感があり、何より情を重んじる(その他、好奇心が強い、割と老獪なところもあるし、ちょっとぼーっとしてるところもあるなど)というキャラ(もっと詳細は→百度百科へ)のはずですが、ないんですよね、本作の呉邪にはその要素がない…。
天真ってあだ名が似合わない。

胖子に対しては鬱陶しがるスタンス(目が本当に冷たい)、逆に小哥吳三省(ほか年長者)には擦り寄るように甘える感じ。
ほんと誰これ?(やっぱり陳皮?)

脚本(原作者だって聞いたのですが…)や演出の問題ももちろんあると思います。俳優独自の解釈が罷り通るわけはないでしょうし。
でも、キャラの解釈に基づいたセリフの吐き方(配音だとしても)、その時の顔つきや目つきなどのニュアンスは俳優の領分も大きいと思うんですが。
原作は読んだのかな?他の人の呉邪を一目でも見たのかな?なんて疑問がどうしても出てきてしまう…。
まあ一番の疑問は「なんで監督はこれでOK出したの?」なんですが。

あ、フォローじゃないですが、エンディングの曲『蒼印』白澍さんが歌っておられたようですが、良かったです。
それにしてもOSTも少なかったな…。

張起霊(小哥):趙東沢

このキャラって「体現」が大前提なんですよね。そもそもセリフも少ないし。
例えどんなに演技力があろうとも、できない人にはできないという、ちょっと特殊なキャラだと思います(もちろん、演技力は要らないとは言いませんが)。
また原作ファンやドラマファンからしても人気の高い、みんなの思い入れの強いキャラなので、そもそもハードルが恐ろしく高くて、外したと見做された時の叩かれ方はかなり厳しい…。

そういう事情を考えると本当に気の毒に感じてしまいますが(それも失礼な話だけど)、でもやっぱり今回のキャスティングは…お世辞にもハマってたとは言い難いです。

演じられた趙東沢さん、目が大きくてクリクリしてて、よく表情が動く方でした。
そもそも小哥としてはリアクションをしすぎの印象に加えて、他の役ならプラスにもなるであろう大きな目が、今回はマイナスに働いてると感じられました。
なにせ”実は100歳越え”というキャラですからねぇ。

またこの小哥、よく喋るんですよねw それは脚本の問題ですが、さらに違和感を増している原因でもありました。

ただ、すぐに直せるのは茶髪!なんでこんな俗っぽい感じになったんでしょうか?
お顔立ちと合わせるとますますシャープさ、神秘性とは縁遠く見えてしまう…。

トータルで見て、オーラというか佇まいが呉邪と変わらない印象でした。

あと見終わって気づいたんですがこの小哥、実際に戦うシーンがほとんどない…(前後はある)。こんなことってあるの?とびっくり。
小哥の鮮やかなアクションシーンはこのシリーズの大きな見どころなのに。
もしかして趙東沢さんがアクションNGの方とか?!(まさかねぇ)
なんだか余計な裏事情みたいなのを色々勘ぐってしまう…。

そしてこれまたびっくりだったのですが、エンドクレジットに「張起霊」ではなく「小哥」と表記されているんです!どういうこと? まさか言葉通り(=おにいさん)って意味?!
(まあ、各キャラクターのイメージビジュアルには「張起霊」と表記されていますが)

なんだかほんとに…何かの事情があったのかと思えて仕方ありません…。

本作の瓶邪

「盜墓筆記2」の感想でお気に入りシーンに上げた瓶邪の雪山のシーン、(小哥呉邪)「安心しろ。最悪の状況でも君の命は守る」のくだり。(「盜墓筆記2」第39集 28分辺り、「雲頂天宮」第8集 10分辺り)
あの時はキュンと来たんですが、本作では面白いくらいなんとも思わないんですね、これがw
ただ「あ、同じシーンやるんだな」ってくらいで。

これが芝居の面白いところで、怖いところ。見せ場が見せ場でなくなるんですね。
同じ「必ず守ってやる」という言葉でも、それが友達から言われるのと、絶対的守護神みたいな存在から言われるのでは意味が違ってしまうみたいな…。
この瞬間の演技云々というより、そこへ至るまでの経緯と積み重ねでこんな風にもなってしまうんだなと実感しました。

王胖子:張博宇

演じられていた張博宇さん、本作で3回目の胖子役で、私も見た「盜墓筆記2」の時も素晴らしかったので今回も期待していたのですが…。
キャラ個人としては私も大好きな胖子だったのですが、やっぱり呉邪といることが圧倒的に多く、さらに今回はあの「取り付く島もない」感じでやっておられたので、胖子胖子でいられないって感じのシーンが多いように見えてしまいました。

胖子が軽口叩くのはいつものことなのに、呉邪ったらめちゃくちゃ冷たい目でバッサリ切り捨てたりして…。そしたら胖子の方もどことなく気まずく見えて、変な空気になってしまうという。
何か、邪悪なものが憑依してたのか…とか思えたらどんなにいいか。

特に胖子が自分の店をダシに脅されて裘徳考に情報を流すよう強要されていたことがバレた時の呉邪は酷かった…。
今までの胖子を知っていたら、また胖子の説明した事情を聞いたら、そして”いつもの呉邪”なら、逆に「バカだな。なんでもっと早く相談してこないんだ」くらい言ってもよさそうなものなのに、この呉邪は「騙された」の一点張り。
さすがに胖子も今までのことも併せて反論していましたが遂に喧嘩別れ。
ここまでこじれたことって珍しいから後々どうやって関係修復するのかと思ったら、なんだかよくわからない、なあなあの感じでした。

それにしても、困ってる仲間を助けるどころか追い討ちをかけるなんて、呉邪の発言とは思えない。
老痒(「盜墓筆記2」)のことさえ責めなかったのに。
ほんと、もうこれ以上呉邪を嫌いにさせないでほしい…(他の作品では大好きです)。

あれ?また呉邪への悪口になってしまったw

解雨臣:劉学義

小花はほんとにかっこよくて、頼り甲斐があって、この作品の目の保養パートでした。
見てて、別な意味でも安心感があるというかw

若くして、海千山千みたいなおじさん達も含めた”輩”たちを仕切っている当主という凄みがある。
これは歴代小花としては一番じゃないかなと思うんですが。

そしてもちろん美男子!!

まとめ

キャスト、キャストと散々言いましたが、「2」から続投のキャストは安定感があってすんなりストーリーを楽しめました。ま、伏線の回収率が悪いのはいつものことですしね。そこは言いません。
やっぱり瓶邪が…(もうやめときますw)。

じゃ、代わったうちのあと一人、阿寧が良かったかというと、ハマってるとはあんまり思えませんでした。綺麗だとは思いましたが、凄みが全然ないかな…と。
見たことないんですが、映画版の馬思純さんがハマってそうな気がしてます。

そういえば、本作の新キャラ?杰森(ジェイソン)役の程碩男さん。
どこで見たっけ?とずっと考え続けていたのが「「驪妃」三宝だ!」と気づいた時はめちゃくちゃスッキリしましたありがとうございます。あの時はお人好しの善人だったのに…でも杰森、悪いけどカッコ良かったです。

ま、評判悪いのを知ってて見たのでそれはさておき(散々悪口言ったくせに)、このエピソードを映像で見ることができて良かったです。
散々話に出てきていた青銅門もやっと見ることができたし。

これで現在ドラマ化されているシリーズは全て見ることができたので、あとは「終極筆記」のお代わり(実は3周目w)に戻りたいと思います。

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