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【中国ドラマ】「大宋少年志2 Young Blood II」感想:ハードなミッションとしれっとした笑いのバランスが良い。前作同様、先の読めない展開で引き付けられる

中国ドラマ

YouTube 「芒果TV季风频道 MangoTV Monsoon」チャンネルにて中国ドラマ「大宋少年志2 Young Blood II」(2023)を見終わりました。
全27話。
(ビジュアル・その他情報はこちら→百度百科

先日見た前作「大宋少年志~secret mission~」(邦題)の続きで「2」となる作品です。
エピソードとしては前作ラストの数日後として話が始まるため、独立した作品というよりは完全に「1」の続き、という内容になります。
(感想記事はこちら↓)

前作から引き続きのキャラは1人を除いて(残念)全て同じ俳優さんが出演されているので、キャラクターのカラーもより色濃くなっていて親しみも感じられますし、そういう点でも楽しめました。
そして今回のミッションは完遂不可能かと思われるほど難易度が高いですが、シリアスで先の読めない展開としれっとした笑いが交互に来る感じは相変わらず。
もうすっかりこの世界にハマってしまいました。

※ちなみに「大宋少年志~secret mission~」は本稿執筆時点で「iQiyi 爱奇艺」にて視聴可能です(6話以降は有料会員(VIP)のみ視聴可。日本語字幕(自動翻訳)あり)。

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主なキャスト

元仲辛(秘閣 七斎の一員。大宋の武神と称された、今は亡き元伯鰭の弟(庶子)。江湖の世渡りにも慣れており様々なイカサマなどにも精通している。鋭い洞察力を持ち頭が切れる。趙簡とは相思相愛の仲):張新成

趙簡(秘閣 七斎斎長。王府郡主。美しく聡明で武術にも長ける。元仲辛とは相思相愛の仲):周雨彤

王寛(秘閣 七斎の一員。枢密院参知政事の嫡子。文武両道で麒麟児と称される。常に君子であることを信条とし、決して嘘をつかない。太学院では元仲辛の同窓だった。裴景とは相思相愛の仲):王佑碩

裴景(秘閣 七斎の一員。渤海遺民だが宋で育った。特技はないが純真で癒しの存在。王寛とは相思相愛の仲):蘇暁彤

韋原(韋衙内)(秘閣 七斎の一員。元 殿前太尉韋卓然の嫡子。かつては開封の四大ドラ息子の頭と言われており、勉強嫌いで武術も身につけていないが、商才があり、曲がったところのない性格):付偉倫

薛映(秘閣 七斎の一員。軍戸出身で恐ろしく腕が立つが、学問には縁がなく字が読めない):鄭偉

陸南山(秘閣掌院であった陸観年の息子でその地位を引き継いだ。枢密院副承旨でもある):遅嘉

元昊(西夏君主。無双の強さを誇る暴君):海一天

寧令哥(西夏太子。元昊の嫡子):閻粛

元天関元仲辛の父。武術の達人):趙濱

※一応、ネタバレ避けのため登場時のプロフィールに留めます。

…ということで韋原(韋衙内)だけが禾浩辰さんから付偉倫さんに代わりました。やはり俳優さんが変わることによって、キャラの雰囲気も若干変わったように感じます。

印象に残ったところ

才能ある若者たちが秘閣という学院に集められ、国の平和の為に陰謀を阻止したりといった感じで水面下で活躍する物語です。前作の途中で一度秘閣は解散していますが、ラストでまた復活することが通達され、本作「2」へと話は繋がります。

色々グレードアップを感じる!

まず、見た瞬間の印象なんですが衣装・カツラ、劇伴(BGM)などが、前よりも洗練されワンランク上がったように感じました。劇伴なんか「1」ではおんなじの(短いやつ)を何十回と使ってたのに(笑)
衣装も「1」ではメリハリ強めの原色使いも多かった気がしますが、本作では全体的に色使いが少し抑えられた上品な感じになっていると思いました。

あと、お辞儀をする時の手の組み方が少し凝ったものに(親指同士を絡ませる形の)。

年月が経って普通に総体的なレベルが上がったのか、制作費が増えたのか(笑)分かりませんが、なんとなく作品の格が上がった感を感じました。

リアルに皆さん大人になられた(笑)

前作から4年の開きがあってほとんどが同じキャスティングだったので、そのお顔立ちの若干の変化でリアルな時の流れを感じました。
とはいえ、皆さんまだお若いので老けたということではないのですが、ほんの少〜し大人びた顔つきになられた、という印象です。

