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【中国ドラマ】「30女の思うこと ~上海女子物語~」感想:上海の暮らしを覗ける面白さと、人生の岐路の先をシミュレーションするような興味で惹きつけられるドラマ

中国ドラマ

BS12にて放送されていた中国ドラマ「30女の思うこと ~上海女子物語~」を見終わりました。
全38話(元は43集)。
原題「三十而已」(2020)(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

元々こういった「日常を切り取った」系のドラマはあまり見ないのですが(エンタメ色が強いものが好きなので)、他の作品で良かったな〜と思った童瑶さん(「叛逆者」など)、毛晓彤さん(「重启之极海听雷」など)が出演されるということと、なんだか評判が良さそうだったのでちょっと見てみようかなと思ったのでした。

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主なキャスト

王漫妮(ワン・マンニー)(地方から上海に出てきて高級ブランドで販売員として長年キャリアを積んでいる。独身):江疏影(ジャン・シューイン)

顧佳(グー・ジア)(花火デザイナーで会社社長の許幻山の妻。出産を機に家事・育児に専念しているが、元は外資系企業に勤め高学歴、高いビジネスセンスを持つ。鐘暁芹とは大学の同級生で親友):童瑶(トン・ヤオ)

鐘暁芹(ジョン・シャオチン)(不動産会社で働く会社員。陳嶼の妻。会社では周りに都合よく使われ、家では夫と微妙な距離感の暮らしで、日々のドラマと猫の世話が楽しみ。顧佳とは大学の同級生で親友):毛暁彤(マオ・シャオトン)

許幻山(シュー・ファンシャン)(顧佳の夫。花火デザイナーで会社社長。芸術家気質でロマンチストな面があり、経営者としての資質には欠けるためトラブル対応は妻に頼りがち):李澤鋒(リー・ザーフォン)

陳嶼(チェン・ユー)(鐘暁芹の夫。テレビ局の報道編集の責任者。冷静でしっかり者で大雑把な妻のフォローをよくしているものの、口数が少ない上に口下手なため夫婦間でコミュニケーションの問題が多い。余暇は飼っている魚の世話に没頭する):楊玏(ヤン・ルー)

梁正賢(リャン・ジョンシエン)(香港在住の実業家):馬志威(マー・ジーウェイ)

王漫妮、顧佳、鐘暁芹は同い年で、このドラマの中で30歳を迎えます。

印象に残ったところ

上海の暮らしを覗ける楽しさ

話の本筋とは違いますが、まずこれが一番でした。
海外の暮らしってどんな感じ?っていう好奇心が満たされるというか。

主人公3人とも境遇が全然違うので、同じ上海暮らしでも「独身キャリアウーマン」や「会社経営者」や「会社員」といった色んな人たちの暮らしが垣間見えるのも興味深いし、さらに漫妮が帰る実家や顧佳が経営する製茶業を営む山深い地方の暮らしもまた都会と全然違う日常が描かれていて良かったです。

こういうのは現代を描いた作品の醍醐味ですね。

日常系とはいえエピソードが濃密で先へ先へと引き込まれる

あんまりこういった系統のドラマ(日常を切り取った…みたいな)を見ないので意外だったのですが、なんとなく淡々とした日常(古装はそりゃ戦だ陰謀だとハードモードですから)を描くのかと思っておいたら、色んなアクシデントやトラブルが起こって「どうしよう」と悩んだり、思い切った決断を迫られたり、”ドラマみたいな”出来事が起こったり(ドラマなんだけど)と、全然退屈しませんでした。
というか「うわ〜大変。自分だったらどうしよう」みたいなことも沢山。

ただ、それがいかにも創作しました!みたいなあざといエピソードでなくて、恋愛や結婚、出産、職場のトラブル(嫉妬や誤解、競争。転職)、子育て(お受験、子育て環境)、家庭内や親戚関係の人付き合い…など自分や身の回りにゴロゴロ転がってそうなリアルの延長線上のエピソードだらけなので、その心情も容易に想像がついて、とても”高みの見物”気分などではいられず「この人、どうするんだろう」と次々見進めていったのでした。

自分が選ばなかった人生の選択肢の”その先”を覗き見してるような感覚

「人生は選択の連続」みたいによく言われますけど、誰しも「あの時ああしてたら、今頃どうしてるだろう」って考えることは一度や二度じゃないと思います。
また、他の人はとてもしっかりと自分の人生を歩んでるように見えるんですよね〜。

このドラマの主人公3人はそれぞれ境遇が違うので、誰しも「自分と違う選択をした人」を見つけることができると思うんですが、そういう興味でもって見ることができる作品でした。

で、まあ思うことは「どの道を行っても、山あり谷ありだな」なんですが(苦笑)

キャラクター、キャストについてほんの少し

どのキャラもリアルで現実味があって、キャスト陣の演技もこれまたリアルで、なんだか作品世界に飛び込んだような感覚で、リアルに喜怒哀楽を楽しませてもらいました。

女性が主人公だからか、若干女性目線で描かれてるように思いましたし、そういう理由からか男性陣キャラについては若干未成熟というか、自分に甘い人みたいな描かれ方をしてるようにも思えました。
それがまた女性の私からすると、めちゃくちゃリアルに感じたんですよねw ほんと、こういう人いるいる!って感じで。
どの男性キャラも全然悪い人ではないんだけど…でもねぇw もちろん男性には男性の言い分もあるでしょうが。

この中で誰がいいかというと(誰も聞いてない)、私的には姜辰王漫妮の元彼でカフェのオーナー)かな〜。でも陳嶼もいいと思うけどな〜(眼鏡はかけてる方がいいと思ったけどw ただまあ、その”気持ち”ですよね)。

童瑶さん、毛晓彤さんの他にも見てみると知ってる人が2人。
許幻山李澤鋒さん(「君、花海棠の紅にあらず」:杜七爺で初見)はやっぱりこの声好きだわ〜と思いましたし、姜辰王漫妮の元彼でカフェのオーナー)の毛毅さんは、ついこの間見た「成化十四年」裴淮役)にご出演で、今回は短いシーン(友情出演?)ながらも存在感があるな〜と思いました。ま、単に好きなタイプなのかもしれませんが。

邦題について…

邦題、難しいとは思うんですが、この…サブタイトル?「上海女子物語」っていうのは……どう?w
なんか、当時のトレンディドラマみたいな雰囲気をイメージしてしまいそうです。
「上海」をどうにかして入れたかったのかな。その気持ちはわかるけど。

まとめ

30歳。もう30歳だし、まだ30歳。
なんとなく自分の人生は見えてきたような気もするけど、きっと10年後、20年後に今を振り返ったら「あの時はまだまだ全然分かってなかったな」と思うんだろう、ということは想像がつく。そんなポイントなんでしょう。

何かを成し遂げるとかゴールがある作品ではないので、この先もキャラそれぞれに人生は続いて行きますし、このドラマはそのほんの一部なので一つ一つのエピソードについてどうこう、という感想はないのですが、ただ「人生って本当に色々あるし、人それぞれだなぁ」と最初に痛感させられるのがこのタイミング(30歳頃)なんだろうな…という感じで見応えのあるドラマでした。

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