それがまた衣装のトーンが少し落ち着いたことと相まって余計に「大人っぽくなって、ちょっと落ち着いた感じ」が出ていたのでした。
前作では趙簡役の周雨彤さんは配音だったのが本作では原音になって、落ち着いた声色に聞こえたのと、それが関係しているのか全員のセリフのトーンが少し落ち着いて聞こえました。

本作の途中で「3年後」という時間の間隔ができるので、そこからスタートだったら本当にリアルだったのに…とは思うけど、まあ、エピソードの分量的にムリだったんでしょうね。
数日後のはずなのに、妙に大人っぽくなってました。
私は特に「1」と「2」を続けて見ていますので、余計にそう感じたのかもしれませんが。

相変わらず、ストーリー展開は目を離せない感じ!

前作同様、ストーリー展開が凝っていて最後まで惹きつけられました。

ミッションがある→遂行する中で不思議な出来事がある→推理する→予想外の出来事があったり、人が現れたり→作戦を立て実行する→また予想外の出来事があったり、人が現れたり…
いろんな人の思惑が交錯して状況が二転三転し、その都度臨機応変に対応する七斎の面々が、時には後々の”種明かし”といった形で描かれて、とても面白かったです。

本作最大の山場は”無双の強さを誇る暴君、西夏君主である元昊暗殺”というミッション。
とても遂行可能とは思えないこのミッションがどうなるのか、緊張感でいっぱいでした。

全27話と比較的少ない話数ですが、中身はとても濃くて、初見では簡単にあらすじを思い返すことなどできないように思えます。

ちょこちょこ挟まってくるしれっとした笑い

尉遅源元仲辛の父元天関に恩義を抱き従順に付き従う人物)のようにすっとぼけたキャラクターがクスッとした笑いを引き起こすのはオーソドックスなコメディ要素ですが、辛辣で頭の切れる寧令哥陸南山のようなキャラでさえも時に大袈裟な茶番を演じたり、七斎に嵌められてバカを見たりと笑えるところもあったりするのが、このドラマの特徴だなと思いました。

七斎の面々がそれぞれ抱える問題や任務はかなりハードで重いものですが、ちょこちょこ挟まってくるしれっとした笑いがいい息抜きになって良かったです。

また、この”笑いの質”についても「1」と「2」で少し変わったなと思いました。
「1」は分かりやすくわちゃわちゃした笑い、「2」は少しシニカルだったりもする”しれっとした笑い”。そんなところにも少し”大人っぽくなった”感を感じていました。まあ、どっちもいいんですが。

そして、そういう空気感がなんとなく「慶余年」っぽいなとも思えたのでした。

キャラクターの魅力

相変わらず個性豊かなキャラが多くて面白かったです。
この作品、なんとなく男性キャラの割合が多いんですよね。さりげなくそれも特徴のような気が。

七斎メンバーの変化、成長

俳優さんが同じで「2」を見る経験って今までなかったので、その変化や成長が興味深く、楽しめました。

元仲辛

「1」では大暴れ(?)で大活躍という印象だったのですが、仲間や伴侶を得て随分落ち着いた雰囲気が感じられました。
本作では父親元天関との確執も大きな出来事で、心身ともに散々に傷つけられるのが、見ていて本当に痛々しいほどでした。ほんと、とんでもねぇオヤジです、元天関

また、意外な一面としては”奥さんの尻に敷かれるタイプ”だったこと(笑)特になんということもないシーンで趙簡の肩や脚を揉んだりして甲斐甲斐しくご機嫌取りしていたりするのも面白い。
でも「ほんとは一人で困難に立ち向かうのが怖かった」と趙簡に素直に打ち明けられるようになったのはほんとに良かったなと思いました。

元仲辛&趙簡のカップルの絆は更に強まっていて、「1」でも散々やっていた”夫婦の振り”などすっかり板についているくらいですが(というか、もう婚約者ですが)、動画のコメント欄や果ては共演者の言葉でも「辛趙不宣」というワードが飛び交っていて、なんだろうと思ったら「心照不宣(相手が口に出さずともその心がわかる)」という言葉の音を掛けたものだったんですね。なるほどです。
そういえばこの二人、「1」からですが二人で同時に同じ言葉を発することが度々ありました。波長が合うってやつなんでしょうね。

趙簡

ただ一人の肉親である父親を亡くすという重いエピソードから始まる本作。
元天関から伝えられた父趙王の臨終の言葉「世界の全てが、もうお前を阻むことがないように」というのが泣けました。それだけでも泣けるのですが、これ、女性としての枠にはめられた生き方に反発した趙簡が家を出る際に父へ言った言葉「世界の全てが私を阻む 〜」に対しての言葉だったんですね。号泣ですわ。ずっと気にしていたんですね。(趙王は、娘が郡主の結婚相手としては到底格が釣り合わない元仲辛を好きになったことに戸惑いながらも彼を受け入れようとした、頭の柔らかい、娘思いの人物でした)

性質としては変わらず聡明で冷静で斎長としての責任感もあってしっかり者ですが、元仲辛と相思相愛の仲になってからは、割と臆面なく気持ちを表すのが「へえ、そういうタイプなんだ」という感じ(笑)
元仲辛趙簡が綺麗だと人前でも褒めますが、素直に喜んでいるし。
趙簡が大胆にことを進めた牢屋での婚約シーンはロマンチックでした。

「1」から「2」でお声がご本人に代わって、最初は「ああ、随分大人っぽくなったな」と思ったのですが(落ち着いたウィスパー寄りな感じ)すぐに馴染みましたし、それに加えて茶番を演じている時に変わった喋り方をしたり、声を裏返してまで声を張ったりするのが面白いし、語尾が可愛かったりで魅力的にも感じました。

王寛

見た目が一番変わらなかったなと思ったのが王佑碩さん演じる王寛なんですが。(可愛いお顔立ちですよね。スタイルはすらっとしてるけど)

それはさておき色々あった本作でも彼にとって一番の出来事は…片腕を失ったこと!!!
見ている私もかなりのショックでした。ええ〜〜〜!!って。
ああいう完璧な貴公子キャラって普通のドラマだと、なんとなく守られてるというかあんまり酷い目に合わないというのが暗黙の了解だったりするのに…。(このドラマ、ラストといい、なんとなくそういう”お決まりのもの”を崩しにかかってる印象があります)

いや、他の誰だったら良かったのかとかそういうのはないですし、八斎に至っては全滅してますからまだ良いと思わなければいけないんでしょうけど、そう来るか〜と思いました。
何気なく、結構ショック。

裴景

出自が特殊というだけで特技がないことをずっと引け目に感じていた裴景でしたが、ついにスキルをゲットです。
それは仵作「宮廷恋仕官」楚楚役)の経験を活かして(笑)…じゃないけど、医術です。
死体解剖の経験も沢山積んだそう。「うん、見てた」なんて思わず言いたくなります。

王寛の隣にいるのに相応しい人間にならなければ、との思いからどんどんしっかりした印象に変化していきましたが、疫病と対峙するというその覚悟から”棺桶で寝起きする”というぶっ飛んだ思考を披露(笑)。そういうところも割と変わり者の王寛に相応しいとも思えます。

韋原(韋衙内)

唯一キャストが変わったキャラ。

前作の禾浩辰さんは少しガッチリした体格からか豪放な雰囲気が出ていましたが(育ちの良いジャイアン的な)、本作の付偉倫さんは線の細い方で(首から下は王寛役の王佑碩さんとあんまり変わらない感じ)、どちらかというと”頼りないボンボン”といった風情に見えました。
そして女好きという特徴が消えたような…。ま、言っても前作でも可愛らしいもんでしたが。

前作で芽生えていた商才に更に磨きがかかったようで資金調達面での活躍も大きかったですが、やはりラスト近く、元昊を追い詰めるための彼の働きは大きかったな、と。仲間を見限って元昊側に付いた…のも作戦で後々の種明かしでわかることですが、でも彼には本当にそうするだけの理由もあるので、見ているこっちも辛いシーンでしたが、それだけ七斎が捨て身でかかっていたということなんですね。

七斎で2組のカップルの余り(失礼!)として薛映とのコンビ愛(?)もより一層強いものになっていましたが、彼にも彼に想いを寄せる可愛い女子(八斎の楚裊!ほんとに可愛い)が現れたのが微笑ましかったです。なのに…運命は残酷でした。

薛映

前作で両親に対する思いや自身の劣等感などが仲間のおかげで解決し、随分心を開くようになった薛映。口数は多くなくストレートで遠慮ない物言いですが、素直で可愛くもあり、と言った感じ。

頭の回転が速い趙簡たちの話についていけないものの変に悪あがきをせず、わからなくても無条件に「分かった」と即答する彼(笑)自分をよく分かっています。(そしてあわてて真似するも「?」丸出しで結局趙簡に怒られる衙内w)
彼が空気を読んで人の言葉を鸚鵡返しするシーンも度々あってそれも可愛かったです。

元々七斎でもダントツの強者だったのに”例の三年”で更に磨きをかけ、元昊暗殺の重要な戦力になったのはカッコイイ限り。
小薛!」という元仲辛の合図で、二本の刀を構えバッと飛び掛かる姿はとても印象に残っています。

そんな彼にも彼に想いを寄せる梁埋香(宥州軍の少督統軍)というクールな美少女が現れますが、こちらはお互い淡い想いで終わった様子。残念。

印象に残ったキャラ:寧令哥

とりあえず、よく名前が変わる人(笑)
前作での登場は牢の囚人丁二として。腰の低い、親しみやすい小者と言った風情でしたが、その正体は西夏太子寧令哥に忠誠を誓う米禽牧北という将軍でした。
頭も切れ、兵法に通じる意外な大物だったというオチ。
また丁二として存在していた時、牢城に潜入していた趙簡から人生が変わるような言葉をかけられたことで彼女を気に入り何かと言い寄っている…。

それが本作では彼こそ寧令哥本人だったということが明かされました。宋では配下の名前を名乗っていたというのがことの真相。

とにかく頭が切れ、策を弄すことに長けているのですが、割とすっとぼけたところも持ち合わせている人物で、周りの人があっけに取られることもしばしば。(この性質、母親である野利皇后にも見られて親子感がありました)

本作ではこの寧令哥がすごく印象に残りました。
彼の立ち位置が面白くて、一応西夏では太子なのですが、父王からはあまり認められていない様子で、更に父王の寵姫が最近産んだ王子も存在し、その寵姫の兄が国相なのでその勢力が脅威であること、自分の立場は決して安泰とは言えなく父王を暗殺し取って代わろうとして宋の秘閣(七斎)や宥州軍と手を組もうとしている…という感じ。

暴君である父王をとにかく恐れ、機嫌を損ねないように慎重に振る舞い、母である野利皇后には素直に甘え、国相とは化かし合い…とにかく大変そう(笑)
主人公である七斎にとっても敵ではなく、でも純粋な味方でもなくと言った独特のポジションのキャラでした。

演じられたのは前作と同じく閻粛さん。なんか、前よりかっこよくなったような。
西夏に帰ってからの髪型はツーブロックというか頭のサイドの毛を剃ってトップのみ長く伸ばして編み込んだ独特なスタイルだったのですが、これがスッキリ決まってお似合いでした。
(不思議なのは他の西夏の男性は逆:トップを剃ってサイドを伸ばして三つ編みループという、まあどうしてもカッコのつけようのないヘアスタイルなのですが(言い方)寧令哥だけいい感じの髪型でした)

強気なのかビビリなのか、頭がいいのかそれほどでもないのかよくわからないし、太子だけど悠然と構えていられる状況じゃないし、というなんとも掴みどころのないキャラでしたが目を引かれました。

ラスト…これは…?

八斎最後の生き残り花辞樹の犠牲、元天関の加勢、更に日食という奇跡をもって、死闘の末なんとか元昊を倒した七斎のメンバー。

密かに元昊暗殺に加担していた国相没蔵訛龐も表立っては元昊にとどめを刺さず、太子寧令哥を反逆の罪で誅殺。
そして瀕死の状態ながらまだ僅かに息のある元昊を休ませるていで、実は薬も与えず医者にも診せずでその時を待ち構える。元昊は十数日経って微かに意識を取り戻すものの、結局息絶えた…。
これで没蔵一族の天下となりました。

そして七斎が身を潜めていた倉庫に現れる没蔵訛龐と対面する七斎。
幾つか言葉を交わしたのちの没蔵訛龐の最後の言葉は「(今となっては)真相を知っているのはあなた方だけだ」。
カメラが引いていくと遥か遠くまで槍を構えた兵士達がずらりと並んでいる…。

これでエンドロールです。

私「え〜〜!!」というか「うわ〜、なんで逃げてないの?」と呆然。
ただでも「まあ、そうなるよなあ」とは思いもしたのですが。

とりあえずエンドロールを眺めていると終わったようで、そうするとまた映像が始まりました。

馬車に乗り込んだ七斎の面々と見送りに来た没蔵訛龐
何故自分たちを始末しないのかと問われた没蔵訛龐が「元昊暗殺など枢密院指令のはずで、それももしかすると宋の皇帝自らの手配かも知れず、それで貴方たちに何かあればそれこそ戦さになる。今の西夏にその力はない」と答える。「もしこれが朝廷など関わりなく、私たち自身の意志だとしたら?」と再度問われると「そんな馬鹿な」と一笑。

結局無事に西夏から生還した七斎のメンバーがこれからのことを話し、今度こそ本当に終わり、という形でした。

見終わってすぐには気分的にも良かった良かったと単純に明るい気持ちで納得したのですが、しばらくしてつらつら思い返してみると色んな取り方があるなあと思いまして。

物語の流れや、八斎の末路や、生きて帰れるとは思っていない七斎の覚悟からしても、エンドロール前の場面は自然なものでした。心情的には辛いですけどね。

ただ、よく考えてみると元昊が完全に息絶えるまで10何日かの時間がかかってる訳で、七斎がこれ以上手を出せないのならとっととずらかれば良かったとも思えるんです。
また更に考えてみると、実際に手を下したのが宋の名もなき若者であろうと、とにかく反逆の罪で太子を始末した今、七斎など何の脅威でもないし、案外本当に気にしてないかも…というか、生死自体どうでもいいのでは?とも思えまして。
となると、色んな結末の可能性がある訳で。

全く別の作品の話になりますが、「山河令」のラストは開放式(結末をはっきり描き切らず、視聴者が色んな取り方が出来るラスト)となっていて、更に有料のアナザーエンディングなるものが存在し、そこでは若干救いのある結末になっていました。但し、結果的に未配信となったバッドエンドver.も実は存在するそうで。
まあ要は昨今、制作側は自分たちがこうしたいというよりも、視聴者に満足感が得られればそれが一番という流れになってきているのかなと。

本作でもエンドロールで一旦切って、その後おまけのような形でハッピーエンドにしているので、事実上の開放式なのかなと思えてきました。(実際YouTubeのコメント欄ではエンドロール前までしか見ずに混乱している様子の人がいるようでした)
まあ、思いたいように思えばいいと。
膨大な量の世界線というものがあるのなら、これらはそのうちの幾つかなのかもしれないということで。

ちょっと気になること

基本的には細々したことまで回収できている印象なのですが、それでもいくつかちょっと気になることが…。

結局元天関は何をしたかったの?

息子元仲辛を例え廃人にしてでも宋に留まらせ、元家の血筋を残すという主張はわかるのですが(共感はしないけど)、趙簡と約束した3年間という時間があるにも関わらずその間も元昊に一切手出ししてなかったのはなんで?と思うのですが。
自分でも腕に自信があるようで(王寛の一件で自分が手出しすれば助かっただろうと言っていた)、息子には手出しするなとも言っていたのに、結局七斎が仕掛けたその時になって加勢(あくまで手助けくらいの)するだけ、それまで姿を隠して一体何をしていたんでしょう?

その前は北河星を探していたようですが、七斎に先を越され、しかも目当てと見られる密偵名簿も中身は全員死亡とあっては何の役にもたたず(そして元昊の信頼を得るための命令とはこれのこと?)、それも知ってか知らずかその間何をしていたのか不明で。

う〜む、何だったんだろう、あの人。

ところで元昊元天関、戦ったらどっちが勝つんですかね?

元仲辛のペンダント

ワタクシ「1」の時から気にしていました元仲辛のペンダント。
父親のせいで牢送りになる直前、趙簡に託したりと目立った動きがあったシロモノですが、やはり云われに関するエピソードは本作でも特にありませんでした(笑)

回想シーンでもかなり幼い頃から身に付けていたのはわかるのですが。
ないか。そうか。

まとめ

まだまだ一杯語れるけれど…いやぁ、楽しめましたね〜。
我が地元ローカルで思いがけず「1」を放送してくれたお陰でこの作品を知ることができ、更に続きをYouTubeで見ることができてラッキー!
またまたお気に入り作品が増えました。

まだまだ余韻に浸りたい今、YouTube 芒果TVバラエティチャンネル「芒果TV热播综艺 MangoTV Super Variety」の方でアップされている「《大宋探案局》」を楽しく見始めたところです♪

この動画は七斎のメンバーを演じられた俳優さん達が自然豊かな施設を訪れて、アクティビティを楽しみながら、時に撮影を振り返ったトークをしたりといった内容のようです。少しだけ見てみたのですがわちゃわちゃと楽しく、思わず声に出して笑ってしまうことも!
全部で何本か動画があるようで、しかも動画の長さもタップリ。サムネでは更に何人かの他の役の俳優さんも合流する様子が伺え、楽しみです。
(そこでは七斎のメンバーを演じられた俳優さん達のラストに関する見解も語られています。私も張新成さんの見解になるほどとなりました)

ああ、時間がいくらあっても足りない〜。

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